ふふ京都 コンフォートツインをレビュー|朝食付きプランの料金は?大人のカップルにおすすめ
2022年11月、京都に旅行した際「ふふ京都」に宿泊したのでレビューします。
2021年4月開業の「ふふ京都」は、東山南禅寺近く、琵琶湖疎水のほとりに位置する高級旅館。
京都を代表する「スモールラグジュアリーリゾート」として評価が高いと聞き、ホテル・旅館好きとしてはかねてより興味を持っていました。
プライベート感たっぷりの「ふふ京都」はまさに大人のカップルにぴったり。年配夫婦の我々もすっかり寛ぐことができました。
すでに大人気なのでこれ以上予約が取りにくくなると困るのですがσ(^_^;)ふふでの素敵な滞在をシェアすべくレポートします。
目次
ふふ京都へのアクセス
- 公共交通機関:地下鉄東西線「蹴上」駅徒歩7分
- 車・タクシー:京都駅より約18分
- カーナビ検索:〒606-8437 京都府京都市左京区南禅寺草川町41-12
「ふふ京都」は旅行代理店、予約サイト各社から予約することができます。こちらから直に飛べます↓
京都駅からタクシーを利用しました。当日は道が混んでおり少々渋滞。それでも約20分で到着することができました。
料金は2000円前後。蹴上駅から歩くとそこそこ距離があるので車かタクシーが楽です(年配者は特に‥)。
なお、ふふ専用の駐車場はありません。
ふふの入り口は琵琶湖疏水側。趣のある岩が置かれておりよく見ると「ふふFUFU」の文字が。(気付きにくいかも‥汗)
静かな環境にふさわしく威厳あるたたずまい。有名な水路閣のある南禅寺まで徒歩10分という立地です。
ちなみに、前を通りかかった女性グループが「ココって何かしら?」「有名な料亭とか?素敵ね」などとお話されていました♪( ´▽`)
ふふ京都の館内
タクシーで乗り入れると宿の方々が出迎えて荷物を下ろしてくれました。
チェックインは、このように宿泊客ごとに仕切られたブース内の椅子に腰掛けて行われます。和紙のような質感の仕切りはなんとも優雅。
チェックインタイムは15:00、チェックアウトは11:00です。予約プランにより異なることも。
ハーブの香りのする温かい飲みものを頂きました。名前は失念。心遣いがお腹を暖めてくれます。
案内され、いよいよ部屋へ向かいます。時間は早めでしたが廊下は暗く、しんと静まりかえっていました。
所々に京都らしい和のしつらえが。雅ですね〜
ふふ京都コンフォートツインルーム
客室
ふふ京都の各客室には、百人一首に因んだ名前がついています。
本日のお部屋の名称は「手枕(たまくら)」。何やら艶っぽい響きも‥(*´∀`*)さっそくググる福耳。こちらでしょうか。↓
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ(周防内侍・67番)
「短い春の夜の、はかない夢のような手枕のせいで噂などが立ったりしたら悔しいではありませんか」との意、らしきこと。
実際の恋の歌ではなく、二条城で行われていた高貴な人々の集まりの際に内侍が詠んだと伝わっています。
まあ何はともあれやはり雅なことでございます。令和人としては、同行者は普通に夫なのですが(笑)。
さてその「手枕」、コンフォートツインの内部です。
入るとすぐにディフューザーからえも言われぬよい香りが。ふふ京都オリジナルの香りなのだとか。
リビング。コンパクトにまとめられています。
手前にソファとタブレット。奥は洗面所。テレビ横のミニバーには飲み物類とお菓子、お茶セットなどが。
リビングを洗面所側から見たところ。間接照明が落ち着いた雰囲気です。
ふふ京都では鉄瓶でお茶をいれることができます。オリジナルのお菓子「京はんなり」はかなり美味しい(^○^)
タグが付いているミニバーのアルコール類は有料です。
気になる冷蔵庫の中身。タグのついたシャンパーニュのハーフボトル以外は無料です。
ミネラルウォーターのほかビール、ジュース、炭酸飲料、手作りのお茶など。追加注文は有料となります。
寝室。SIMONSダブルサイズ(140cm×200cm)が2台。かなりゆったりしています。寝相が悪くてもOK。
洗面所と浴室
洗面所もシンプルでコンパクト。右手はオーガニックハンド&フェイスウォッシュ。左手はにスキンケア用品が並んでいます。
浴室。ひのき造りの内風呂です。お湯は掛け流しの温泉で熱過ぎずちょうど良し。
手前がシャワースペース。左手は外部への窓、右手の窓は寝室向きです。
寝室から浴室を眺めたところ。なんとも風情があります。
アメニティ
アメニティは充実しています。まずタオル類。バスローブもしっかり完備。
洗面所に置かれたアメニティはこちら。オーガニックのクレンジングジェル、スキンローション、乳液、ボディジェル。
どれもふふ京都のテーマである白檀と桜の優雅な香りがします。
引き出しの中のアメニティはこちら。歯ブラシセット、髭剃り、ヘアブラシ、ボディタオル、ヘアゴム、コットンなど。
ふふ京都では、女性は基礎化粧品を持ってくるは必要ないかも?
クロゼットには浴衣と半纏が2セットずつ。足袋も付いているので足が冷たい時に助かりますね。
浴衣は館内着として、敷地内ならどこでも着用可能。ロビーやレストラン、BarでもOKです。
当然パジャマは浴衣とは別に。
ルームサービス
ふふ京都のユニークなところは、部屋ごとにルームサービス用のロッカー状の宅配(?)ボックスがあること。
タオル類の追加注文や、部屋に置いていないアメニティなどをタブレット操作で注文できます。さっそく試してみました。
何も入っていない状態のロッカーはこちら。トレーが置いてあるのみ。
メニュー表を見て、部屋に置いてないタイプのロクシタンのアメニティと拡大鏡、爪切りのレンタルをお願いしてみました(無料)。
待つことしばし。気付くといつの間にやら到着していました。
フロントに電話する必要もなく、また係の人がいつ来てくれるかと気にしながら待つ必要もなく、対面なしにルームサービスを受けられるとは。
時代も変わったものだなあ‥♪( ´▽`)
ふふ京都の日本庭園
ふふ京都には立派な庭園があります。隣接する無鄰庵(むりんあん)という名園を流れる琵琶湖疎水を引き込んだ優雅な空間とのこと。
明るいうちに歩いてみました。1階から庭園へ出ることができます。
建物を出て右に行くと、玄関の他にもう一つ別の出入り口が見つかりました。
お勝手口という感じでしょうか。外に出てみると、まるで旧家の玄関のようです。
この勝手口から入るとこのように通路があり、その先に滝が見られます。水の音が涼やか。
通路先の階段を上り、振り返って勝手口を見たところ。素敵なお庭です。
建物を回り込むと広い庭園に出ます。池の向こうに見えるのはレストラン「庵都(いほと)」。
池の中央には「庵都」に向かって石の橋がかかっています。が、この橋は景観の一つであり渡ることはできない模様。
レストランでは夕食の準備がすすんでいるようです。
ふふ京都のBAR「八重一重」
庭園の先には日本家屋の離れ「八重一重」があります。夜間はBARとして利用可能。(営業時間16:00〜LO22:30)
これは行ってみなくては。
この離れはふふができる以前の日本庭園に建てられていたものを継承したのだとか。
夜の庭園を歩いていくと漏れてくるほのかな灯。大人の雰囲気です。
ハイシーズンの京都なのでほぼ満席。運よく2席空いたので入ることができました。
人がいなくなった隙にパチリ。外は庭園ですが今は闇に包まれています。
夫氏はビール、私はフランチャコルタ(シャンパーニュと同じ製法で造られたイタリア産スパークリングワイン)をオーダー。
繊細なグラスに注がれた泡とともに京都の夜はふけていくのでありました。
ふふ京都の朝食
さて朝食です。昨夜庭園から眺めて楽しみにしていた庵都(いほと)にて。庭園に面したカウンター席に案内されました。
2022年11月の朝食メニューはこちら↓
他に飲み物をオーダーすることもできます。メニューは以下の通り。
- シャンパーニュ「ルイナール・ブラン・ド・ブラン」:2,500円
- ビール「アサヒスーパードライ」:600円
- 完熟天然オレンジジュース:600 円
- ジンジャーエール:600円
- スムージー(いちご/マンゴー/キウイ):各500円 等
周囲を見るとビールをオーダーしている方も。我々は普通にお茶を頂きました。
運ばれてきたふふ名物の朝食「福重膳」です。
「福を重ねる」という、縁起の良いお重に彩りよく季節の食材が並んでいます。
こちらが一の重・ニの重。中央から下がニの重なのだとか。メニューの「口取り」に当たります。
一品一品手の込んだ過程を経てしっかりと作られているヘルシーなお膳。
こちら三の重の温もの。烏鰈の西京焼きとだし巻き卵。鰈は風味豊か、だし巻き卵はふわっふわ。
庭園を眺めながらいただけたのはラッキーでした。
こちらも名物の庵都汁(いほとじる)。
春の京野菜がたっぷり入った滋味豊かなお鍋です。オリジナルのお出汁と白味噌を合わせた上品な香りは、ふふ京都でした味わえないもの。
お腹の底から温まることができました。
ふふ京都 コンフォートツインルームの料金
チェックアウトは、インの時と同じくロビーのソファにて。
11月下旬週末の「ふふ京都」コンフォートツインルーム2名利用朝食付き。お支払いした金額は75900円でした(BARでの飲食は除く)。
税金・サービス料・入湯税が含まれています。
なお私は一休.comのダイヤモンド会員になっているため、オリジナルのおもたせを頂きました。
部屋で食べて美味しかった「京はんなり」。抹茶の香りとほのかな甘さが上品でお土産に最適です。
ふふ京都ロビーのショップで購入することができます。
ふふ京都の感想
京都東山のラグジュアリーリゾート、「ふふ京都」のアクセス、コンフォートツインの室内、庭園、朝食、一泊2名分の料金などについてお伝えしました。
ふふ京都を一言で説明するなら「大人のための静かな高級旅館」でしょうか。
京都東山の地、「スモールラグジュアリー」の名にふさわしく、コンパクトながらも高級感あふれる佇まい。
優雅な花の香りと秘めやかなしつらえ、艶やかな名称の客室、つかず離れずの完璧なサービス。
そこここに宿の美意識が感じられ、宿泊することそのものが目的となりうる場所と感じました。
もちろん、ふふ京都は乳幼児などの子ども連れにも対応しています。(中学生未満の子ども1人につき1650円の施設利用料が必要)
ただ、子どもが賑やかに駆け回るのにふさわしい雰囲気ではありませんし、赤ちゃんの泣き声も似合いません。
実際、お子さん連れのお客さんをあまり見かけませんでした。
また、大浴場がないせいか、他のリゾートホテルでよく見かける女性グループの賑やかな話し声も皆無。
BARも見事にカップルばかりでしたねえ。
ふふ京都は、どこまでも静かな大人のリゾート。宿泊客もまた宿から選ばれているかのような、そんな旅館でした。
次に宿泊する際には、ぜひ夕食も庵都(いほと)で頂きたいものです。♪( ´▽`)
山梨県の笛吹川温泉「坐忘」は行きつけ。毎年お世話になっています↓
ハレクラニ沖縄をレビューしました。こちらは子連れファミリーにおすすめです!