入門〜初心者のピアノ練習のコツ・ピアノを習い始める時
本記事では、習熟のレベルごとに練習のコツを書いていきたいと思います。
まず、ピアノを習い始めて間もない初心者がピアノを練習する時の練習のコツを、子どもと大人の生徒さんそれぞれについてお伝えします。
目次
初心者のお子さんの場合・ピアノを好きになろう
まずは、ピアノを習い始めたばかりの幼稚園〜小学校低学年のお子さんを例にとってお話しします。
ピアノの初心者で圧倒的に多いのがこの年齢だからです。
この時期は、なんといってもピアノにさわることが楽しいと感じてもらう必要があります。
私の教室では、入会希望者の体験レッスンでのとき、ピアノに慣れるためにグーで鍵盤を殴ったり、パーで叩いたり、ヒジで突いてみたりしてもらいます。
叩く、殴る、突っつく。
あるいはなでてみたりこすったり体重をかけて押さえつけたり。
ピアノは頑丈な楽器なので、小さいお子さんがちょっとくらい手荒く扱っても壊れたりしません。
叩けば簡単に音が出るのがピアノのいいところ。
その反応の良さを楽しむことで、少しづつ鍵盤にも慣れていきます。
担当の先生が特にそういった動作の指示をされない時は、自宅の楽器で試してみると良いと思います。
いよいよレッスンが始まったら、先生と相談して、練習の約束事を決めて頂くのが良いでしょう。
毎日必ずピアノにさわる!とか、一日に10分〜20分は練習する、などなど。
私は子どもの学年によって、毎日の練習のだいたいの時間を決めて保護者の方にお伝えしています。
ざっくりとですが、小学生の間は学年×15〜20分。
1年生は15分から20分、2年生なら30分から40分です。
これくらいなら負担にならず毎日続けられるのではないでしょうか。
子どもにとってまず大切なのはピアノよりも「遊ぶこと」!?
ピアノ教師の私が言うのも変なのですが、この時期の子どもたちにとって一番大切なことは
友だちと「遊ぶこと」
です。宿題ももちろん大事ですが。ピアノの練習はその次くらいでよろしいかと。
こう言うとほとんどの保護者の方は不安そうな様子をなさいます。「このピアノの先生大丈夫かしら‥」とお顔に書いてあったり。
もちろん色々なお子さんがいますので、本人がどんどん練習する場合はこの限りではありません。
でもほとんどのお子さんはそうではありません。下手をすると自分がピアノを習っていることすら忘れたりします。
でもそれでもいいのです。大切なことは、「続けること」です。
継続して続けていれば、楽器というのは不思議なもので、いつの間にか手になじんでそれなりの演奏力がついてきます。
ピアノに限ったことではありませんが、上達するのに最も効果的なのは、続けること・やめないことなのです。
もちろん、やる気まんまんの小学生初心者のお子さんなどはこの限りではありません。
どんどん練習してもらいましょう。
「一緒の時期に始めたお友達」より「テキストの進みが早い」ことが彼女ら(女の子に多いケース)にとっては重要なステイタスだったりします。
そのプライドを上手にくすぐってあげることで上達が早まるのなら結構なことであります😄
この時期は、本人の気質によって進み方が早かったり遅めだったりといった差がつきやすいです。
大切なことは、決してあせらず、気長に本人の成長を待ちながら旅を続けさせることなのです。
初心者の大人の方は仕事優先でOK・続けることに意味がある
大人の方の場合も基本的に考え方は同じです。
余裕がある時は積極的に練習時間を確保して、少しでもテキストを進めたり、ご希望の曲を完成に近づけるよう努力することができると思われます。
逆に、忙しくてなかなか時間が取れないときは、毎日少しでもいいからピアノに触る時間を作ること、そしてそれを続けることです。
ただ、大人のピアノ学習者の方は仕事を持っているケースがほとんどであり、また、育児や介護などで時間をとられることも多いことでしょう。
仕事が立て込んだ時などは、どうやっても時間をひねり出せないこともありますね。
そういう時は、割り切って練習を休んでしまって構わないと私は思います。
ただレッスンは続けた方が良いです。
レッスンに通うことそのものを辞めてしまうと、多くの場合ピアノを続ける意欲が失われてしまいます。
先生にご事情をお話ししてご理解頂き、一時的に宿題の量を減らして頂くなどといった次善の策を取ってみて下さい。
ほとんどの大人の方にとって、ピアノは趣味であり、仕事の方が優先度が高いに決まっています。
長く続けるためには、このような割り切りも大切です。
急ぐ旅ではありませんしね。
大人の毎日には忙しさの波があります。
波が穏やかな時には落ち着いて多めに練習する、そうでない時には決して無理をせず気長にピアノと接する。
練習できない日が続いたって良いではありませんか😄
人生は意外に長いものです。ゆっくりと、ご自分にできる範囲でこの素晴らしい楽器とお付き合いをしてみて下さい。
いつかきっと、長く続けていて良かったと思える日がくると思います。
せっかくピアノを習い始めたのですから、まずは「継続すること」に集中してみて下さい。
練習が毎日の習慣になれば、自然と上達への道筋が見えてくるでしょう。
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