グリーグ 「抒情小曲集 」おすすめ作品と難易度|ピアノ発表会向き有名曲と知られざる名曲を厳選!

E.グリーグは「北欧のショパン」と呼ばれることがあるのをご存知ですか?

あの「ピアノの詩人」になぞらえられるほどに、グリーグは優れたピアノ曲を数多く生み出しているのです。

「‥グリーグのピアノ曲?そんなに色々あったっけ?」

あるんですねこれが(^_^)v

それがピアノ作品集として知られる「抒情小曲集」。北欧のロマンチシズムあふれる名曲ぞろいです。

 

本記事は、グリーグの「抒情小曲集」全66曲のうち管理人おすすめの曲を厳選。

比較的有名でかつピアノ発表会などにふさわしい曲、あるいは、あまり知られていないけれど名曲と呼ぶにふさわしい曲をピックアップしてご紹介します。

グリーグの作品はショパンやリストに比べて弾く人が少なめ。発表会や弾き合い会などでもあまり他の人の選曲とかぶることが少ないものです。

発表会の曲選びのお役に立てれば幸いです。

グリーグという作曲家について知りたい方はこちらから↓

グリーグとはどんな作曲家?プロフィールと作品年表まとめ|ノルウェーの国民楽派の生涯とは

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グリーグ「抒情小曲集」とは

ノルウェーの森と湖

「抒情小曲集」は、グリーグの代表的なピアノ作品集です。

ノルウェーの民謡や舞曲、自然の描写、農民や牧童などの生活などを題材に、34年に渡って書き続けられました。

グリーグが24歳のとき(1867年)に最初の第1集が発表され、その16年の後1883年に第2集が発行。

以後、各7〜8曲を一組として、第10集(1901年)まで全66曲が発表されました。

 

それぞれの曲は一部をのぞいて比較的短く、ノルウェーの民族的な和声感やリズム、北欧情緒あふれる美しい旋律に特徴があります。

日本では特に「蝶々」「春に寄す」「トロルドハウゲンの婚礼の日」が有名でよく演奏されます。

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グリーグ「抒情小曲集」の難易度

グランドピアノ

グリーグの「抒情小曲集」は全66曲。それぞれの曲の長さや難易度にかなり差があります

若い頃の作品である第1集には比較的易しい曲もいくつか。

その一方、後半にはかなりの腕前がないと弾きこなせないような難しい曲も存在します。

 

グリーグ作品の特徴として、音域が広く、また独特のリズム、複雑な和声と音の重なりが挙げられます。

彼は非常に小柄な男性だったということですが、手が余程大きかったのでしょうか。弾きにくいと感じる曲も多いです。

よって「抒情小曲集」の最難関は上級レベル。逆に易しい曲は初中級者でもなんとかなります

演奏者の技量と練習時間、やる気・根性により、選曲のバリエーションはほぼ無限大なのです。(^_^)v

 

本ブログにおける難易度の考え方の説明記事はこちら↓

ピアノ曲の「難易度」とは?レベル設定と基準について解説!入門から最上級まで

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グリーグ「抒情小曲集 」おすすめ作品一覧

グリーグの像

「抒情小曲集」おすすめ曲選択の基準

以下、グリーグ「抒情小曲集」全10集の中からおすすめの作品群をそれぞれ数曲ずつ、ざっくりとした難易度と共にご紹介します。

選択の根拠は以下の基準によります。異論もあろうかと思いますがそこは管理人の独断ということご理解下さいまし♪(´ε` )

  • 有名な曲
  • よく演奏される曲
  • 発表会などで映えそうな曲
  • グリーグらしさが感じられる曲
  • あまり知られていないけれど美しい曲

 

以下の楽譜の解説を参考にさせて頂きました。

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第1集 Op.12

グリーグ24歳の時発表された第1集。音数少なくシンプルながら名曲ぞろいで、全曲ここに上げたいくらいです。

中には初中級で弾けるレベルの曲もあり難易度は低めですが、豊かなグリーグ世界を感じることができます。

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
1 アリエッタ/Arietta 中級A
ゆったりした2拍子の美しい曲。最後は完全に終止せず、余韻が残ります。
2 ワルツ/Vals 初中級C〜中級A
ノルウェーの民族情緒あふれるワルツ。中間部の左手をきれいに弾くのはやや難しいです。
3 夜警の歌/Vægtersang 初中級C
夜警を「歩哨」と訳すことも。シェイクスピアの「マクベス」から霊感を得て作曲されました。
4 妖精の踊り/Elverdans 初中級B
グリーグのピアノ作品中最も有名な曲の一つ。テンポ設定により難易度は変わります。それほど急がなくてもOK。
5 民謡/Folkevise 初中級C〜中級A
1度聴けばショパンのマズルカを思い浮かべる人は多いはず。北欧と東欧の文化には共通点もあるのかも‥
6 ノルウェーの旋律/Norsk 初中級C
ノルウェーの民族舞曲を思わせます。それほど難しくありませんが賑やかで聴き映えがします。

第2集 Op.38

特別有名な曲は見当たりませんが、グリーグらしい北欧ロマンを感じさせる名曲も。

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
2 民謡/Volkevise 中級A
民謡というより舞曲のような趣の曲。右手の重音を揃えて弾くのはなかなか難しいはず。
3 メロディ/Melodie
文句なしに美しい曲。アルペジオとメロディの組み合わせと二分三連譜が印象的です。
6 悲歌(エレジー)/Elegie 中級B
フェルマータで始まる印象的な曲。Allegrettoなのであまり遅くならず、シンプルに。
7 ワルツ/Vals
どこか憂鬱な主部と、テンポの速い中間部の対比がなんとも魅力的。

第3集 Op.43

グリーグの創作力が充実していたのか、「蝶々」「春に寄す」のほかにも名曲ばかりの第3集。もう全曲入れちゃいましたσ(^_^;)

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
1  蝶々/Sommerfugl 中上級B
優雅にして魅惑的な北欧の蝶々。日本の素朴なモンシロチョウなどとはちょっと違う雰囲気です。
2 孤独なさすらい人/Ensom vandrer 中級B
「孤独」というものを噛み締めることのできる年齢の演奏者にふさわしい曲。
3 故郷にて/I hjemmet 中級C
とても美しい曲です。故郷をしみじみと思い起こすように。
4 小鳥/Liden fugl 中上級A
小鳥のさえずりを思わせる音型が特徴的。よく演奏されます。
5 愛の詩/Erotik 中級
「愛」にも色々ありますが、これはまさしく大人の愛の物語ですね♪( ´▽`)
6 春に寄す/Til foråret 上級A
おそらく、グリーグのピアノソロ作品中最も有名な曲。北欧の春の訪れは華麗にしてダイナミックです。

第4集 Op.47

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
1 即興的ワルツ/Valse-Impromptu 中上級A
さりげないけれど、なんとも印象的なワルツ。ミステリアスという言葉がぴったりです。
2 アルバムの綴り/Albumblad 中上級B
優雅で洗練された雰囲気の曲。「北欧のショパン」のあだ名はダテではありません。
4 ハリング(ノルウェー舞曲)/Halling 中級A
威勢の良いノルウェーの踊りの曲。左手はずっと同じ音型です。
7 悲歌(エレジー)/Elegie 中級B
冒頭、左手のメロディには1拍目にすべてアクセントがついています。悲しげなばかりではない、芯の強さを感じます。

第5集 Op.54

名曲「小人の行進」「夜想曲」を擁する第5集。北欧の香りが強く漂います。

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
3 小人の行進/Troldtog 中上級B
「トロル」は小人と訳されていますが、実際はあまり可愛くない容姿の、妖怪に近いものなのだとか。迫力があり、聴き映えします。
4 夜想曲/Notturno 中級C
夜想曲Op.54-4/大人の中級者のためのオシャレなクラシック曲
5 スケルツォ/Scherzo 中上級A
急速な北欧風スケルツォ。舞曲のようでもあります。
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第6集 Op.57

このあたりから1曲が長くなり、全体的に難易度レベルもやや上がってきます。

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
1 過ぎ去った日々/Svundene dage 上級A
センチメンタルなタイトルの割に派手で迫力のある曲。難易度は高めです。
6 郷愁/Hjemve 中上級A
内省的な主要部はしんみりと物寂しく。それに対して、思い出はどこまでもキラキラと輝くように。

第7集 Op.62

あまり知られていない第7集。2曲を選びました。

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
2 感謝/Tak 中上級A
誰かに語りかける、穏やかで優しい感謝の言葉。途中気持ちがやや切迫しますがすぐに落ち着きを取り戻します。大人の曲ですね。
4 小川/Bækken 上級A
清冽な川の流れを感じさせる曲。冷たく透き通った水の感触まで伝わってきます。

第8集 Op.65

華やかな「トロルドハウゲンの婚礼の日」を含む第8集。他に挙げた2曲は地味ですが、とても良い曲です。

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
2 農民の歌/Bondens sang 中級C
夕べに感謝の祈りを捧げる農民たちの姿でしょうか。しみじみと美しい風景。グリーグの優しい視点が感じられます。
5 バラード調で/I balladetone 中級B
地味ながら管理人イチオシの曲。悲しいけれど深く心に滲み入る、おそらくは古い物語‥。
6 トロルドハウゲンの婚礼の日/Bryllupsdag på Troldhaugen 上級A
トロルドハウゲンの婚礼の日/結婚式で弾きたいクラシックの名曲10選

第9集 Op.68

有名曲のない第9集。それでも良い曲はあります。

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
3 あなたのそばに/For dine fødder 中上級A
全66曲中最も美しいと断言しても良い佳曲。「婚礼の日」からずっと、「あなたのそばに」存在した彼または彼女を想って。
4 山の夕べ/Aften på højfjeldet 中級B
なんとも個性的な曲。右手、単音で鳴り響くのは山羊の笛。それが激しく展開され、また沈静していきます。

第10集 Op.71

グリーグの「抒情小曲集」の旅も終わりを迎えます。素敵な曲ばかりですが頑張って厳選(^_^)v

作品番号 曲名/原語タイトル 難易度レベル
1 昔々/Der var engang 中上級B
主部にはスウェーデンの旋律が使われているとのこと。中間部のノルウェー舞曲との素敵なコラボレーション。なおこの曲が書かれてのち数年後に、グリーグの祖国ノルウェーはスウェーデンからの独立を果たします。
2 夏の夕べ/Sommeraften 中上級B
北欧の短い夏の美しさをうたった曲。日差しがキラキラと降り注ぐ中、穏やかな幸福感を感じます。
3 小妖精/Småtrold 中級C
北欧と妖精は縁が切れません。あちこち動きまわり、色々といたずらを仕掛ける困った妖精パックのお話。
7 余韻/Efterklang 中級B
第1集「アリエッタ」のテーマを、大人のスローワルツに変換。人生の終盤に、しみじみと昔を思い出すような静謐さに満ちて。
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なお、以下のサイトでは各曲の難易度検索ができます↓

ピティナピアノステップ課題曲検索

まとめ

ベルゲン港

グリーグの代表的なピアノ作品集「抒情小曲集」。

全66曲中、管理人の独断と偏見による「おすすめ曲」を厳選し、ご紹介しました。

 

グリーグの作品はどれも美しい旋律と北欧情緒に溢れ、繊細な和声のうつろいや巧みな転調の彩りに満ちていて非常に魅力的。

特に我が国では「ペール・ギュント」が知られており、グリーグの名前を知らない人はほぼいないはず。

なのに発表会などの場面で聴かれることはあまり多くありません(コンクールでは頻出)。

 

かくいう私も音大でグリーグのピアノ曲を学ぶことはありませんでしたし、周囲を見渡しても熱心に練習している人はいませんでした。

そこで自身の学びと備忘録のために、抒情小曲集のうち「これは」と思える曲だけをピアノ愛好者の皆さんにお伝えすることにしました。

発表会や弾き合い会での曲選びなどにお役立て頂ければ幸いです。♪( ´▽`)

 

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