ピアノを習うということ①保護者の方へ
こんにちは。当ブログへようこそ。
この文章を読んでくださっているあなたは、ピアノに興味があり習いたいと思っている方、もしくはお子さんにピアノを習わせたいと考えている保護者の方が多いと思います。
また、実際に始めるかどうか悩んでいる方もいることでしょう。
私としては、迷っているあなたの背中を押して差し上げたく存じます。
ぜひ、ピアノを習い(習わせ)ましょう!
ここでは、習い事としてピアノを選ぶ際に多くの保護者の方がためらわれる理由と、
それでもピアノを選ぶべき理由を具体的にお話して参ります。
目次
子どもの習い事としてのピアノ・3つの問題点
お子さんが幼稚園や保育園のいわゆる「年中組」に達するころ、また学齢に達するころ、多くの保護者の方々にとって、何の習い事をさせようかと考えるのは大切な仕事です。
何しろ、今は様々な選択肢があります。
まずプールは外せませんね。
男の子ならサッカーや野球、女の子ならバレエなどのダンス。国が旗を振っているヒップホップという手もあります。
また英語や公文などの勉強系、最近はプログラミングというのも出現して、百花繚乱といった趣。
現在は、習い事としてのピアノは検討順位が下がってきているのが実情です。
なぜでしょうか。
私は、保護者の方が子供の習い事としてピアノを選ぶにあたり、ためらってしまう原因が3つあると思っています。
①結構高額な楽器を買わなければならない
②その楽器を置くスペースがない
③毎日練習しなければならない(らしい)
‥確かに、なかなかハードルが高いですよね。
それでもあえて、ピアノをお勧めする理由は、私がピアノ教師だからというのは当然ですが、何よりも子どもたちの成長に極めて有益だと断言できるからです。
以下にその理由を書きます。
ピアノを習うことにおける3つの優位性
楽器を学ぶということは、音楽という一つの表現手段を手に入れることです。
ただ、中でもピアノはなかなか演奏の難しい楽器です。
目で楽譜を見て脳が音やリズムを認識し、手元にそれを伝え、しかも10本の指をバラバラに動かさなければなりません。
当然左手は右手のように動きませんし、薬指や小指は普段あまり使うことがないので頼りない音しか出ません。
それでも継続して練習しているうちに、動かなかった指が少しずつ動くようになり、同時に音の名前やリズムを読み取れるようになっていきます。
まるで新しい言葉を覚えるかのように、世界が拡がっていきます。
そしてその言語は世界共通であり、彼ら彼女らの人生を豊かに彩ってくれます。
このように、ピアノは素晴らしい可能性を持っていますが、簡単に演奏できるようにはなりにくい楽器です。
それでも他の楽器よりもピアノをお勧めする理由とはなんでしょうか。
1つ目はまず、
・楽器としての汎用性が高い
ことが挙げられます。
「汎用性が高い」とはどういうことでしょうか。
ピアノといえばソロで弾いているイメージを持たれる方が多いと思います。
でもそれだけではありません。
歌であれ他の楽器(弦楽器や管楽器)であれ、ピアノと伴奏することで完成する楽曲は多いです。
また、ピアノと歌と他の楽器、あるいは複数の楽器と合わせるなどといった使い方もあります。
そうしたアンサンブルを通じて、多くの仲間を得ることができるでしょう。
①一人でも、グループでも楽しむことができる。独奏にも合奏にも適しているのは大きな特徴です。
2つ目は、
・弾く時の姿勢に無理がない
・楽器を持たなくてすむ
・両手を比較的均等に使う
つまり、
②演奏時、身体にかかる負担が少ない
という優れた特徴があります。
子どもの習い事としては大きなアドバンテージといえるでしょう。
ピアノで「努力の大切さ」を学ぼう
そして3つめ。
何よりも、ピアノは演奏困難な楽器であるからこそ、弾きこなすための「努力」が必要です。
ピアノを弾けるようになるためには、何年にも渡って練習を続ける必要があります。
遊びたい盛りの子どもたちが、テレビやスマホ閲覧といったラクな誘惑を断ち切って、毎日一定時間ピアノに向かわなければなりません。
一日數十分〜数時間の練習を何年も続けることで、ショパンやドビュッシーが弾けるようになるのです。
確かに長い道のりではありますが、努力できる力は人生の大きな武器になります。
やがて年齢が上がるほどに、地頭の良さや器用さよりも、コツコツと何かを継続する力が人生にとって重要になっていきます。
その時、ピアノを習うことで培った努力の習慣が、その人を助けてくれることでしょう。
子ども達にピアノを習うことをお勧めする一番の理由は、まさにこの事なのです。
このように、
①一人でも、グループでも楽しむことができる
②身体にかかる負担が少ない
③継続して学び続けることで、努力の大切さを実感することができる
以上が、子どもの習い事としてふさわしいと考える3つの理由です。
この文章を読んで下さっている保護者の皆さま。
あなたのお子さんが、ピアノを通して豊かな世界に触れられることを願っています。
どうか、彼ら彼女らの人生に、音楽が共にありますように。
お読み頂いてありがとうございます。
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