「雪の日のソリのベル/ギロック」はピアノ発表会におすすめ|難易度と弾き方を解説【こどものためのアルバム】
「雪の日のソリのベル/ギロック」(『こどものためのアルバム』収録)のピアノ演奏のコツやおすすめの弾き方について解説します。
この記事でわかることは以下の通り。
- ギロック作曲「雪の日のソリのベル」の特徴
- 難易度レベル
- 演奏のポイント
- 弾き方
「雪の日のソリのベル」は、タイトル通り雪の中をひた走るソリのベル(鈴)の音をピアノの音で描写する曲。
テンポが速く聴き映えがするのでピアノ発表会などのイベントにおすすめです。
本記事では、どうすれば「雪の日のソリのベル」をより効果的かつ魅力的に演奏できるか、その特徴と弾き方をご案内します!
ギロック「こどものためのアルバム」についての記事はこちら
「こどものためのアルバム/ギロック」の難易度は?初級〜中級者のピアノ発表会におすすめ!
目次
「雪の日のソリのベル/ギロック」 とは
概要と特徴
- 曲名:雪の日のソリのベル(Sleighbells in the Snow)
- 作曲者:ギロック(W.Gillock/1917-1993)
- 収録:こどものためのアルバム
- 出版社:全音楽譜出版社
- 演奏時間:約1分40秒
「雪の日のソリのベル」は、ギロックのピアノ作品集『こどものためのアルバム』の第19曲。
降りしきる雪の中を走るソリが、鈴の音を鳴り響かせながら目の前を通り過ぎ、やがて遠くへ走る去る様子が描写されています。
難易度
「雪の日のソリのベル」の難易度は中級程度。いわゆる「ソナチネアルバム1」くらいのレベルです。
テンポが速いので指の動く人、特に左手の速いパッセージの練習が気にならない人に向いています。
迫力ある演奏にはダンパーペダルが必須であり、また4つ以上の音を同時に抑えるため手や身体の小さいお子さんにはやや不向き。
とはいえ情景が想像しやすいので、指さえ動けば小学校中学年にくらいになっていれば弾きこなせるでしょう。
聴き映えするタイプの曲なので発表会などにもおすすめです。
「雪の日のソリのベル/ギロック」の演奏のポイント

原題 “Sleighbellsin the Snow”の「sleigh」とは、ソリの中でも特に人や荷物を乗せて馬などが引くタイプの大型のソリを指します。
子どもたちが雪遊びをするための小さなソリ(sled)とは明確に区別されているわけで、その走る姿は迫力があり鈴の音も大きく耳に響くはず。
そんな大きなソリが目の前を疾走して走り去るまでのイメージを強く持ち、インパクトのある演奏を目指しましょう。
左右の手で担当する、鈴の音を表わす不協和音の響きがポイント。
3〜4つの音がバラけず同時にスタッカートで押さえられるよう指先をコントロールする練習をする必要があります。
またテンポが速いので、左手の細かい16分音符の粒を揃えて弾くのはなかなか大変。練習のしがいがありますね(^_^)v
テンポは最初から最後まで常に一定です。
ラストはソリが遠くに走り去り、かすかに聞こえていた鈴の音も聞こえなくなっていく描写。
正確な速さで、3つの音を揃えてpppで弾くのはかなり難しいはず。ゆっくりじっくり十分に練習しましょう。
「雪の日のソリのベル/ギロック」の弾き方

- ホ短調・4/4拍子
- Steadily(落ち着いて・着実に・絶え間なく)
- 44小節
「雪の日のソリのベル」は情景を描写するタイプの曲であり、形式に拘らず比較的自由に作曲されています。
全体は大きく4つのパートに分けられます。
1〜9小節
テーマの提示。鈴の音を表わす不協和音のスタッカートと、吹き付ける冷たい北風を伴った粉雪の舞う情景が描写されます。
高音域での和音の連打が突然fで鳴り響き、曲はスタート。硬く澄んだ、鋭い音色を意識します。
1小節の右手八分音符には全てアクセントが付いていますが2小節以降はmpに。左手によるスケールを用いたテーマに主役の座を譲ります。
細かい16分音符はよどみなく、何かが転がるようなイメージを持つと良いです。
短いフレーズごとに小さなクレシェンドとディクレシェンドが付いています。可能な限りはっきりと強弱を表現しましょう。
ホ短調で始まりすぐにニ短調に転調しますが、全ての調が経過的に扱われており全体として調性はあいまい。
9小節では急にクレシェンドして、突如ppへとトーンダウンします。できるだけ強弱の差をつけましょう。
10〜17小節
中音域、ppで演奏されるパート。鈴の音は左手に引き継がれ、やや落ち着いた雰囲気です。
右手の細かいフレーズのアーティキュレーションに注意。スタッカート、スタッカティッシモ、テヌートなどを見落とさないように!
14、15小節の右手の動きは特徴的。1回目はmf、2回目はfです。
18小節からは半音階で下降しながら音量は増していきます。だんだんと音域が下がり、ソリが近づいていることを示しているよう。
鈴の音だけでなく馬のひづめの音も混じっているのかもしれません。
18〜29小節
だんだんとソリの姿がはっきりとが見えてきてこちらに向かってきているかのようなパート。
18、19小節の左手の和音はムチの音のような鋭さを意識するとカッコ良いです。
地味に難しいのが19小節の和音の右手から左手への受け渡し。音量や音色に違いが出ないように、スムーズに引き継いで下さい。
20小節からがこの曲のクライマックス。
いよいよソリが間近に迫ってきています。pから2小節ずつわかりやすく音量が増していくのを表現して下さい。
26〜29小節、大音響を伴ってソリが目の前を通り過ぎる描写。
左右の手で同時に弾く同じ和音を強いアクセントで強調し、ダンパーペダルで音量アップ。
左手の跳躍はなかなか難しいのですが、一番カッコ良いところなのでぜひ頑張って練習しましょう。
28、29小節では鈴の音を際立たせるためにペダルは短めに。
30〜44小節
ソリがだんだんと遠ざかっていく描写です。
冒頭のテーマが再現され、さらに1オクターブ下がることで徐々に静けさが戻ってくるようなイメージを持つと良いです。
38小節からは右手の和音はずっと同じ音。ソフトペダルも使ってpp、さらにpppと音量を落としていきます。
左手は低音域から高音域まで駆け上がり、42小節の主音でキラリとした音を響かせて役目を終えます。
右手は最後まで一切テンポを落とすことなく正確に。絶え間なく聞こえていた鈴の音が遠ざかって聞こえなくなっていきます。
音が消えた後にはただ静けさと、何事もなかったように降り続ける雪の風景を想像しましょう。
最後の四部休符にフェルマータはありませんが、鈴の音の余韻を自分の耳で聴くようなつもりで十分に間をとって曲を締めくくって下さい。
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「雪の日のソリのベル/ギロック」まとめ

ギロック作曲のピアノ曲集『こどものためのアルバム』収録「雪の日のソリのベル」についてお伝えしました。
「雪の日のソリのベル」のように情景や事象を描写するタイプの曲は、演奏者自身も強いイメージを描きだす必要があります。
単に音を並べるだけでなく具体的なイメージを持つことで、より説得力のある演奏が可能となるからです。
本記事では、私がこの曲に対して持っているイメージを示しましたが、もちろんこれはほんの一例。
雪の日に、シャンシャンと鈴の音を響かせながら大きなソリが目の前を駆け抜ける光景を、ぜひあなたの音で表現してみて下さいね。
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