【ピアノ発表会】初中級レベルで目立つ曲 10選|難しく聴こえるおすすめ曲をピアノ講師が解説!

「ピアノ発表会で目立つ、簡単なのに難しく聴こえる曲」初中級レベル編です。

発表会で弾くのにふさわしい曲は世の中に数多くありますが、中に「実際のレベルよりも難しく聴こえる曲」というものがあるのはご存知ですか?

晴れの舞台では、できれば「誰にでも弾けそうな曲」より、「なんだか難しく聴こえる曲」を弾きたいと思うのは人情というもの。

本記事では、初中級レベルでも演奏可能で、かつ難しそうに聴こえる「目立つ曲」を選んでみました。

どれもそれほど有名というわけではありませんが、知る人ぞ知る曲ばかり。

あなたの発表会の曲選びの参考になれば幸いです。

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【初中級レベル】ピアノ発表会で目立つ曲の条件

グランドピアノと花

ピアノ発表会における、「初中級レベルで人の耳を引くような目立つ曲」を選ぶにあたり、以下のような条件を設定しました。

  • 難易度は「ピアノの練習ABC」「ブルグミュラー25の練習曲」などと同程度
  • テクニック的に難しくなくても聴き映えがすること
  • 「ピアノ発表会の定番曲」は外す

 

ピアノ曲における「初中級レベル」の定義はこちらの記事をご参照下さい。↓

【ピアノ発表会】女の子に人気の初中級レベル定番曲10選を解説|小学校中学年〜高学年向き

 

本記事では、初中級レベルの学習者にとって負担となるような、複雑なリズムやオクターブでの連打音などを含む曲は候補からはずしました。

考えてみれば、高度な演奏テクニックを持つ人は何もあえて「目立つ曲」「聴き映え」などを狙う必要はありません。そのまま難しい曲を弾けばよろしいのです。

本記事の狙いはあくまでも「初中級レベルでありながら難しそうに聴こえる、目立つ曲」をご紹介することです。

 

また、誰もが知っている「発表会定番の曲」は除外しました。弾いたことのある人も多く、難易度がバレやすいため(笑)。

ピアノ発表会では、実際よりも難しい曲を弾いているように聴かせることもまた実力のうちなのです(^_−)−☆

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【初中級レベル】ピアノ発表会で目立つ曲一覧

グランドピアノ

一覧

初中級者がピアノ発表会で弾くのにおすすめの、「実際よりも難しそうに聞こえて目立つ曲」一覧は以下の通りです。

あまたある曲から管理人が10曲を選び、難易度が低い曲から高い曲へと順番に並べました。

  1. カスタネット(ギロック)
  2. もっとアクセント!(D. アレクサンダー)
  3. 青いバラの迷宮(池田奈生子)
  4. 清い流れ(ブルグミュラー)
  5. ポロネーズ(シュモール)
  6. ふうがわりなマズルカ (湯山昭)
  7. ナポリの歌(チャイコフスキー)
  8. アクロバット(ショスタコヴィチ)
  9. 赤い月とこびとの踊り(平吉毅州)
  10. ノヴェレッテ(カバレフスキー )

 

ダンパーペダル使用について

「初中級レベルの目立つ曲」のうち、ダンパーペダルを踏む必要が無いのは以下の4曲。

低年齢の子どもにもおすすめできます。

  • 青いバラの迷宮
  • ナポリの歌
  • アクロバット
  • 赤い月とこびとの踊り

 

他の6曲はダンパーペダルを使用した方が演奏効果が得られます。上手にペダルを使って「映え」効果を狙いましょう!

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【初中級レベル】ピアノ発表会で目立つ曲の解説

茶色のグランドピアノ

以下、各曲を簡単に紹介・解説します。比較的難易度の低い曲から高いと思われる曲の順番に並んでいます。

作品の日本語のタイトルとともに可能な限り原題を記載。また作曲者の氏名、不明な場合をのぞき生年と没年を記載しました。

なおピアノ曲の難易度は、テンポの設定や弾き方、演奏者の年齢、体格によってかなり違ってきますので注意が必要です。

カスタネット

  • 曲名:カスタネット(Castanets)
  • 作曲者:ギロック(W. Gillock, 1917-1993)
  • 収録:ギロック ピアノピース・コレクション1(PIANO PIECE COLLECTION1・全音楽譜出版社)
  • 演奏時間:約1分40秒

 

スペイン風の曲「カスタネット」は、それほど難しくないのに難しく聴こえる「美味しい」曲の筆頭です。

繰り返し打ち鳴らされるカスタネットの音を表すリズムに乗って、右手で、左手で、メロディを情熱的に歌っていきます。

アクセントとスタッカート、crescendoとdicrescendoをしっかりと表現して下さい。

後半の展開は華々しくも大胆。音が濁らないようにダンパーペダルを踏みかえつつ、思い切り盛り上げて頂きたいところ。

コーダは一転して憂愁に満ちたカデンツァ。フェルマータを長めにとって余白を意識しつつ、ヴァイオリンのような音色をイメージするとぴったり。

エンディングは堂々と、急ぐ事なく緊張感をもって弾き切りましょう。

もっとアクセント!

  • 曲名:もっとアクセント!(Accentuation!)
  • 作曲者:D. アレクサンダー(D. Alexander, 1947-)
  • 収録:ピアノ スプラッシュ!1(SPLASH OF SOUNDS・全音楽譜出版社)
  • 演奏時間:約1分

 

D.アレクサンダーはアメリカのピアノ教育音楽の作曲家。技術的には比較的易しく、それでいて演奏効果の高い曲を多く作曲しています。

「もっとアクセント!」と題されたこの曲も、5拍子という変則的な拍子で不協和音を奏でつつ鍵盤を端まで使うのが特徴のド派手な曲。

特に31-32小節目の和音は大胆というより破壊的で、イヤでも目立つこと請け合い(笑)。とても難しい現代曲を弾いているかのように聴こえることでしょう。

曲の冒頭には速度表示はなく、「Aggressively(積極的に)」と書いてあるのみ。決して急ぐことなく、独特な音の響きを楽しみながら演奏して下さい。

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青いバラの迷宮

  • 曲名:青いバラの迷宮
  • 作曲者:池田奈生子
  • 収録:花色パレット(全音楽譜出版社)
  • 演奏時間:約1分10秒

 

オシャレな音使いで定評のある池田奈生子氏の初中級用ピアノ曲集から1曲選びました。

「青いバラの迷宮」はクラッシックというよりポピュラー曲に近く、まるでステージクリアの際のゲームBGMのようなノリの良さも。

ピアノ発表会という場では異色の響きがするはずです。

謎めいたタイトルは、世界で初めて青いバラの開発に成功した日本のメーカーの偉業の因んだもの。

青いバラの花言葉は「夢叶う、奇跡、不可能をやり遂げる」。その言葉通りミステリアスな曲調がなんとも魅力的です。

スタッカートやテヌートなどのアーティキュレーションを意識して、歯切れよく演奏して下さい。

突然音がなくなるかのような休符の使い方がこの曲のキモ。「つまった」感じにならないように正確なリズム感が欲しいところです。

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清らかな流れ

  • 曲名:清らかな流れ(Le courant limpide Op.100-7)
  • 作曲者:ブルグミュラー(J.F.F.Burgmüller, 1806-1874)
  • 収録:ブルグミュラー25の練習曲(25 Études faciles Op.100)
  • 演奏時間:約1分10秒

 

「清い流れ」または「澄みきった流れ」「清らかな小川」とも訳される、ブルグミュラー25の練習曲中の人気曲。

小川の透き通った水がさらさらと流れる様子を表しており、清涼感たっぷりです。

右手親指で保持されるメロディラインが途切れることなく、それでいてmormprando(ささやくように)せせらぎの音を表現して下さい。

中間部はやや水の流れが急になるようです。左手の息の長いメロディと右手の短いフレーズのバランスが重要。

全曲通してfで弾く箇所はありません。強く弾きすぎないように音量をコントロールしながら、さわやかに弾きましょう。

 

ブルグミュラーは各社から出版されています。おすすめは東音企画のもの。

全曲見開きで譜めくりなし、2種類のスラー表記により原典版表記と演奏するときの解釈とがひと目でわかります。

音楽の友社New Editionは春畑セロリ氏の解説が秀逸で、こちらもおすすめ。

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ポロネーズ

  • 曲名:ポロネーズ(Polonaise Op.50-3)
  • 作曲者:シュモール(A. Schmoll, 1841-1931)
  • 収録:音楽的表現練習へのピアノ小曲集1(シンコー・ミュージック)
  • 演奏時間:約2分40秒

 

「ポロネーズ」はポーランドの民族舞曲のひとつです、ややゆっくりなテンポで踊られる貴族的な踊りで、ショパンの作品群は有名。

ポーランドはショパンのふるさと|どんな国?特徴と歴史・日本との関係をピアノ講師目線で解説!

「ポロネーズ」と名付けられたピアノ曲は多いですが、シュモール作曲のポロネーズは平易なテクニックにて華麗な演奏効果を持ち、発表会にぴったりです。

ニ長調→イ長調→ニ長調→ト長調→最初に戻る、のように目まぐるしく調性が変わるところがポイント。

それぞれの調性感を味わいながらアクセントやアーティキュレーションをしっかりと表現して下さい。

意外にもpで弾く箇所が多いです。華やかな部分との対比を活かすため、全曲賑やかになりすぎないように気をつけましょう。

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ふうがわりなマズルカ

  • 曲名:ふうがわりなマズルカ
  • 作曲者:湯山昭(1932-)
  • 収録:こどものせかい(カワイ出版)
  • 演奏時間:約1分20秒

 

「マズルカ」 もまたポーランドの民族舞踊。ショパンがピアノ曲に導入したことで一般に知られるようになりました。

湯山昭氏による「ふうがわりなマズルカ 」は、3拍子と2拍子の組み合わせにより成り立っている一風変わった曲。

3+2=5拍子と捉えると良いでしょう。

作曲者は「けっしてあわててひかないように、むしろ、すこしゆっくりめに」弾いてみては、と提案しています。

2拍の方の小節にはespr.(エスプレッシーヴォ、表情豊かに)の指示が。また途中から3拍子になりテンポが速くなりますが、最後はにはゆっくりと余韻のある和音で終わります。

なかなか解釈の難しい曲ですが、全体的にテンポを適当に揺らしながら自由に弾くのが最もふさわしいでしょう。

ナポリの歌

  • 曲名:ナポリの歌(Neapolitan Air  Op.39-18)
  • 作曲者:チャイコフスキー(P.Tchaikovsky, 1840-1893)
  • 収録:こどものためのアルバム(ALBUM FOR THE YOUNG・全音楽譜出版社)
  • 演奏時間:約1分20秒

 

発表会やコンクールの定番となったチャイコフスキーの「こどものためのアルバム」から一曲。

この曲集には「ナポリの歌」のほかに「イタリアの歌」も収録されていますが、なぜにイタリアとナポリが別?と思われるかもしれません。

実は、曲集が発行された1878年には、ナポリは独立国「ナポリ王国」だったのですね。その後イタリア王国に併合され現代に至ります。

 

「ナポリの歌」は、13世紀から19世紀初頭までイタリア半島の南部に君臨した王国であったナポリの、南国的な雰囲気を伝える明るい曲。

なんといっても歯切れの良い連打音がこの曲のキモ。前半はあまり急がず、むしろ民謡風にのんびりと弾き始めては。

後半アップテンポになってからは右手単音での連打になります。ここはしっかりと盛り上げ、ぜひカッコよく決めましょう!

「ピアノのためのロマン期名曲集 上巻」にも収録されています。

アクロバット

  • 曲名:アクロバット(The Acrobats)
  • 作曲者:D. ショスタコヴィチ(D.Shostakovich,1906-1975)
  • 収録:ピアノコスモス1(全音楽譜出版社)
  • 演奏時間:約1分30秒

 

ショスタコヴィチはソビエト連邦時代の作曲家。交響曲や弦楽四重奏曲の評価が高い一方、ジャズ風の軽妙な音楽も遺しています。

「アクロバット」はまさにそんな作品。6小節のイントロに続いて、音が忙しく動き回るコミカルで躍動的な世界が始まります。

目まぐるしい転調の連続はまさにアクロバット。その一方、音の動きは素直で左手の音型もシンプルなため、実はそれほど難しくはありません。

全曲通してスタッカートで歯切れよく弾きますが、中間部だけは少し柔らかい音色で。ヘ長調の調性感が伝わります。

ffの両手ユニゾンはまさに聴かせどころ。Fine前の四分音符は、スタッカートがついている音といない音をはっきりと弾きわけましょう。

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赤い月とこびとの踊り

  • 曲名:赤い月とこびとの踊り
  • 作曲者:平吉毅州(1936-1998)
  • 収録:南の風(カワイ出版)
  • 演奏時間:約1分20秒

 

「赤い月とこびとの踊り」。そのタイトルからしてどこか不穏な、それでいて幻想的なイメージを掻き立てる曲です。

「赤い月」は昔から「不吉」とされ、大きな災害の前触れなどの凶兆と思われてきました。

実際は月が地表近くに位置するときに起こりやすい現象で、夕焼けが赤いのと同じ理由で説明がつくそうです。(国立天文台HPより)

 

4分の3拍子の曲ですが、あえて聴く人の拍子感を崩して不安を誘うような箇所が多く、演奏する人はそれを意識して弾くと良いです。

中間部のテヌートはメロディを壊さないように優しい雰囲気で。途中からはテンポを早めて切迫感を出し、後半につなげます。

「深い山の奥、妖しい光を放つまん丸な赤い月の下で、こびとが不思議な踊りを踊っている。その奇妙な動きはどこかユーモラスで、見る人を惹きつける」‥そんなイメージで弾いてみて下さい。

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ノヴェレッテ

  • 曲名:ノヴェレッテ(Novelette Op.27-25)
  • 作曲者:カバレフスキー (D. Kabalevsky,1904-1987)
  • 収録:こどものためのピアノ小曲集 Op.27(30 Pieces For Children・全音楽譜出版社)
  • 演奏時間:約2分40秒

 

「ノヴェレッテ」とはもともと「短編小説」の意味。シューマンが音楽に取り入れたことにより「性格的な小品」として定着しました。

バラードと同じく「物語性のある楽曲」と解釈できます。

カバレフスキー のノヴェレッテOp.27-25は、技術的には難しくありませんがドラマチックで幻想的な作品。

常にダンパーペダルが必要であり、左手伴奏にはオクターブがが出てくるため、年齢の高い学習者に向きます。

 

右手3度の重音によるメロディが実に美しいですが、中間部で不安定な不協和音の連続となり転調していきます。

決して慌てず、crescendoしながらヘ短調の山場へとつなげて下さい。44小節目の♮Aは極めて大切です。

最後は徐々に減じていき、消えていくように終わります。オーケストラのような重厚な響きを味わいつつ、雄大に締めくくって下さい。

 

以下のサイトでは各曲の難易度検索ができます↓

ピティナピアノステップ課題曲検索

まとめ

ステージのグランドピアノ

ピアノ発表会で目立つ、初中級レベルのおすすめ10曲をお伝えしました。

本記事でご紹介した曲の多くはあまり知られてはいません。でも、世の中には有名でなくてもすぐれた曲がたくさんあるのです。

そして、定番曲の並ぶピアノ発表会でこれらの曲を弾くことで目立ってしまおうというのが本記事の趣旨。

 

多くの生徒さんたちが選ぶ「乗馬」「エリーゼ」などの中にあって、ご紹介した曲たちは新鮮なイメージを放ってくれるはず。

お客さんたちに「あの方の演奏、ちょっと印象的だったなあ」と思ってもらえたらしめたものです(^○^)

なお、曲選びについては、保護者の方が選ぶケースであっても、先生にご相談しつつ決定するのがおすすめです。

本記事がご参考になれば幸いです

 

「ピアノ発表会で目立つ曲」初級レベルはこちらから↓

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