砂漠のオアシス・トルファンの古代遺跡群 〜シルクロード 個人旅行④

シルクロード西域の旅も6日目。

最大の山場と位置付ける「トルファン1日ツアー」の日がやってきました。

 

今回の旅行中最も過酷と思われるトルファン。

何しろ、朝ウルムチ市を出発する時の気温は13〜14℃前後、トルファン着後の気温は30℃以上。

遺跡群の観光中はおそらく35℃を超えます。

しかも、目的地は陽を遮るもののない古代遺跡。

準備を万端にして臨みました。

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トルファン1日ツアーの準備と持ち物

トルファンは、海抜マイナス154mの盆地にあります。

なので夏は熱い空気が盆地にたまり酷暑に。

冬は-20℃にもなる酷寒の地です。

 

まずは日焼け止め

化粧をしない夫氏も顔にしっかり塗っておきます。

特に首の後ろは忘れがちです。

また、手の甲や足首など、外気に触れる皮膚にはしっかり塗ります。

 

はツアーでもらえますが、念のため持って行きました。

 

持ち物は、帽子は必須ですが、そのほかサングラスがあると良いです。

肌を守るため、薄手の長袖のカーディガンはぜひ。

持っていない方は、現地のお土産物屋さんで薄手の長いストールを買って、それを頭からかぶっていました。

 

また、日傘があると良いと思います。

地面からの照り返しが厳しいため、帽子では防ぎきれません。

特に顔の下半分や顎の下が焼けそうです。

荷物にはなりますが、現地のガイドさんたちは男女の区別なく傘をさしていました。

 

足元はスニーカー運動靴が無難と思います。

足場の悪い中、かなりの距離を歩くことになりますので。

 

そして、ポケットティッシュをぜひ多めにお持ちくださいませ。

ウェットティッシュも何かと役に立ちます。

何しろお手洗いが‥お分かりですね(笑)。

 

トルファンは、ウルムチからは183㎞離れており、車で片道3時間かかります。

つまり、往復で6時間かかるということ。

途中、何千機もの風車の大群を見ることができます。

この地域は風が強く、風力発電にはもってこいなのだとか。

今日はガイドさんと運転手さんは別だったので安心しました。

専用ツアーで、1人1720元×2=3440元。

日本円換算で55739円ナリ。

 

やはり日本語の話せるガイドの数が限られているため、このようなお値段になってしまうのでしょうか。

英語のガイドツアーならばもう少し手頃な価格のものがあると思います。


ただ、やはり専用車でゆったり座れてくつろげるのはラクです。

今回のガイドさんはフレンドリーな年配の方で、帰り途中にはメロンなどの果物を買って振舞ってくれたりしました。

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交河故城・いにしえの仏教遺跡

交河故城は、紀元前2世紀に建設された城塞都市

北と南を河に挟まれ、守りやすく攻めにくい天然の要塞であったと言われています。

非アジア系の民族が建設し、仏教を信仰していたとされます。

1000年以上にわたって繁栄していましたが、14世紀にイスラム教徒の侵攻により滅亡しました。

最盛期には1万人程度の人口を擁していたといわれています。

2014年、「シルクロード ・長安=天山回廊の交易路網」の一部として世界遺産に登録されました。

 

ここは中央大通り。

幅3m、長さ350mのこの道の中心に、官署、寺院。居住区や墓地などが配置されていました。

 

建物が並んでいます。

官舎。比較的地位の高い役人の住居だったようです。

 

 

見応えのある遺跡が並びます。

まさにシルクロード 古代の仏教遺跡。

はるかな昔、ここで暮らしていた人々がいたのですね。

 

名残惜しかったですが、まだ先がありますので1時間ほどで見学終了。

しかし暑いです‥。

 

ランチはこの近くで。

というより、この辺りを除くと食事できるような場所はなかなかありません。

交河故城近くのこのお店は、遺跡を見学する観光客で賑わっていました。

 

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高昌故城・玄奘三蔵の足跡

トルファン市の東、約40㎞の位置にある古代仏教遺跡。

2014年に「シルクロード ・長安=天山回廊の交易路網」の一部として世界遺産に登録されました。

 

建設された時期は交河故城より遅く、紀元3世紀ごろ。

敷地面積はより広大で、最盛期には3万人程度が居住していたとされます。

また、玄奘三蔵が経典を求めてインドに向かう途中で立ち寄り、1ヶ月に渡り説法を行なったことで知られています。

 

ここ高昌故城は、交河故城よりもかなり広く、カートに乗って遺跡から遺跡へと移動します。

午後一番暑い時間帯に差し掛かり、気温はおそらく35℃を超えていると思われるこの時、座って移動できるのはありがたかったです。

 

それにしても暑い。

トルファンは風の強い地域で、この時もそれなりに風はあったのですが、容赦ない日光のため熱風と化して吹き付けてきます。

カートで帽子を飛ばされそうになりました。

どうかお気をつけられますように。

 

玄奘が説法したとされる建物。

中にも入れます。

日陰は、確かに少しだけ涼しく感じられました。

 

「塔形建築」と題された建物。

英語では”Pagoda-like Structure”と説明書きがありました。

 

奥にある仏教寺院跡です。

 

ここで珍事件発生。

今回のガイドさんは熱心な仏教徒で、突如ふところから念仏?の書かれた紙を取り出し、私たちに向かって

「遠い日本からわざわざきてくれたお二人のために私も祈ります。

一緒にお祈りしましょう」と言って、仏塔に向かってお経を読み上げ始めました。

目を白黒させつつ指示に従う私たち。

お祈りが終わると、「この塔の周りを時計回りに回りましょう」と言ってどんどん回り始めました。

 

せっかくなので一緒に回ってみましたが何しろ暑くて暑くて。

実は、彼はここだけでなく交河故城の方でも同じようにお祈りしつつぐるぐる回っていたのです。

敬虔な信者なのだなあと感心しますが、何しろ暑くて暑くて😵

お付き合いも1〜2回が限度でした。

 

まさか、日本からはるか遠くでホンモノの仏教徒のディープなお祈りのありようを目にすることになろうとは。

仏塔というものは時計回りに回るものだったのですね‥。

寡聞にして知りませんでした。

学びが深まってありがたいことでした。

アスターナ古墳群で「生」と「死」について考える

カラ・ホージャ古墳群とも呼ばれ、高昌故城から2㎞ほどの所にあります。

全部で600ほどの古墳群があるとされ、現在も発掘は続いています。

2019年の時点で公開されているのは3つ。

いずれも保存状態が良く、貴重な資料となっています。

 


入場料は40元。

開館時間

4月21日〜10月20日 8:30〜20:30

10月21日〜4月20日 10:00〜18:00


 

古墳の入り口はこのようになっています。

内部の写真撮影は禁止。

新疆ウイグル自治区博物館に納められていたのと良く似た状態のミイラが何体か展示されています。

 

見学している時、くだんのガイドさんが面白いことを言いました。

「もう数十年すると私はいなくなるけれど、このミイラたちは今後何百年もそのまま残ります。

今生きている私たちよりもずっと、ミイラたちは長生きするんですよ」と。

なるほど〜〜!

その視点はありませんでした。

 

考えてみれば不思議ですよね。

あと50年も経てば、ガイドさんだけでなく夫氏も私もこの世からいなくなるのは確実。

私たちの子ども2人も、老人と呼ばれる年齢になってしまいます。

それなのに、数千年も前に亡くなった人々は、変わらぬ姿で旅人を迎えるのでしょう。

果たして、「生きている」のはどちらなのか?

 

まるで「生」と「死」が逆転したかのようなユニークな発想。

哲学的というのでしょうか。

敬虔な仏教徒である彼によって気づかされました。

日本語の発音はいまいち聞き取りやすいとは言えないけれど、味のある楽しいガイドさんでした。

 

この後、

カレーズ地下水路」〜天山山脈の雪解け水を利用した地下水路、

火焔山」〜あまりの暑さに夏に揺れる陽炎が炎のように見えることから名付けられた山

などへ立ち寄り、この貴重なトルファンへの旅を終えました。

 

かなり体力を消耗しましたが、例によって居眠りしながら帰ることができたため、体調は良好。

ホテルまで送ってくれたガイドさんと、「またいつかお会いしましょう」と握手してお別れしました。

「熱砂のオアシス」・トルファンの感想

9月中旬でありながらこの暑さ。

これはやはり、真夏は厳しい気がします。

しかも朝昼の温度差が半端ではありません。

もしもトルファンに興味がおありなら、やはりあまり年齢が高くならないうちに行かれることをお勧めします。

 

それでも、わざわざウルムチから丸一日使って出かけた甲斐のある場所でした。

特に、古代遺跡などに興味のある方にはこたえられないと思われます。

それらが大好きな夫氏は、暑さにも関わらず元気いっぱいでした。

一生に一度でいいから来てみたいという彼の夢が叶ってよかったです😊

 

 

今から30年ほども前、NHKで「シルクロード 」という番組を放映していたのを覚えていらっしゃるでしょうか。

私はすっかり内容を忘れていたので、今回の旅行の前にオンデマンドで視聴してみました。

中でトルファンは「熱砂のオアシス」として紹介されていました。

 

視聴した時はピンときませんでしたが、今ではよくわかります。

トルファンはまさに「熱い砂漠の街」。

厳しい気候の中、古代の人々の存在が砂漠の蜃気楼のようにおぼろげに浮かび上がってくる。

—そんな街なのです。

 

 

この、トルファンへの1日ツアーをもって今回の旅の主な行程は終わりました。

あとは北京で一泊して帰国するのみです。

大きな怪我もなく、体調も崩さず乗り切ることができてホッとしています。

シルクロード はやはり、見応えのある魅力的な場所でした。

今回は中国奥地の新疆ウイグル自治区のみでしたが、いずれ中央アジアの国々のシルクロード遺跡などを訪ねてみたいと思っています。

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ここまでお読み頂いてありがとうございました。

あなたの旅もまた快く楽しいものでありますように。

 

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