エンシュウグランドピアノ ENSCHU E150の特徴と価格|どんな音色?現役ピアノ講師がレビュー!

新しいグランドピアノ「エンシュウE150」が我が家にやって来ました。

使い慣れたYAMAHAのグランドピアノを送り出し、新たに購入した「遠州楽器制作所株式会社」の国産ピアノです。

何しろ、まったく新しいブランドであり、まだ国内に何台も存在しないこのグランドピアノ。

一体どんなピアノなのか?お値段は?音色は?弾きごこちは?など、興味を持たれる方もいらっしゃるのでは。

本記事を読めばその概要がお分かりになるハズ。

「エンシュウグランドピアノE150」、現役ピアノ講師がレポしてまいります。ご期待下さい!

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「エンシュウ(ENSCHU)」とは

エンシュウグランドピアノ

聞き慣れない「エンシュウ」とはいったい??

エンシュウ(ENSCHU)は、2019年に設立された国産ピアノメーカー『遠州楽器制作株式会社』が製造・販売するピアノブランドです。

楽器製造の中心地・静岡県浜松市に位置する同社の社名に因んで名付けられました。

現在のところ、国内向けとしてはENSCHUアップライトピアノE-121とグランドピアノE-150、2種類のラインナップです。

遠州楽器制作株式会社HP

このピアノがあまり一般に知られていない理由のひとつは、宣伝広告をうたないこと。

何しろ出来立てほやほやの小さな会社なので、大手メーカーと違い、強力な販売網や音楽教室などの展開もありません。

代わりにSNSで情報発信をしつつ、日本各地でストリートピアノを設置して浸透をはかる戦略。

特に東京駅や銀座、日比谷など人の集まる場所に置かれたスタイリッシュなストリートピアノは華やかな宣伝効果を持ち、「知る人ぞ知る」ピアノメーカーとなってきています。

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エンシュウグランドピアノの特徴

エンシュウグランドピアノ

エンシュウグランドピアノE150は、以下のような特徴を持っています。

  • コンパクトサイズのグランドピアノ(奥行き150cm・重量280kg)
  • 響板は「積層スプルース(マツ科の木材)」
  • 弦は「レスロー」社製ワイヤー使用
  • 蓋は「スローダウン」仕様

 

遠州楽器制作株式会社 ENSCHU E150

エンシュウE150はとてもコンパクトなグランドピアノ。これ以上小さいグランドピアノは存在しないのではないかと思います。

何しろ四畳半の部屋にも置けるサイズ。日本の厳しい住宅事情にぴったりです。

我が家はリビングにピアノを置いているのですが、部屋が以前より広く感じるようになりました!

 

エンシュウE150は、響板に「スプルース材」というマツ科の木材を使っています。

「ホワイトウッド」とも呼ばれ、家具や建具などに使われる木材で、質の良いものはピアノやヴァイオリンにも使われるのだとか。

また弦は「レスロー」社の高級なワイヤーを使用しています。(そんなブランドがあったとは‥σ(^_^;)

 

「スローダウン」とは、手を離しても蓋がバタンと下りず、ゆっくり閉まる仕様のこと。

これで生徒が蓋をいじって指を挟む心配がなくなりました。

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エンシュウグランドピアノの価格

鍵盤上のお金

エンシュウグランドピアノ E150の価格は、2024年1月22日以降、以下のように改定されます。↓

1,265,000円(税込み)→1,397,000円(税込み)

 

原材料の価格高騰が主な原因とのこと。

とはいえ、これだけのスペックのグランドピアノが最初のお値段では持続不可能なのも事実。

輸送費なども値上がっていますし、これで本来妥当な価格になったということかもしれません。

エンシュウグランドピアノの音色と弾きごこち

さて、肝心の音はどうなの?ですよね。

まずはこちらをお聴き下さい。野平一郎氏の曲集『音の旅』より「はじまり」をエンシュウグランドピアノで再録しました。

透明感のある、クリアな音色がお分かり頂けますでしょうか。

遠州楽器制作株式会社のウェブサイトでは、E150の音色について「明るい」「はっきり」「芯のある」「やさしい」というキーワードを示しています。

管理人が、我が家に設置されたエンシュウE150を実際に弾いてみた際の弾きごこちは以下の通りです。

  • 鍵盤は重め
  • 音量はかなり出る
  • コロコロとしたタッチ感
  • はっきりとしたパワフルな音色
  • 細かいトリルや連続打鍵が入りやすい

 

鍵盤はやや重く、ある程度タッチがしっかりしていないと芯までヒットしないという印象。手が小さかったり指の細い生徒は苦労するかも‥。

音量は出ます。こんなに小さいのに以前の楽器C3Bと買わらないボリューム感。しかもダンパーペダルがよく効きます。

ピアノの下にものを置き、響板に毛布を当てると少し穏やかになりました。なおペダルの効き具合などは調整が可能です。

 

タッチはコロコロと転がるようなイメージ。今のところはモーツァルトとかバッハなどバロックや古典期の曲が合いそうです。

とはいえまだ設置したばかりなので、これからどんどん変わっていくと思われます。

 

音色は、優しいというよりくっきりとしてパワフル。これは個体差があるかもです。

C3Bの音が細めでエレガント感があったので、今のところそのパワーに戸惑っているところです♪(´ε` )

 

鍵盤の反応は良いです。今まで入りづらかった細かいトリルや装飾音がツルッと入る感覚があります。

また管理人は連続打鍵があまり得意ではないのですが、この楽器ではそれほど苦労せずに打鍵できる感覚が。

この反応の良さに甘えないよう精進せねばσ(^_^;)

エンシュウグランドピアノ設置の感想

五線紙の上の花

最初にこの子が設置されたときの感想は、「‥ちっさ!」というもの。

YAMAHAのC3Bより奥行きが30cmばかり短くなっただけなのですが、狭い家屋ではかなりの差を感じます。

おかげでリビングが広く使えるようになりましたし、スペースにゆとりを感じるように。

広い邸宅に立派なグランドピアノを置きたい向きには今ひとつでしょうが、一般家庭では「小さいグランドピアノ」であることがひとつの価値になり得ると感じました。

 

そしてサイズの小ささにも関わらず、そのパワフルな音量には少々驚きです。

ピアノのことは何もわからない家族も「音がくっきりしている」「芯のある音という感じ」「強いイメージ」との感想を述べていました。

これがエンシュウグランドピアノE150の固有の傾向なのか、我が家にやってきた子の個性なのかはこれから明らかになっていくでしょう。

 

とはいえ何しろまだ設置して1ヶ月経たない若いピアノ。もしかすると赤ちゃんが産声をあげているようなものかもしれません(*´∀`*)

調律師によれば、この楽器本来のポテンシャルを発揮するのに3年ほどはかかるとのこと。

どうやら弾き手の個性を反映しながら音色も変わっていくもののようです。

これからこのエンシュウグランドピアノ E150がどのように育っていくのか、その成長を楽しみたいと思います♪( ´▽`)

 

以前の相棒だったグランドピアノ、ヤマハC3Bとの日々と別れの日のこと↓

「おわりに」と「はじまり」-古いピアノとの別れ|ひとつの旅の終わりと新しい旅のはじまり

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