ピアノの先生の選び方・良い先生と上達の遅れる先生の見極め方とは?

 

お子さんにピアノを習わせることが決まったら、さっそく準備にとりかかりましょう。

一番大切なことは何でしょうか。

まずは楽器の用意?

いいえ、違います。

 

何よりもまず、先生を探すところから。

ピアノは、先生と生徒さんが一対一の個人レッスンで進めていくタイプの習い事です。

一番最初、初心者の時にどんな先生に習うかはことのほか重要

その人のピアノが上達するか否かを決めるといっても過言ではありません。

 

それなら、できるだけ「良い先生」に習いたいものですよね。

さて、どこかに「良い」ピアノの先生はいらっしゃらないかしら?

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「良いピアノの先生」ってどんな方?

ところで、「良いピアノの先生」というのはどのような方のことを指すのでしょう。

ざっとあげてみましょう。

・教え方の上手な(指導力のある)先生

・ピアニストとしての高い演奏能力を持つ先生

・有名な音楽大学を卒業された先生

・海外留学のご経験のある先生

・お月謝が高くない先生

・有名なコンクールの審査員などをなさっている先生

・人柄の穏やかな先生

・長い時間レッスンして下さる先生

・振り替えレッスンなどの融通がきく先生

・練習していかなくても怒らない先生

・好みの曲やテキストを使って下さる先生

・小さい子どもを連れて行っても大丈夫な先生

‥‥

 

他にもまだまだ「良い先生」の条件はありそうですよね。

大切なのは、あなたが最も重要だと思う条件をいくつか挙げて、先生を選ぶ際の基準にすることです。

そして、中で最も重要と思われる条件をひとつ考えておくのがお勧め。

この基準がはっきりしていると迷わずにすみます。

 

また、先生ご自身の技量や資質などの他にも、例えば

・自宅の近くにお住いの先生

・ご自宅に駐車駐輪スペースのある先生

・通勤通学に便利な場所にお住いの先生

などの、物理的な距離・通いやすさも重要です。

 

残念ながら、これらすべての条件を満たす先生はまずいらっしゃらないと思われます。

この条件だけはどうしても譲れない、と思われる項目を選んで、条件の合わない点は目をつぶっての選択になるのが普通ではないでしょうか。

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どのようなレッスンを受けたいかによってピアノの先生の選び方は変わってくる

大切なことは、あなたが求める習い方・レッスンの受け方と、先生のタイプが合致する条件を選ぶことです

生徒さんの希望により、先生を選ぶ基準が変わってきます。

例をあげてみましょう。

趣味として、ピアノの楽しさを味わうことを主眼としたレッスンを受けたい場合

「ピアノを弾く楽しさ」を求め、「ピアノを趣味として長く習っていきたい」場合。

先生に求める条件は何でしょうか。

 

・教室への通いやすさ

・先生の人柄が穏やかで優しい

・練習していかなくても怒らない

・ある程度、曲や教材の希望が出せる

などが考えられます。

 

趣味でピアノを楽しむ場合は、教室に通うことが負担にならないことが何より大切。

親しみやすく、長く続けられそうな先生・教室を探すのが現実的です。

 

もちろん先生は優しいだけではなく、きちんとした的確な指導をされることも条件のひとつ。

ピアノは時間のかかる習い事ですから、基礎ができていないと長く続けることが難しいからです。

発表会などのイベントに積極的かどうかもポイント。

関連記事はこちらです↓

ピアノの発表会であこがれの曲をゲットする法

ピアノの発表会ドレスの選び方・初めてのステージの衣装選びで失敗しないために

ピアノ発表会で「エリーゼのために」を美しく弾くための7つの処方箋

コンクールや音楽系の大学・高校を目指す場合

コンクールなどを目指してビシビシ鍛えて欲しい、とにかくピアノが上手くなりたい。

そんな希望をお持ちであれば、先生の選び方はガラリと変わります。

何よりも、

中〜上級者向きの難しい曲の教え方が上手な先生

である必要があります。

 

また、

・先生ご自身に高い演奏能力がある

・海外留学のご経験がある

・コンクールの審査員をされている

なども重要要素のひとつ。

これらは、特にコンクール出場を目指す場合は重要な要素です。

 

ただし、そのような先生の数はそう多くはありません。

したがって、かなり遠くまで時間をかけて通う必要があるケースが多いと思います。

また、月謝(レッスン料)が普通の先生とはまったく違う料金体系であることを覚悟すべきかもしれません。

ピアノをあくまでもたくさんの習い事のひとつととらえる場合

最近比較的多いのがこのタイプの生徒さん。

とにかく習い事が多く、小学生なのにスケジュールはいっぱい。

ピアノの他にスイミング、英会話、ダンス、◯文などの塾。

当然それほど多くは練習できませんし、他の習い事のお月謝もお支払いしないとならないし‥

というタイプの生徒さんは、ピアノの先生を選ぶ基準も割合にはっきりしています。

 

・とにかく月謝がお安いこと

・他の習い事や塾を優先するため振り替え制度が充実していること

ですね。他に、

・可能なら下の子どもを連れて行ってもOKな先生

・親が付き添う必要のない先生

なども望ましい条件ではないかと思います。

 

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あなたがピアノレッスンに望むことは?

このように、それぞれのケースで、生徒さんがレッスンに対して求めるものと、先生とのスタイルが合わないと良い結果は得られません。

先生を選ぶ時に、どのようなピアノレッスンを受けたいのかをはっきりさせておく事をお勧めします

 

普通ピアノの個人レッスンは、一度教室に入会すると、なかなか簡単に別の教室に変わるというわけにはいきません。

先生がお使いになるテキストや教え方の基準が色々で、特に小さいお子さんの場合などは混乱することがあるからです。

したがってあなたが、またはお子さんが、何を求めてピアノを習おうとされているのかを明確にしておかれるのが良いと思います。

ピアノのレッスンは長丁場なので、無理をすると続きません。

ここはぜひじっくりと検討して頂きたいところです。

 

なお、月謝の金額はやはり先生を選ぶ際に重要な要素です。

以下の記事に詳しいです↓

ピアノのお月謝の金額に込められた深いワケ

 

金額については、各ご家庭の価値観によってかなり許容範囲が変わってくると思われます。

しかも場合によっては違和感が生じてきて、長く習い続けることができなくなったりします。

繊細な問題ですが、入会前によく確認することをお勧めします。

ピアノの先生と生徒さんの相性も大切

一番大切なことはやはり、

レッスンを受ける人と先生との相性が合うこと

です。

人間同士のことですから、当然「合う・合わない」はあり得ます。

Aさんにとっては「最高に良い」先生だけれども、Bさんにとってはそれほどでもない、といったことはよく起こります。

ピアノに限らず、小中学校の担任の先生がクラス全員と相性が良いということはなかなかないのと同じです。

 

この辺りは、実際に体験レッスンを受けてみて判断されるのが良いと思います。

今日、ほとんどのお教室で無料または低額での体験レッスンを受けることができる場合が多いのではないでしょうか。

体験レッスンは比較的短時間ですが、意外に合う・合わないといった「感触」は感じられるものです。

可能であれば2〜3件の体験レッスンを受けてから入会を決めることができれば、より理想に近い先生と巡り会える可能性も高くなるのではないでしょうか。

ピアノの先生を選ぶ時「避けたい先生」をチェックするための3つのポイント

様々な条件に合致した、最も「良い」先生を探すのは至難の技です。

また、「良い」先生の条件が、それぞれの生徒さんによって異なることもお分かり頂けたと思います。

 

ですので、ここからは逆に

避けた方が無難なタイプの先生を、思い切って挙げてみたいと思います。(あくまで私見であり、特定の先生やお教室を指すような意図はありません)

小さい子どものレッスンに足台を使わない先生

この場合、足が宙に浮いたままでレッスンをすることになります。

子どもへのクラシックピアノの指導としてはあり得ないやり方で、姿勢に対する意識の低さを表しています。

スポーツであれ、バレエなどの踊りであれ、姿勢は何よりも大切な基本。

姿勢をおろそかにする先生は、正直お勧めできません。

 

足台についての関連記事はこちら↓

「ピアノを弾く姿勢が悪い」と言われないための6つのコツ

指づかいの指導をしない先生

楽譜に書いてある指づかいには理由があります。

最も弾きやすく、手に負担のかからない指遣いが記されているのです。

指づかいの指導の甘い先生に習うと、手がなかなか鍵盤の幅や感覚を覚えられず、その分上達が遅くなってしまいます。

譜読みの指導をおろそかにする先生

耳と記憶力だけに頼ったレッスン。

最初のうちは良いですが、曲が進むとさらに譜読みは困難になっていきます。

自力では譜面が読めなくなり、「ピアノを習っているのに譜面が読めない人」の仲間入りということに

関連記事↓

「ピアノを習っているのに楽譜が読めない人」にならないために

 

上記3点についてチェックされることをお勧めします。

ただ足台の使用については体験レッスンですぐお分かりになると思いますが、指づかいと譜読みについては、実際に入会してレッスンを受けるまでわかりにくいかもしれません。

それでも、気になった段階でまずは率直にお尋ね頂くのがよろしいと思います。

もしもその先生が「楽しいレッスンを心がけています」とばかり強調して指づかいや譜読みを重視しないというご方針ならば、

その方針を受け入れて本格的な上達は望まない

先生(教室)を変える

 

どちらかを選ぶ必要があります。(なお、ジャズやポップスではこの限りではありません)

 

クラシックピアノでは、それほどに

・姿勢

・指づかい

・譜読み

は大切な要素です。

どれも地味で、一朝一夕には身につかない技術です。

正直、特に小さなお子さんにとって「楽しい」とは言い難い要素もあるでしょう。

それでも、・姿勢 ・指づかい ・譜読み こそはピアノ学習の基本中の基本であり、正統なクラシックピアノのレッスンの核心なのです。

ピアノに何を求めるにせよ、基本をおろそかにするタイプの先生に習っていては格段の進歩は望めません

 

ただし、「特にピアノを上達することを望まない」タイプの方は別です。

以前私の教室にもいらしたことのある、

「ウチはピアノは習い事のうちのひとつだから、あれこれうるさく注意されるのは困ります。

あくまでも楽しくやって下さい」

というお考えの方なら、上記3点はそれほど気にされる必要はありません。

むしろ、月謝が上がるタイミングや振替え制度、退会時の規定について確認された方が良いと思います。

 

あなたが、またはお子さんが、どのようなレッスンを受けたいのかを明確にしておかれると良いと申し上げたのは、以上のような理由によるものです。

 

これらの要素を踏まえた上で、ぜひそれぞれの生徒さんが、ご自身にぴったりの先生と出会われることを願っています。

 

お読み頂いてありがとうございます。

こちらの記事もぜひどうぞ。

ピアノを習うということ①保護者の方へ

ピアノを習う上で避けては通れないお月謝の話①〜あるお母さんの不満〜

 

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