【フランス組曲 第5番】ガヴォットの難易度は?特徴と演奏のポイント|弾き方を解説【J.S.バッハ】

「フランス組曲第5番 ガヴォット」(J.S.バッハ作曲)のピアノ演奏のコツやおすすめの弾き方について解説します。

この記事でわかることは以下の通り。

  • フランス組曲第5番 ガヴォットの特徴
  • 難易度
  • 演奏のポイント
  • おすすめの弾き方

 

一般的なピアノ学習者にとって無理のないテンポと弾き方、装飾音の入れ方などは、プロのピアニストの演奏とは違うハズ。

本記事の内容を、フランス組曲第5番「ガヴォット」を学ぶ際の一つの指標ととらえていただければ幸いです。

本記事で使用している楽譜はこちら↓

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ガヴォットとは【フランス組曲第5番】

特徴

フランス組曲5番「ガヴォット」は、バッハ作品の中でも非常に人気のある作品。この曲だけ独立して演奏されることも珍しくありません。

ガヴォットとはもともとフランス発祥の民族舞踊の一種でした。「ガヴォ族」と呼ばれる人々が踊っていたのが由来です。

17世紀頃宮廷舞曲として取り入れられ洗練され発展。やがてバロック舞曲の定番として伝わっていきました。

J.S.バッハ作曲「フランス組曲第5番」におけるガヴォットは、ト長調らしい明るく親しみやすい旋律、端正にして宮廷舞曲らしい優雅な曲調が特徴。

歩くように軽やかにステップを踏むガヴォットらしい、演奏するためというよりもまさに踊るための一曲といえます。

難易度

ガヴォットの難易度は中級〜中上級程度。ソナチネアルバム後半程度の曲を弾く力があれば安心です。

テクニック的にはそれほど難儀なところはありませんが、舞曲らしい軽やかさを持ったアーティキュレーションの処理がなかなか難しい。

ノンレガートを基調としたタッチや舞曲としてのリズム感はとても大切。各声部をしっかりと弾き分ける技術も必要です。

一見シンプルな楽譜ですが、きちんとていねいに弾こうとすると奥が深いことに気づくはず。

インヴェンションを終えた学習者の次のステップへの橋渡しとなり得る作品であり、シンフォニアに入る前に取り組むのがおすすめです。

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ガヴォットの演奏のポイント【フランス組曲第5番】

ベルサイユ宮殿内

まず大切にしたいのは「舞曲である」という意識。ガヴォット本来の動きである「歩きながら軽く跳躍する」ステップをイメージして下さい。

となるとあまり速いテンポでは弾けないことに気づくはず。

YouTubeなどで時折ものすごいスピードで弾いている人を見かけますが、あのテンポでは跳躍しているヒマがありません( ´∀`)

宮廷舞曲らしく優雅に弾きたいものです。

 

次に気をつけたいのはガヴォット特有のアウフタクト。曲の始まりは1拍目ではないわけで、ココを間違えると違う踊りになってしまいます。

アクセントはあくまでも小節の頭である1拍目に来るように意識しましょう。

 

またバロックですので装飾音符は非常に重要です。装飾音は必ず拍の頭に揃えて弾くのはお約束。

そして、動画ではあえて1回目と2回目を少しだけ変えて弾きました。この方が、楽譜通りに2回弾くよりも当時の演奏スタイルに近くなります。

バロック作品における装飾音符はまさに聴かせどころ。ぜひ色々と工夫してみて下さい。

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ガヴォットの弾き方【フランス組曲第5番】

本記事及び動画では市田義一郎編(全音楽譜出版社)の楽譜を使用しています。

フランス組曲5番「ガヴォット」は全24小節。8小節ずつ3つのパートに分けられます。

1〜8小節

4分音符は基本的にノンレガート、8分音符はレガートで演奏します。

この曲のテーマである4分音符と8分音符を組み合わせたフレーズには全て点線でスラーの指示が。

これは、市田版ではバッハのオリジナルまたはそれに近いものとして推奨されています。参考記事はこちら↓

バッハ インヴェンションの楽譜はどれがおすすめ?5冊を厳選!特徴と選び方を解説

アウフタクトは軽く、続く4分音符が跳躍するステップの箇所。

跳躍といってもバレエのように高々と跳ぶ訳ではないのですが、物理的に脚が地面からほんの一瞬でも離れることを想定してみて下さい。

やや重くテヌート気味ににアクセントを入れてみましょう。舞曲らしくなります。

 

4小節から主題が繰り返されますが左手は8分音符のやや長いフレーズに変化。

低音で音数が多いのであまり頑張りすぎると重たい印象になります。できるだけ軽く弾きましょう。

ニ長調のカデンツで小終止します。繰り返しの前、動画では右手に上行する装飾音符を挿入しています。

9〜16小節

9小節1拍目の和音は、楽譜に指示ははありませんが動画ではアルペジオで弾いてみました。10小節1拍目のアルペジオは楽譜に指示があるのでこちらに合わせた形。

12小節1拍目にも前打音を入れています。

バロック時代の舞曲ではこのように割と適当に装飾を付けて弾く習慣があったため、あくまでも提案として入れてみました♪(´ε` )

 

12小節、ホ短調に転調。左手にテーマが出てきます。ここでは左右の役割が逆転しています。

黒鍵が多いためかなり弾きにくいはず。あくまでもガヴォットのリズムを崩さないよう気をつけたいものです。

ホ短調のままカデンツへ。音をよく聴いて、いったん締めくくるようなつもりでこのパートをまとめましょう。

17〜24小節

16小節2拍目から22小節にかけて、左手にスケール主体と思わせる長〜いフレーズが出てきます。

通常舞曲では左手でリズムを刻むことが多いため、この部分はかなり異色。低音のスケールで上下行するため、普通に弾くと右手が目立たなくなってしまいます。

なのでこの左手は全てppで弾くとちょうど良いバランスに。右手のフレーズとの絡み合いを感じつつ弾いてみては。

 

20小節でト長調に回帰。左手の長いフレーズの上にテーマのリズムが刻まれるのを意識しましょう。

動画では、23小節のトリルは1回目と2回目で多少異なる弾き方をしています。

2回目はテンポを落とし、そのぶんトリルの音数を増やすのを推奨。

チェンバロの華やかな音色をイメージして、優雅に締めくくりましょう。

 

バロックの舞曲は構造が明確なことが多いもの。

文章のパラグラフのように、それぞれのパートの区切りを感じつつ全体としては決して止まらず流れに乗るように演奏することを心がけてみて下さい。

 

以下のサイトでは各曲の難易度検索ができます↓

ピティナピアノステップ課題曲検索

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ガヴォットの弾き方【フランス組曲 第5番】まとめ

チェンバロの鍵盤

J.S.バッハ作曲「フランス組曲第5番」より『ガヴォット』についてお伝えしました。

「フランス組曲」は、インヴェンションとはまた違ったJ.S.バッハの世界への入りでありバロック舞曲の様式も学ぶことができる作品。

なかで5番はバッハらしい明晰さ、明るく軽快な曲調から最も人気があります。

そしてこの「ガヴォット」は、譜読み自体はそれほど難しくありませんが、バロック舞曲を「どう弾くか」を学ぶための格好の教材。

音色・タッチ・拍感を丁寧に整えることで、バロック様式の基礎をしっかり身につけることができます。

ぜひ「ガヴォット」以外の舞曲にも挑戦してみることをおすすめします!

参考記事↓シンフォニアについての記事はこちらから

【J.S.バッハ】シンフォニア 全曲の難易度順は?おすすめの練習順序と楽譜を紹介【ピアノ】

【J.S.バッハ】シンフォニア 各曲の特徴と弾き方は?ピアノ講師が解説|インヴェンションとの違いとは

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