【バルトーク】「子供のために①」はどんな曲集?特徴と楽譜紹介|ピアノ発表会におすすめ!

バルトーク・ベーラ作曲「子供のために①」をご紹介します。

「子供のために」は、ピアノを学ぶ子どもたちに初めてのバルトーク作品としてぜひふれてほしい曲集のひとつ。

どれも比較的短い曲ばかりですが、ハンガリー民謡の素朴な魅力や学習者の音楽性を伸ばすための要素がたくさん詰まっています。

通常のピアノレッスンのほか、発表会のプログラムに取り入れることもできて活躍すること間違いなし。

本記事では、「子供のために」の作品の背景と特徴、おすすめの楽譜、効果的な使い方についてお伝えして参ります。

ご参考になれば幸いです。

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【バルトーク】「子供のために①」とは

田舎の羊小屋と羊たち

バルトークについて

バルトーク(1881-1945)のフルネームは、バルトーク・ベーラ・ヴィクトル・ヤーノシュ。

ハンガリー王国出身、ニューヨークで没した20世紀を代表する作曲家・ピアニストで民俗音楽の研究家です。

ハンガリーの民謡や東ヨーロッパの伝統音楽を深く研究し分析・分類、自身の作品に取り入れたことで知られています。

古典的な形式を用いながらも民族特有の響きや近代和声、様々な旋法を用いた作風が特徴で、独特の音楽世界を築きました。

教育的作品も多く、子どもから大人まで幅広い学習者にとって価値の高い作品を数多く残しています。

作品の背景

バルトークは作曲家であると同時に、民俗音楽の研究者としても精力的に活動しました。

ハンガリーをはじめ東ヨーロッパ各地を自ら訪れて民謡を採取し、録音や採譜を通じて膨大な資料を集めています。

そしてそれらの旋律の型やリズム、音階の特徴などを細かく分析し、体系的に分類していきました。

 

「子供のために」は、まさにそのような研究成果をもとに作られたピアノ作品集。

①はハンガリーの、②はスロヴァキアの民謡および子供の歌に基づく小品集です(元はそれぞれが二つに区切られていましたが作曲者自身の改訂により区分は削除されました)。

実際の民謡を素材にしながら教育的な目的に沿って無理のない形に整えられており、音楽の流れの中で民族的な響きやリズムを学べるように工夫されています。

単なる練習曲の枠を超えて、本物の民俗音楽に触れながら学べる点がこの作品の大きな魅力と言えるでしょう。

特徴

「子供のために①」は、以下のような特徴を持っています。

  • 民謡を元にした作品集
  • 短くシンプルな構成
  • 近代的な響きやリズム
  • 教育的価値
  • 音楽性を育てる工夫

 

「子供のために①」はハンガリーの民謡が素材になっており、素朴で親しみやすい旋律が特徴。

自然な歌い回しを大切にした音楽に触れることができます。

 

一曲一曲がコンパクトで無理のない長さのため、初級〜中級の学習者でも取り組みやすく、達成感を得ることができます。

一見するとシンプルで易しそうな譜面ですが、曲中には独特の和声や拍子感が含まれており、耳を育てる教材としても非常に優れています。

 

また段階的に難易度が上がる構成なため、基礎力を養いながら無理なくステップアップできるように設計されています。

単なる指の練習ではなく、フレーズ感やリズム感、音のニュアンスなど音楽的な表現力を自然に身につけられるよう工夫されているため、教育的価値が非常に高いと言えます。

おすすめの使い方

  • 初級終わり頃〜中級レベル向き
  • あらゆる年齢のピアノ学習者
  • ピアノ発表会の曲を探す人
  • レッスンに変化をつけたいピアノの先生

 

「子供のために①」は、初級後半から初中級〜中級者向きのピアノ曲集です。

「子どものため」と銘打ってはいますが何しろ素材が民謡なため、中にはお酒の歌や、その他ちょっといまいち子どもに相応しくない曲も‥f^_^;

よって全年齢向きと判定しました。

 

「子供のために①」はピアノ発表会に最適。

新鮮な音使いや特徴ある民族的なリズム、曲想により、クラシカルな発表会プログラムに変化をつけることができます。

一曲がやや短いため、他の古典派やロマン派の小品と組み合わせて演奏すると効果的です。

なお以下の記事で40番「豚飼いの踊り」を紹介しています。非常に華やかで演奏効果の高い一曲。こちらからどうぞ↓

【ピアノ発表会】男の子向きのカッコいい曲 初中級レベル10選

一方、いわゆる『教本』『教材』として、日常のピアノレッスンで使用することも可能。

リズムや響きに斬新さがあるため、いわゆる「バイエル」の後半〜レベルになった学習者のうち、比較的順調に進んでいる人が対象になります。

単発的に取り入れるだけでレッスンに新鮮な変化をつけることができるでしょう。

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【バルトーク】「子供のために①」の楽譜について

ピアノの置物

「子供のために①」の楽譜は、以下の4社から出版されており、それぞれに編集方針が異なります。

  • 音楽之友社
  • ブージー&ホークス社
  • ヘンレ社
  • ムジカ・ブダペスト社

音楽之友社

当ブログのおすすめ。

特に日本の学習者向けに編集されており、日本人向きの運指や日本語でのわかりやすい解説が特徴。

歌詞対訳、文化的背景の説明も充実しています。

イラストを用いた遊び歌の説明もあって、民謡の意味や遊び方をイメージしながら学ぶことができます。

レッスン現場での使いやすさを重視した実用版です。

  • 楽譜タイトル:バルトーク 子供のために①
  • 編集・運指:パップ晶子
  • 出版社:音楽之友社
  • 曲数:40曲
  • 総ページ数:95頁
  • 定価:1980円(税込み)

 

ブージー&ホークス社

ブージー&ホークス社(Boosey & Hawkes)は、クラシック音楽を中心とする世界最大級の楽譜出版社。

20世紀以降の作曲家たちの権利の管理と出版で知られています。

 

この楽譜はバルトーク自身が晩年に改訂した版をもとにした出版です。

曲の削除や曲順の整理が行われており、作曲者の最終的な意図を反映した“決定版”といえます。研究・演奏の基準となる版です。

ヘンレ社

G.Henle Vertag(ゲー・ヘンレ出版社)は、ドイツで設立されたクラシック音楽専門の楽譜出版社。作曲家の原点に忠実なウアテクスト(Urtext)版で知られ、世界中の音楽家に信頼されています。

「子供のために」でも解釈を加えずバルトークの記譜を忠実に再現しており、学術的信頼度が高くやや上級者向け。

指導者の作品研究にも向いています。

ムジカ・ブダペスト社

ムジカ・ブダペスト社(英: Editio Musica Budapest)は、ハンガリーを代表する音楽出版社。

特にハンガリーの作曲家や音楽教育・教材の分野で国際的に影響力を持っています。

 

「子供のために①」に当たる「子供のために I -II 」はハンガリーの研究機関による校訂で、原資料を精査しながら複数の資料を比較しています。

研究的視点が強く、細かい差異や資料的な価値を重視しています。

 

ざっくりまとめると、ピアノ教室での通常のレッスン用なら音楽之友社。

コンクールなどを目指すならヘンレ版やブージー&ホークス社。

指導者の研究ならムジカ・ブダペスト社を併用するなどすれば高い効果が得られそうです。

 

以下のサイトでは各曲の難易度検索ができます↓

ピティナピアノステップ課題曲検索

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【バルトーク】「子供のために①」まとめ

ハンガリーの街並み

バルトーク・ベーラ作曲「子供のために①」についてお伝えしました。

 

「子供のために①」は、一見すると易しげな楽譜の中に音楽の本質が込められた、非常に優れた教材と感じます。

民謡をもとにした素朴で自然な旋律や独特のリズムを通して、通常の古典派やロマン派の作品にはない新鮮な感覚を味わうことができます。

中にはかなり聴き映えする曲もあるので、ピアノ発表会に強くおすすめしたい曲集でもあります。

一曲一曲を丁寧に取り組むことで、基礎力と表現力をバランスよく伸ばしていきましょう!

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