【大人のピアノ】挫折する人の特徴とその原因とは?折れないための5つのコツ

大人になってからピアノを始める人が植えています。

歳をとっても続けられる、生涯の趣味としてピアノは最適。とても良い傾向です。

その一方、せっかくピアノを始めにもかかわらず挫折する人が後をたちません。

挫折する人たちは、一体何に悩んで止めてしまうのでしょうか。また、そんな彼らに共通する特徴とは?

本記事ではピアノの挫折に至りかねない原因を分析し、それを避けるためのコツをお伝えしようと思います。

さあ準備は良いですね?(`・∀・´)

 

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【大人のピアノ】挫折した人の言い分

悩む女性

ピアノを習い始めたのに挫折してしまった大人の人たちは、一体何に悩んでいたのでしょうか。

管理人がリアルの友人知人・ピアノ挫折組から聞いた本音をこちらに開示します。

  • 毎日の練習が面倒くさくなった
  • 努力が無駄に思える
  • 地味な練習が弾きたい曲につながるのかどうか確信が持てない
  • 本当に弾けるようになるという確信が持てない
  • 簡単な曲を弾いていると虚しくなる
  • 弾ける人との落差に凹む
  • YouTubeなどを見て「こんなに弾ける人がいるなら自分が習う必要なくね?」と感じて落ち込む

 

‥ざっとこんな感じ。

ピアノの上達に必要な「毎日の努力」について懐疑的な、一定数の人々の本音が垣間見えたことでした。

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【大人のピアノ】挫折しやすい人の特徴

頭を抱える女性の後ろ姿

大人のピアノを挫折してしまう人の多くは、以下のような特徴を持っています。

  • 継続的な努力が苦手な人
  • 人と比べる人
  • 他人の評価が気になる人

 

ピアノを弾くには毎日の練習が欠かせませんが、そういった地道な努力が苦手なタイプの人は多いもの。

このタイプの人が昨今のピアノブームに乗ってピアノを始めてみたものの、すぐに上手に弾けるわけではないと知って幻滅。

諦めてしまうというケースが間々あります。

ピアノは今日始めて明日弾けるようになるというわけにはいかないからです。

 

「人と比べる」ことは、ピアノという楽器の学習者にとって大敵。

ピアノは主に1人で弾く楽器なので、実力の差がはっきりとわかってしまう傾向にあるからです。

そして「あんなに上手な人がいるのに今さら自分が練習したって追いつけっこない‥」などと感じてイヤになってしまうのです。

 

逆に「他人の評価が気になって仕方ない」タイプの人もピアノが続きにくいもの。

家族や友人に「今さらピアノなんて」と呆れられたとか、「そんな簡単な曲よりも有名な曲を弾けばいいのに」などと言われ、急にやる気を失ったり無理な曲に手を出して自滅するのが一つのパターン。

「人に感心されたい」という、ある意味「直接的な利益」が欲しいタイプともいえます。

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【大人のピアノ】挫折する原因

グランドピアノのイメージ

大人のピアノ学習者の中には、上のようなタイプの人以外にも挫折するケースは間々あるもの。

その原因としては、以下の3つが代表的なものです。

  • 楽譜が読めない
  • 無理な選曲
  • SNSに影響される

 

楽譜が読めない

大人のピアノ初心者にとって一番の難関は「譜面を読むこと」かもしれません。

「指は動くけれど譜面を読むことが面倒くさいので、もっぱら耳コピで難しい曲を弾いている」という人は珍しくありません。

ただこれはピアノを学ぶ上でとても不利。誰かが弾いた演奏を聴かないと自分自身も弾けるようにはならないからです。

 

ピアノの譜面(楽譜)は一見複雑に見えますが、論理的なルールに従って書かれています。

そのルールを学び、少しずつ慣れていけば誰でも譜面は読めるようになります。ちょうど外国語を学ぶのと同じように。

そしてこの読譜という要素の習得を疎かにすると、高い確率でピアノの学習は行き詰まりを迎えることになります‥

ピアノの楽譜は他の楽器より複雑なので、楽譜が読めなければ上達が厳しくなっていくためです。

 

「楽譜など読めなくても耳コピでOK」という意見もあるにはありますが、クラシックピアノの学習とは相入れません。

読譜力こそは、ピアノ学習の一丁目一番地なのです。こちらの記事に詳しいです↓

「ピアノを習っているのに楽譜が読めない人」にならないために

無理な選曲

大人のピアノ初心者には「弾きたい曲」があるから始めました、という方が多いです。

「エリーゼのために」や、ショパンの「ノクターンOp.9-2」、モーツァルトの「トルコ行進曲」などが人気。

ピアノを始めるに当たって目標を持つのはとても良いこと。大きなモチベーションにつながります。

その一方、先を急ぎ過ぎて実力が備わっていないのに難しい曲に挑戦しようとする人があとを立ちません。

 

ピアノは積み上げ型の楽器です。基礎基本ができているからこそ、徐々に難しい曲が弾けるようになっていくのです

「『エリーゼ』」さえ弾ければ他は必要ない」、「『ノクターン』を弾けるようになりたいので他の練習は一切しない」というのは正しい練習の仕方とはいえません。

技術的裏付けのない状態でそれらの有名曲に挑んでも、鍵盤の押さえ方を覚えていくだけの作業になってしまいます

それで果たして「ショパンのノクターンが弾けた」と言えるでしょうか。

 

困ったことには、こうした人はそれなりに目標の曲が弾けてしまうと、その先に進めなくなってしまうことが多いのです。

なぜならショパンを弾いているように見えたとしても、実際にピアノを弾くための力がついたわけではないから。

そしてそのままピアノとは離れてしまう‥それではあまりに残念。

自身の力でピアノを弾くことができるように、ぜひ地道な基礎練習をカットすることなく着実に進んでいくことをおすすめします

SNSの悪影響

『ピアノが難しいなんて誰が言った? 毎日30分程度練習すればショパンエチュードくらい余裕でしょう』

‥な〜んて人はこの記事を読んではいらっしゃらないはず♪( ´▽`)

ところが最近、上のセリフのようなことを呟きつつ、華麗な技を披露するアマチュアピアニストがSNS上で人気を集めています。

 

「ツェルニー40番など初見で丸もらってました」「ウチの生徒は小学校2年生で『革命』弾きこなしてます」「ピアノ始めて1年半の初心者だけど『英雄ポロネーズ』弾けちゃいましたー」‥これらは私が実際にSNSで見かけたツイート。

この場を借りてはっきり申しますが、彼らの言うことを間に受けない方がよろしいかと。

普通に考えて一般的な話ではなく、だからこそ憧れとともに大量の『いいね』が押されているだけ。まったく参考にならないからです。

 

ピアノがそんなに簡単な楽器なら、そもそも「ピアノの先生」などという職業はこの世に存在しません。

誰がなんと言おうと、ピアノは簡単に弾きこなすことのできない難しい楽器なのです。

あなたが、30分どころか何時間練習しても思うように弾けないのは、ピアノに取り組む学習者としてまったく普通のこと。

一部の無責任なインフルエンサーに惑わされて、せっかく始めたピアノから離れることのないように切に願っています

【大人のピアノ】挫折しないためのコツ

ト音記号と花

最後に、「大人のピアノ初心者が挫折しないための5つのコツ」をお知らせします。

  • 毎日練習する
  • プライドを捨てる
  • 練習の記録をつける
  • すぐに結果を求めない
  • 他人と比べない

 

毎日練習する

ピアノが上達するための1番の早道は「毎日必ず練習すること」です。これに勝る上達方法はありません。

あなたが忙しくても、上司に叱られて折れていても、お子さんが学校を休んでいても、5分で良いのでピアノの蓋を開けて鍵盤に触れて下さい。

もちろんあなた自身の病気や怪我の時は別。しっかり休みましょう。

あ、旅行とかにも行っていいんですよ(*^◯^*)ピアノのためにやりたいことを我慢する必要はまったくありません。

でも旅行に出かける日と帰ってきた日には、ヘッドホンをつけてやっぱり5分で良いので指を動かしましょう。

 

大切なことは「ピアノを練習しない日を作らない」ということ。

あなたはどんなに忙しくても歯磨きはしますよね。顔を洗ってお風呂にも入るでしょう。

ピアノの練習を、それと同じように日々の習慣にするのです

もちろん練習できる日はしっかりと練習しましょう。さすがに毎日5分では上達はおぼつきませんので♪( ´▽`)

プライドを捨てる

いよいよピアノを習い始めたあなた。勢いこんで最初のレッスンに行ったところ、与えられた曲は「ちょうちょ」や「かっこう」だった‥orz (;´д`)

ガックリするお気持ちはわかりますが、ピアノ指導者としては、ぜひここを乗り越えて頂きたいと思います。

 

あなたがもしも未知の言語を学ぶとしたら、まずは基本の文字から習得することになるでしょう。

やったことのないダンスやスポーツを習うなら、当然基本姿勢やスタンスを学ぶはず。ピアノも同じです。

「ちょうちょ」や「かっこう」は、5本の指が基本位置のまま弾けるので初心者の最初の曲にうってつけ。ちゃんと理由があるのです。

つまらないプライドは捨てましょう。決して「こんな幼稚な曲」などと思わず、先生のご指導に従って着実に歩んでいって下さいね。

練習の記録をつける

大人の初心者の方にぜひおすすめしたいのが、レッスンや練習の記録をつけることです。

記録といってもそれほど詳しく書き記す必要はありません。簡単な覚書き、備忘録としてのメモでOK。

「何年の◯月◯日、始めてのピアノレッスン。これこれの宿題をもらった」

「◯月●日、①△△練習曲集△番、②□□曲集□番」

「先日のレッスンで注意を受けたところを重点的に練習」などなど。色々な書き方がありますね。

 

ノートを用意してもいいし、スマホのメモに書き記すのも良いでしょう。SNSで呟くのもひとつの方法です。

このようにどんな形でも良いのでピアノの練習を記録に残しておけば、読み返した時にご自身の成長を実感できること請け合い。

挫折を防ぐのに極めて有効なこの方法、多くのピアノ学習者にぜひおすすめするものです。

すぐに結果を求めない

何度も語っていますが、ピアノは上達するまでに時間のかかる習い事。

友人にさらっと「ピアノ弾けるよ」と言えるようになるには、やはり年単位の時間がかかると思っていれば間違いありません。

考えてみれば、ちょっと習っただけで誰でもどんどんピアノが弾けるようになるなら、憧れの楽器になどなるわけがありません。

簡単には演奏することができないからこそピアノは憧れであり、お金を出してでも弾けるようになりたいと思う人がいるのです。

 

練習を続ける過程で、成長が止まっているかのように感じられる時期もあるかもしれません。

それもまたピアノを学ぶ人にとってはごく普通のことです。そんな時期もあるさと気楽に考えて、淡々と練習を続けて乗り切って下さい。

大切なことは、練習した結果はすぐに現れるものではないということ。じっくり着実に実力を養って頂きたいと思います。

他人と比べない

最後に一番大切なことを。大人のピアノ初心者は、上達の過程において決して他人と比べてはなりません

一人ひとり姿かたちが違うように、ひとりひとり年齢も体格も、手の大きさも、過去の人生経験もまったく違います。

同じピアノ初心者でも、他の楽器を習っていた人ならば早く楽譜を読めるようになることでしょう。

PC操作が得意な人なら、10本の指をバラバラに動かすことはそれほど大変でないかもしれません。

 

決して「習い始めて1年で〇〇が弾けないのはピアノのセンスがないのではないか」などと思わないで下さい

まして上で書いたようなとんでもないアマチュアピアニストがドヤ顔で何か呟いていても気にしないことです。

あなたのピアノ人生はあなただけのもの

決して他人にはマネのできない、あなただけの音楽を紡いでいって頂きたいと思います。

まとめ

男性ピアニストの手

  • ピアノを挫折した人は、日々の努力に対して懐疑的な傾向あり
  • ピアノを挫折しやすい人の特徴は、・努力が苦手な人・人と比べる人・他人の評価が気になる人
  • 大人のピアノ挫折の原因は、・楽譜が読めない・無理な選曲・SNSの悪影響
  • 挫折を避ける5つのコツは、・毎日練習する・プライドを捨てる・練習記録をつける・すぐに結果を求めない・他人と比べない

 

ピアノを挫折しやすい人の特徴と挫折の主な原因、大人のピアノ初心者がピアノを挫折しないためのコツをお伝えしました。

SNSについては、本項では特に悪影響について書きましたが、使い方によってはピアノ上達に極めて有効です。

例えば、同じくらいの進度のお仲間やフォロワーさん達と情報交換したり、お互いに励ましあったりできますね。(^○^)

 

ピアノを挫折しない1番のコツは、ピアノをやめないことです。(^_−)−☆

この記事があなたにとって、またすべてのピアノ学習者の方々にとってお役に立てることを心から願っています。

 

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