天山山脈を超えて・ウルムチの「楼蘭の美女」〜シルクロード 個人旅行③

さて、カシュガルに別れを告げ、私たちはウルムチに向かうことになります。

旅行4日目に訪れた、新疆ウイグル自治区の首府・ウルムチ。

ウルムチは、天山山脈北麓のジュンガル盆地東南縁に位置する。〜最も近い海岸線までの距離は2500㎞にもなる。

(Wikipediaより)

 

ウルムチ市の標高は919m。

7月の日中の気温は30℃まで上がり、また1月の平均気温は-12.4℃。

年間を通してほとんど雨は降らないため空気が非常に乾燥しています。

私たちが訪れた2019年9月中旬、朝の気温は12〜13℃

はっきりと寒いです。

午後には一気に25〜27℃にもなります。

 

ウルムチは、当初私がなんとなく予想していたのとは異なり、300万人の人口を抱えた大都会でした。

高いビル群を縫うように高速道路が走り、忙しそうに行き交う人々の姿が目につくこの街は、シルクロード のイメージからは大きくかけ離れています。

確かにこの街の歴史は新しく、タクシーで高速道路を走っていればここがシルクロード西域という感じは全くしません。

それでも「国際大バザール」へ行けば、美味しそうな香辛料の香りとともにウイグルらしさをたっぷりと感じることができます。

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シルクロード を西から東へ タクラマカン砂漠と天山山脈

旅行4日目。

私たちは夕方の便でカシュガルを立ち、ウルムチに向かいました。

わずか2時間ばかりの飛行時間ですが、眼下の光景は刻々と変わっていきます。

運よく左側の窓側の席に座れたのを幸いと写真をたくさん撮りました。

 

まずはカシュガルに別れを。

おそらくもう2度と、来ることはできないでしょうね‥。

 

飛び立ってすぐに、草木の一本も生えていない茶色い山並みが見えます。

まさに乾燥しきった大地。

 

決して交わることのない、緑と茶色のコントラスト。

 

茶色の山肌に囲まれたオアシス都市・カシュガル。

その緑が途切れると砂漠の始まりです。

風に巻き上げられた砂埃がモヤのように大地を覆っています。

 

高度が上がり、雪山が見えてきました。

 

まさに天山山脈上空を飛んでいるところ。

この辺りの標高は5000mを超えます。

 

眼下に広がる壮麗な光景に釘付け。

天気が良く、これほどはっきり見えるのはラッキーでした。

 

やがて、ウルムチの赤い大地が見えてきます。

 

300万都市、ウルムチの街並み。

 

実に興味深くも爽快な空の旅でした。

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新疆ウイグル自治区博物館に眠る「楼蘭の美女」 ✳︎閲覧注意

ウルムチでも1日ガイドツアーを頼んでいました。

経路は、

ホテル迎え〜紅山公園〜新疆ウイグル自治区博物館〜天池〜国際大バザール〜ホテル。

今日のガイドさんはお一人で、運転と説明係を兼任します。

 

ウルムチ市内の見所は、何と言っても新疆ウイグル自治区博物館でしょう。

1階は、この地域の歴史的な文物展である新疆歴史文物陳列室と、新疆民族風情陳列室に分かれています。

2階には出土した古代ミイラの陳列室があり、有名な「楼蘭の美女」をはじめ、複数のミイラが展示されています。

2019年現在、入場料は無料

外国人の見学にはパスポートが必要です


開館時間は、

4月15日〜10月15日 10:00〜18:00

10月16日〜4月14日 10:30〜18:00

✳︎入場は閉館の1時間30分前まで

毎日月曜日は閉館。


 

1階の歴史文物陳列室も興味深いですが、何と言ってもこの博物館の目玉は2階に陳列された古代ミイラ「楼蘭の美女」でしょう。

1980年にタクラマカン砂漠の東部・楼蘭鉄板河遺跡で発掘されたものです。

エジプトのミイラと違い、あまりに乾燥した気候のため、普通に埋葬された遺体がミイラ化したのだとガイドさんが説明してくれました。

 

測定の結果、約3800年前に埋葬された女性で、推定年齢48歳。

身長158㎝の、ヨーロッパ系の人種であることがわかりました。

その時期、楼蘭地区にはこういった人々が暮らしていたということですね。

 

この「美女」の他にも、何体かのミイラが、誰でも至近距離から観察できるように無造作に展示されていました。

写真撮影も許可されています。

ミイラの写真があります。苦手な方はご注意下さい

 

 

 

 

まるで眠っているかのような穏やかな表情でした。

 

推察されるご本人の生前のお顔。

お美しいです。

この他にも最近新たに発掘された女性のものや、男性のもの、子供や赤ちゃんのミイラもカジュアルにガラスケースに陳列されていました。

特に赤ちゃんのものは可愛らしくも痛ましく、写真に撮ることはできませんでした‥‥。

 

この他、数々のジオラマやシルクロード の詳細な地図など、その気になれば1日居ても飽きないほどの充実ぶり。

もう少し長く滞在したかったです。

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天山天池からボゴダ峰を臨む

「天池」または「新疆天池」とも呼ばれる、天山山脈の東端の山岳湖

ウルムチからは約100㎞離れています。

池は標高1980m、最も深い場所で105mの深さがあり、周辺の冷涼な気候とともに「中国のスイス」として親しまれています。

 

ここへは何としても行きたかったため、やや割高な個人ツアーを手配した次第。

おかげで居眠りしている間に現地に着いていました。

私たちはこうやって仮眠を取らないとキツイ年頃なのです。(笑)

バスでも来ることができるようですが、日本と違い公共交通機関で居眠りするわけにはいきません。

 

そして、中国語のできない私たちには、やはりガイドさんの存在は心強かったです。

 

駐車場に車を停めたら、まずは入り口で並びます。


ガイドブックによると、入場料は

4〜10月 125元

11月〜3月 60元

その他、施設(王母廟など)には別途入場料が必要。


荷物検査とボディチェックを全員受けます。

外国人はパスポートチェックも。

 

そしてこの時、私たちは警官に呼び止められました。

「○▽●□▲〜〜?」

は? いえあの私たち別に何m

「▲▲!○▲□●〜!!」

どうしようすみませんごめんなさい全然わかりません‥

少し先を行っていたガイドさんが気づいて何やら会話。

私たちの2冊のパスポートを預かり、どこかへ走って行きました。

 

待つことしばし。

彼が戻ってからはスムーズに通過できました。

どうやら、パスポートをあらかじめ別の建物で登録しておく必要があったようです。

ガイドブックにはそのような記載はありませんので、最近変わったのかもしれません。

彼がいなかったらどうなっていたことか。

やや割高なガイドツアーを申し込んでおいた甲斐があったというもの。


こんな感じのゲートが複数箇所あり、その都度行列。

そしてその都度別のミニバスに乗り換え、降りてからさらに歩きます。

なぜ池を見るのにこれほど大変な過程が必要なのかと訝り始めた頃、目的地に到着しました。

 

素晴らしい眺めです。

天気に恵まれたせいか、水が青々として美しいの一言。

正面に見えるのがボゴダ峰です。

 

天山山脈の雪解け水が形作る氷河湖。

一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなります。

「中国のスイス」と呼ばれるのもよくわかりますね。

 

周辺をそぞろ歩きながら様々な説明を聞き、帰途に着きます。

ところで、これらの写真にはあまり人が写っていませんが、実際は

大変な数の人々でごった返しています。

本当は池をバックに「天池」という石碑があり、それも写真に収めたかったのですが到底ムリでした。残念。

 

周辺にはたくさんのお土産物屋さんが軒を連ねていて、見ているだけでも楽しいです。

また、時間があれば遊覧船にも乗ることができるようです。

天気の良い日に船に乗れたら、さぞ気持ちの良いことでしょうね。

 

帰りはとてもスムーズでした。

バスを乗り換える必要もなく、ゲートで呼び止められることもありません。

お手洗いは何箇所かあり、カシュガルと比べると比較的安心できる雰囲気😅

またしても眠っている間にウルムチに帰還しました。

ウルムチの国際大バザール

この後、街の南側にある国際大バザールへ。

はっきりとウイグルの香りのする、国際色豊かな地域です。

美味しそうな食べ物屋さんやお土産物屋さん、どこから出てきたのか大量の人々。

広場のステージでは何やら歌と踊りのパフォーマンスをやっていました。

まさに、毎日がお祭り、のような雰囲気です。

 

人出が多く、駐車場を見つけるのが大変でした。

私たちだけ先に車を降り、ガイドさんを待ちます。

ところで、バザールの中に入るにもボディチェックがあります

荷物を開けて見せたり、けっこうキビしかった印象。

 

ここは食べ物屋さんの並ぶ区域。

美味しそうな匂いが漂います。

おなじみのケバブや麺類のほか、珍しく魚屋さんもありました。

こうやって魚を焼くんですね!

見ているだけで楽しいです。

 

このバザールはかなり広く、通りをまたがって続いています。

ところで、移動の途中、地下鉄の駅を見ました。

お恥ずかしいのですが、ウルムチに地下鉄があることを初めて知りました。

時間があれば乗りたかったのに〜と夫氏。

ガイドブックによると、旅行者にも使いやすいとのことです。

 

バザールの地下にはスーパーマーケットの「カルフール」があります。

お土産はそこで買うのが良いのではとガイドさん。

確かに地元のスーパーは良いお土産品の宝庫。今回もほとんどここで購入しました。

 

ただし、カルフールに入店するのにもやはり荷物検査とボディチェック。

ここは少し厳しくて、持っていたペットボトルがひっかかってしまいました

同じようにひっかかる旅行者が多いと見え、ボトルを置いておく棚があったのでそこへ。

結局違う出口から出たので放置してきてしまいました。

 

商品は種類も多く品数もたっぷり。

干しぶどうだけで何種類もあります。

干しぶどうの他にお茶やお菓子、生徒さんたちへのお土産にノートを購入。

変わった柄のノートでしたねえ。渋いというかなんというか。

喜んでくれたかしら‥。

 

ところで、ここのカルフールの無人レジはウィーチャットペイしか使えません。

並んで会計をしようとして気づきました。

急遽ガイドさんに借りるハメに(大汗)ご迷惑をおかけしました😅😅

有人レジなら現金が使えるようです。

 

こんな感じの写真スポットもあり。

街の中心部からはやや外れていますが、ウルムチ市内でウイグルらしさを味わうならもってこいの場所です。

ここも、時間があればぜひじっくり見て回りたいと思いました。

 

 

最後に。

このウルムチ1日観光ツアーガイドの料金は、

1人1290元×2=2580元。

2019年9月現在、日本円換算で42056円でした。

 

決してお安くはないというか、今日はガイドさんお一人でしたし、結構お財布に来るモノが😅

ただ、中国語のできない私たちには、ガイドさんの存在はやはり安心感につながります。

色々な考え方があると思いますが、言葉の通じない国で安心・安全に個人旅行を楽しむには、ガイドの料金は必要経費と割り切るのも一案と考えます。


さて、旅行6日目にはいよいよ旅のハイライト、トルファンの古代遺跡郡が待っています。

体力を温存しつつ、明日を迎えることと致しましょう。

 

お読み頂いてありがとうございます。

 

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