「マズルカ ト短調Op.67-2<遺作>/ショパン」の弾き方|難易度と演奏のポイントを解説!
「マズルカ ト短調 Op.67-2<遺作>」(ショパン作曲)について解説します。
マズルカ OP.67-2は、素朴でありながら憂愁に満ちたリリカルなメロディ、詩的で繊細な曲調を持つ、晩年のショパン作品らしい優れた小品。
それでいてショパンのマズルカの中では比較的短くて弾きやすく、マズルカ初心者にもおすすめです。
「初めてのマズルカ」に、まさにぴったりの作品です。
目次
「マズルカ ト短調 Op.67-2/ショパン」とは
難易度
マズルカ ト短調 Op.67-2(ショパン作曲・遺作)の難易度は、中級から中上級の間。
ソナチネに入ったばかりでは少々難しく、チェルニー30番練習曲の中ごろ以上が弾ける技術があった方が良さそう。
左手の伴奏形は、ショパン作品としては比較的シンプル。
なので、ソナチネ後半が弾ける力があれば表現にまでこだわった演奏が可能となるでしょう。
概要
- 曲名:マズルカ ト短調 Op.67-2<遺作>
- 作曲者:ショパン(F.F.Chopin/1810-1849)
- 作曲年:1849年
- 収録:マズルカ全集
- 出版社:各社
- 頁数:2ページ
- 演奏時間:約2分
マズルカ ト短調Op.67-2は、ショパン最晩年の作品。生前には発表されなかった遺作です。
ショパンが生前に書き溜めたものを友人のフォンタナが「4つのマズルカ Op.67」としてまとめ、1855年に出版しました。
2ページと短く、技術的にもそれほど難しくはありませんが、晩年のショパン作品らしく繊細で憂いに満ちた、美しいマズルカです。
ショパンのマズルカの楽譜は各社から発行されています。
最も信頼され国際コンクールなどで使用されているのはエキエル版。ただ高価ですし、しかも遺作であるOp.67は別売りです(笑)
古くから使われているのはパデレフスキ版ですが、エキエル版とは曲の並びやアーティキュレーションなどに違いがあります。
エキエル版よりも安価で収録曲数も多いため、私はこちらを利用しています(^_^)v
もちろん趣味でピアノを弾く方なら、日本の出版社のものでまったく問題ありません。
マズルカとは?
マズルカはポーランドの民族舞踊。ショパンがこよなく愛し、ポロネーズと共に彼の作品の代表的なジャンルになりました。
ショパンのマズルカは、作品番号のない習作や遺作も含めると60曲近く。
ショパン作品の中で最も数が多く、彼が生涯にわたって書き続けた日記のようなものです。
‥とはいえマズルカってワルツと似ているような気もするし、その違いがよくわからない‥
そんなあなたには以下の記事がおすすめです。
ショパンにとってマズルカとはどのようなものか、マズルカとワルツの違い。
さらにショパンのマズルカの特徴である「マズル」「オベレク」「クヤヴィアク」という3つの舞曲についての説明など詳しくお伝えしています。
マズルカとはどんな舞曲?特徴とワルツとの違い|ショパンにとってマズルカの意味とは?
ショパンについての詳しい記事はこちら↓
「マズルカ ト短調 Op.67-2/ショパン」の演奏のポイント
マズルカ ト短調 Op.67-2の演奏のポイントは以下の通り。
- 繊細かつ情熱的なマズル
- やや明るいオベレク
- 憂鬱で嘆くようなクヤヴィアク
ショパンのマズルカには、マズル、オベレク、クヤヴィアクという3つの舞曲の要素が必ず含まれています。
本作Op.67-2は晩年の作品ですが、ショパンのマズルカの中でも特にシンプル。3つの舞曲がはっきりとわかる形で出てきます。
それぞれをしっかりと弾き分けることが鍵となります。
「マズルカ ト短調 Op.67-2/ショパン」の弾き方
構成
- イントロなし
- A-B-C-A
- コーダ(終結部)なし
弾き方
Cantabile(カンタービレ)は「歌うように」。
メロディラインのはっきりした、歌謡的なマズルカです。
Aパート
ト短調。いきなり属七の和音で始まる、意表をついた冒頭。しかし強弱記号はあくまでも「p」で。
6、7、8小節は3拍目に強いアクセントをつけて際立たせる。
14小節目の序盤の山場に向かって盛り上げる気持ちで。ただし16小節目で沈静化させておきます。
Bパート
変ロ長調。くるくる回転する舞曲である「オベレク」の特徴を備えています。
全く同じフレーズが4回出てきますが、いずれも1拍目に強いアクセントを付けて際立たせる。装飾音は拍の頭に合わせます。
下降しながら転調を繰り返す部分はいかにもショパンらしいところ。あくまでも繊細に軽やかに‥ただし31小節だけはクレシェンドします。
短い曲なので繰り返しは省かない方が良いでしょう。
Cパート
無伴奏。右手だけで弾くゆるやかなクヤヴィアクのパート。
sotto voceは「ひそやかに歌って」。音量を抑えて、ひそやかにささやくようにというニュアンス。
37小節目あたりからクレシェンドして、Aパートのマズルへの回帰に備えます。
以下のサイトでは各曲の難易度検索ができます↓
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「マズルカ ト短調 Op.67-2/ショパン」まとめ
ショパン作曲、マズルカト短調 Op.67-2<遺作>についてお伝えしました。
以前は、マズルカはポーランド特有の舞曲であり、ショパンのマズルカはポーランド人でないとうまく弾けない、などと言われたものです。
最近ではそんな都市伝説(笑)はなくなり、ショパン作品を愛する多くのピアノ演奏家、学習者に弾かれるようになりました。
実際マズルカにはとても魅力的な作品が多く、ポーランドの人だけに独占させておく手はありません!
ト短調 Op.67-2は、ショパンのマズルカの入り口に相応しい、シンプルにして美しい名曲。
この記事が、初めてマズルカに挑戦するあなたのお役に立てれば幸いです。
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