「おかしなピアノの先生」の特徴とは?見定めるポイントと教室変更の目安
ネット上の悩み相談やSNS、掲示板などで、ピアノの先生のおかしな振る舞いに対する戸惑いの声を目にすることは多いものです。
「ピアノの先生にこんな態度を取られたんだけど、おかしいと思いませんか?」
「ウチの子のピアノの先生、こういうところがおかしいと思うんですがどうなんでしょう?」
「私のピアノの先生、マジおかしいと思う。実はこんなことがあって‥」などなど。
『おかしなピアノの先生』に対する疑問や愚痴の投稿に様々なリプライが付き、ある種の賑わいを見せているケースが珍しくありません。
この記事をお読み下さっているあなたも、ピアノの先生の自由すぎる振る舞いにお悩みの最中なのでは?
「おかしなピアノの先生」の特徴とあなたのピアノの先生が本当に「おかしい」かどうか見定めるポイント、そして教室を変えるべきかどうかの目安をお伝えします。
目次
「おかしなピアノの先生」の特徴
ピアノの先生の言動が「おかしいのでは?」と思われる要因はいくつかあります。ネットなどで拾った代表的なものは以下の通り。
- 時間や規範にルーズ
- えこひいき
- 自己中心的
- 指導に不熱心
- コンクール参加強要
- パワハラ体質
ルーズさ
あらゆる意味でルーズな先生。規範意識が薄く、要はだらしがない方ですσ(^_^;)
レッスン開始時間や終了時間が20分〜30分くらい平気でズレる、先生ご自身が緊急事態でもないのにレッスンに遅刻する。
またメールやLINE、電話一本でレッスン日時を変更される。それもしょっちゅう。
あるいはレッスン中にスマホを見ている、生徒に練習させておいて家事のために中座するなどがこれにあたります。
えこひいき
お気に入りの生徒とそうでない生徒の扱いに大きく差があるケース。
例えばコンクールで上位入賞するような生徒には熱心に教え、一般生徒のレッスンは明らかに手を抜く。
お月謝の金額は同じなのにレッスン時間がまるで違う!などが典型的です。
また、なかにはあえてその「格差」を見せつけるような方もいらっしゃるようです。
こちらの記事も参考になるかと存じます↓
ピアノの先生に嫌われないために気をつけること|これだけは避けたいNG行動とは?
自己中心的
生徒の都合や家庭の事情などに配慮せず、レッスンや発表会の日時などをご自身の思い通りに進めようとされるタイプ。
生徒は先生の都合に合わせるのが当然と考えているフシがあり、断ると不機嫌に。
「次回のレッスンは◯月◯日の△時よりとなります。ご都合を空けておいて下さい」
「次回の発表会は何月何日の何時より。リハーサルは前日です。全員参加でお願いします。予定を空けておいて下さい」などが典型的です。
またピアノ発表会は先生ご自身が輝く場と考えており、生徒がそっちのけとなる傾向もあります。
指導に不熱心
生徒の指導に不熱心な先生。「教える」ことに本来向いていないにもかかわらずピアノ講師をしている方は意外と多いもの。
こういう先生は、とかくご自身の演奏活動の方が優先順位が高く、生徒を成長させることにあまり興味がありません。
極端な例では「生徒を教えるのは演奏活動のお金を稼ぐためと割り切ってるわ」と言い放つ方も(実在します)。
この例では先生ご自身の演奏能力は素晴らしいことが多いため、生徒さんたちも利用されていることに気づかないケースがあるようです。
また中にはピアノ指導そっちのけで個人的なおしゃべりに興じる先生も。
コンクール参加強要
先生がコンクール参加に熱心なあまり、希望しない生徒にも出場を強く要請してくることがあります。
低年齢でのコンクール出場は、学ぶことも多いですがある種の「副作用」があるのも事実。以下の記事に詳しいです↓
ピアノコンクール に低年齢で出場することのメリットとデメリット
コンクール参加は家庭の負担も大きいので本来強要すべきものではありませんが、先生に強く言われるとお断りしにくいもの。
最近になって増えてきたケースといえます。
パワハラ体質
パワハラ気味の人の気質は生まれつきのものであり、まず治りません。以下の記事に詳しいです。↓
ピアノの先生が怖い!その理由とタイプ別対処法|ピアノを嫌いにならないために
「おかしなピアノの先生」かどうかの見定めポイント
ここまでお読み頂いてハタと膝を打ったあなたは、この下の項「教室変更の目安」へどうぞ。(^^)
いまいちピンとこないあなたは、ぜひこの項の熟読をおすすめします!
あなたのピアノの先生が「おかしい」か、それとも講師として常識の範囲内なのかどうかの見極めポイントをご紹介します。
ルーズさ
ピアノの先生も生身の人間ですから、いつもいつも完璧に振る舞ってばかりはいられないのは当然。ただそれにも限度はあります。
以下のような点がいくつか当てはまれば、あなたのピアノの先生はちょっと(かなり)「ルーズ」なタイプといえるでしょう。
- レッスン開始/終了時間を決めていても守られず大きくズレることが多い
- 先生の都合によるレッスンの急な変更が多い
- レッスン中に先生の家族が教室に出入り・声かけ中断
- レッスン中に家事のため中座
- 犬や猫などペットを抱いたままレッスン
- レッスン中にスマホ操作をしている
えこひいき
ピアノレッスンは一対一の習い事。
ほとんどの先生は生徒たちに平等に接しているはずですが、相性のいまいち合わないケースはあります。
そして、なかにはお気に入りの生徒とそうでない生徒の扱いに差が出る方がいるわけで、端からは「えこひいき」に見えます。
- 前の生徒のレッスン時間があなたの持ち時間に食い込む
- 短くなったレッスン時間の補填はされず、あなたのレッスンは時間通りにきっちり終わる
- お気に入りと思われる生徒のためにしょっちゅうレッスン時間の変更を要求される
- 先生の態度が生徒によりまったく違い、愛想よく接する生徒とそうでない生徒の差が大きい
- 発表会で常にみんなの憧れの聴き映え曲をゲットして弾いている生徒がいる
- 先生から旅行のお土産やプレゼントをもらっている生徒がいる
自己中心的
自己中心的なピアノの先生は、生徒が先生に合わせるのが当然と考えています。
音大でのピアノレッスンではこれが一般的な傾向ですので、卒業してご自身が教える立場になって、それを生徒に当てはめようとされる訳です。
- レッスンや発表会の日時設定に生徒の都合は一切考慮しない
- レッスンの予約の際、先生の提案した日時を断ると不機嫌になる
- 生徒(の保護者)にご自身や愛弟子の演奏会のチケットを購入させる
- ピアノ発表会は先生自身が輝く場だと考えている
- 発表会では先生ご自身が衣装を取っ替え引っ替えして長い曲を弾きまくる
- 発表会の連弾では先生が目立つプリモ(第一パート)を弾くため生徒が写真に写らない
指導に不熱心
ピアノ指導に不熱心な先生の特徴は以下の通り。
ピアノ指導者はお月謝という形でレッスン料を得ますが、その対価に見合わないレッスンしか提供しない・できないケースです。
- ピアノ指導のための勉強や教材研究などを一切しない
- 教材はバイエルを1番から順に進ませ、終わったらツェルニー100番を順番にやるものと決まっている
- 小さな子どものレッスンに足台を使用しない
- 有名な「メヌエットト長調」を、未だにJ.S.バッハの作品と思い込んでいる
- ご自身の演奏活動を錦の御旗に、しょっちゅう生徒のレッスンを変更する
- レッスン時間の大半を先生のおしゃべりで消費させられる
コンクール強要
読んで文字の如し。コンクール参加を、まさに強要してこられる先生は一定数いらっしゃるようです。
コンクール参加は経済的にも大変。本来なら参加の強要は指導者として正しい態度とはいえないのですが、こういう先生はどこ吹く風なのですね。
- 断ると不機嫌になる/説教してくる
- 「コンクールに参加されないならお辞め下さい」などと威嚇
- 断っても何度も執拗に誘われる
- 1カ所だけなく複数のコンクール参加を勧めてくる
- 「コンクールに参加しないならそのレベルの指導になる」などと言い放つ
- コンクールに参加する生徒としない生徒の指導熱意に大きな差がある
パワハラ体質
パワハラ体質の先生に特徴的なのは、とにかく生徒の人格を無視するような言動。
ただのヒステリーなのか悪意があるのかが見極めのポイントです。
- 大声で怒鳴りつけて萎縮させる
- 「下手くそ」「そんなことすらできないの?」「才能ないのね」などの暴言を吐く
- 叩く、椅子を蹴る、弾いている手をなぎ払うなどの暴力行為
- 生徒の服装や行動の監視など日常生活への介入
- 他の生徒と比べて対応が明らかに冷たい/無視するような態度
- 生徒の演奏を小馬鹿にしたように鼻で笑う
教室変更の目安となる「おかしなピアノの先生」
ここから先は、あなたのピアノの先生が教室を変わるほど「おかしい」かどうかの判断材料をお伝えします。
ルーズな先生
レッスン時間は、なかなか決まっている通りに開始・終了できないのは事実。
個人レッスンの場合、レッスンとレッスンの間に入れ替え時間は設けないのが普通なので、やはり多少のずれ込みはあり得ます。
それでもレッスン開始や終了時間が定まらないのは困りますし、ましてレッスン中に子どもが出入りしたりペットを抱っこでは困ります。
またレッスン中にスマホ、生徒に練習させている間に家事をするなどは失格。頂いたお月謝の分の仕事をしていないとみなせるからです。
ひいきをする先生
ピアノに限らず人に物事を教える仕事をする人は、やる気のある生徒には特に熱心に指導する傾向にあります。
なので「お気に入りの生徒さん」とは練習をしっかりする生徒であるケースが多いもの。またコンクールや発表会が近ければ指導に熱が入るのは自然なことです。
ただし、他の生徒のレッスン時間を削ってまで特定の生徒を優遇するのはやはりえこひいきというもの。
いつも前の生徒のためにレッスン時間を減らされるようなら、先生に申し入れをする権利があなたにはあります。
それに対して先生が不機嫌になったり「それならもっと練習してくれば?」のような返答であれば教室を変わる検討に入って良いと思います。
自己中心的な先生
今どきはだんだんと減ってきている「昭和」なスタンスの先生は、正直あまり指導者としておすすめできません。
生徒にも都合があって当然ですし、それも学校行事や家庭の事情などよんどころない理由で先生の思う通りに動けないのは自然なこと。
ましてピアノは長期に渡る習い事なので、先生の自分勝手な都合にふり話されていては疲れてしまいます。
ピアノを続けることを第一目的として、早めに教室の変更を考えるのが得策です。
指導に不熱心な先生
あなたがどれだけピアノの上達を望むかによって対応が変わってきます。
ピアノを習うのはあくまでたくさんの習い事の一つ、ピアニストになる訳じゃなし上達が遅くても気にしないわ‥というスタンスならこのままでOKでしょう。
逆に少しでも早く上達したい、憧れのあの曲を弾けるようになりたい、他の人はもっと充実したレッスンを受けているのでは?‥などと気になるようなら、早めに教室を変わるのがおすすめ。
このタイプの先生は教えることに対する興味が薄いため、レッスン内容の改善が難しいからです。
コンクールを強要する先生
ピアノコンクール参加には意義もあるのですが、あくまでも生徒本人が希望し、意欲を持つことが大前提。
先生が有望な生徒さんに参加を勧めるのは多いにありですが、強要したり指導熱意に差をつけたりなどはよろしくありません。
断っても何度も執拗に誘われるとか、参加組の生徒とあからさまな差をつけられたり彼らのためにレッスン時間を削られたりなどはNG。
こんな教室に在籍していても精神衛生上よろしくありませんので移るのがおすすめです。
パワハラ体質の先生
問答無用。直ちに教室を変わりましょう。このような先生に師事していても得られるものは何もありません。
判断がつかずまだ迷っている場合は、近隣のピアノ教室を調べていつでも移動できるようにピックアップしたり、体験レッスンを受けておくのもおすすめです。
近年、新しいピアノの先生マッチングサービスが開始されました。
簡単な質問に答えると、AIがあなたにぴったりのピアノの先生を5人ほどマッチングしてくれます。↓
ご相談までは無料なので、気軽に入力してみるのもおすすめです。
まとめ
ピアノの先生方のなかにたまに見られる「おかしな」先生について、典型的なタイプと「おかしい」かどうかの判断の仕方、教室を変わる時の目安についてお伝えしました。
長くピアノ講師をしていると、確かに同業の先生方のなかに一部とても変わった人がいるのを実感することがあります。
そういう方はとかく、お会いするときにも人を待たせるのが平気。普通に30分くらい遅刻してきます。
お話ししていてもご自分のことばかり、また些細なことで大人げなくプンとむくれるという特徴がありましたσ(^_^;)
「お金がもったいないからピアノの調律なんて何年もやってないわ」と言い放った方もいましたっけか‥(呆)。
世の中にピアノの先生は星の数ほどいらっしゃいます。
今、あなたが上記のようなピアノの先生の言動に悩んでいるのなら、早めに教室を変更した方が良い結果になるはずです。
ピアノを学ぶのは長い道を歩むようなもの。その案内人がこのような難しい人々では、旅は決して快適なものとはいえないでしょう。
本記事が、今一歩を踏み出せないでいるあなたの背中を押し、あなたにふさわしい指導者と出会えるきっかけとなることを願ってやみません。
ピアノの先生が怖い!‥そんな風に感じるあなたにはこちらの記事がおすすめです↓
ピアノの先生に嫌われないために気をつけること|これだけは避けたいNG行動とは?