ピアノ発表会の曲選びのポイントとは?失敗しない選曲マニュアル|1ランク上の背伸びがおすすめ

ピアノ発表会の曲選び、あなたはどうやって決めていますか?

以前は、発表会で弾く曲はピアノの先生が選ぶのが普通でした。が、今はどうやら違うらしいと管理人が気づいたのは最近のこと。

昨今では生徒さん側が希望曲を出し、先生が最終的に判断するというケースが増えてきているようです。

 

となると、ピアノ曲の知識のない学習者にとって発表会の曲選びはなかなかの難事業。ひとつ間違うと困ったことになりかねません。

そこで、曲選びの決め手になるポイントとは何か、特に注意すべき点は何かなどをわかりやすく解説した選曲マニュアルがあれば、悩む学習者たちの助けになるのではないかと考えました。

あなたの曲選びのご参考になれば幸いです。

幼児〜小学校低学年・入門レベルの女の子向きのおすすめ発表会曲一覧はこちらから↓

【ピアノ発表会】女の子におすすめ!入門レベル曲10選|幼児〜小学校低学年向け

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【ピアノ発表会】曲選びの基本ポイント

ピアノと花束

ピアノ発表会の選曲においては、以下の基本的なポイントを念頭に置いておくと大きく外しません。

  • 音数多めで元気or華やかな曲調の曲
  • 好きな曲・好きになれそうな曲
  • 適切な長さの曲
  • 自分の弱点が目立たない曲
  • 難しすぎず優しすぎない曲

 

元気or華やかな曲調

ピアノ発表会は、なんといっても日頃の練習の成果を披露する機会。

やはり音の数が多い曲や全体的に音量が大きい曲、終盤に向かって華やかに盛り上がるような曲が映えます。

ストーリー性のある曲や強弱のメリハリのある元気な曲、明るい部分と暗い部分の対比があるような曲もおすすめ。

ダンパーペダルを使ってボリュームが増し増しになる曲ならさらにお得感がありますね(^_−)−☆

好きな曲&好きになれそうな曲

発表会の練習は長丁場。最短でも2ヶ月〜3ヶ月、長ければ半年くらい同じ曲を引き続けることもあるでしょう。

そんなわけで長い間お付き合いをするのですから、嫌いな曲やイマイチ気乗りのしない曲ではモチベーションが保てません。

最悪、発表会そのものに嫌気が差してしまっては目も当てられないので、ここは妥協はできませんね。

 

ただ、練習を始めた頃はピンと来なくても弾いているうちに愛着が増すということはあります。

とりあえず「キライな曲」「練習がイヤと感じる曲」だけは避けるようにしましょう。

適切な長さ

昨今のピアノ発表会では演奏時間に「制限時間」を設けるところも増えているようです。

元々は「演奏時間1〜2分程度の初心者と、長々と15分以上も演奏する上級者と出演料が同じなのは納得がいかん!」という苦情から始まったという側面も。

コロナ感染拡大以降は、ホールに大人数が滞留するのを防ぐべく、こういったやり方がさらに増えそう。

いずれにしても、発表会はリサイタルとは違います。

特に制限時間が設けられていなくても、仮に腕前に自信があったとしても、長い曲を1人で延々と弾くのは今どき避けた方が無難です。

弱点が目立たない曲

せっかくのピアノ発表会。ぜひご自身の強みをアピールできる曲を選ぶのが良いでしょう。

コンクールとは違うのですから、何も苦手部分をさらけ出すことはありません。

「でも‥私(の子供)のアピールポイントがわからない‥」ということなら、弱点が目立たない曲を選ぶのが吉。

例えば手が小さくて苦労しているなら、和音のかたまりが連続して襲ってくるような曲σ(^_^;)は、例え聴き映えがしてカッコ良くても避けた方が無難。

感情表現が苦手ならテンポの速いテクニカルな曲、逆に不器用なタイプならしっとり系の曲、リズム感がイマイチなら音量の多い重厚な印象の曲を選ぶのが賢いといえましょう。

難しすぎず易しすぎない曲

発表会に出演するということは、同じ曲を何ヶ月も弾き込んで、高い完成度にもっていく練習の機会でもあります。

こんな時、普段練習しているのと同じようなレベルの曲を演奏するのはちょっともったいない。

とはいえ、背伸びしすぎると緊張も相まって舞台上で暗譜が飛んだり、コントロール不能になって破綻したりといった悲劇が‥(゚д゚lll)

 

どちらも避けたいなら、普段の実力の「1ランク上」程度の曲を選ぶのがおすすめ

「3ヶ月ほど頑張って練習すれば手の届く、自身にとってチャレンジではあるけれど決して無理ではない曲」を選ぶのが理想です。

管理人がいつも発表会の選曲で心掛けているのがこの点。生徒の「プチ憧れ曲」への挑戦を推奨するわけですね。

どのあたりが「1ランク上」なのか、もしご自身で選びにくいなら先生に率直に相談してみるのが一番確実です。

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【ピアノ発表会】曲選びの手順

グランドピアノ

「‥そうはいっても、ピアノの曲なんてそんなにたくさんは知らないし、まして1ランク上とか言われてもお手上げ‥」(つД`)ノ

ですよね。わかります。

そこで本項では、一般的なピアノ学習者であるあなたが、発表会の選曲で失敗しないための手順の一例をご案内します。

あくまで参考ですが、一助となれば幸いです。

  1. ご自身のレベルに合った「発表会用名曲集」などの楽譜を1冊購入
  2. 興味のある曲をピックアップ
  3. タイトルでYouTube検索
  4. 楽譜見ながら視聴
  5. 冒頭やサビ部分を実際に片手などで弾いてみる
  6. 3曲ほどに絞って先生に相談

 

1.

世の中にあまた出回っている「発表会用名曲集」などの楽譜を1〜2冊購入して下さい。ご自身の演奏レベルに合った曲集を選ぶのがコツです。

例えば、普段練習しているのがブルグミュラーなら「ブルグミュラーレベル」「初級レベル」など。

ただ、出版社によりレベル分けの表現に違いがあるので注意が必要です。

YAMAHAの「先生が選んだピアノ発表会名曲集」はレベル分けが細かく、選びやすい。①〜④までの4冊に分かれています↓

同じYAMAHAの「先生が選んだピアノ名曲120選Ⅰ 初級」はレベルに幅がありますが曲数が多く、1冊で定番曲を網羅しています。

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2.

その曲集の中から「これは」と思う曲を5曲ほどピックアップして下さい。

以前から興味のあった曲、お友達の発表会などで聴いて弾きたいと思った曲、題名が魅力的で気になる曲などです。

3.

曲のタイトルでYouTubeを検索します。

「発表会用名曲集」などに入っている曲なら、ほぼ間違いなく誰かが弾いた動画が上がっているはず。

ぜひ複数の演奏者の動画をチェックしてみて下さい。できれば演奏者の年齢や体格が近い動画が理想です。

4.

楽譜を見ながらそれらの動画を視聴します。

あなた(のお子さん)が演奏しているところをイメージしつつ、難しそうな箇所をチェックしましょう。

5.

実際にその曲をピアノで弾いてみましょう。もちろん片手で、冒頭と、難しそうなサビの部分だけでもOK。

当然うまくは弾けないと思います。

でも、たとえものすご〜くゆっくりであっても、弾けそうか無理そうかなどの感触がつかめるのではないでしょうか。

6.

3曲ほどに絞り、ピアノの先生にどれが適当かご相談してみましょう。

第一希望、第二希望など順位をつけても良いかもしれませんが、最終決定は先生にお任せするわけです。

あとは先生が、あなたにとって無理のない曲か、曲の雰囲気があなたの演奏スタイルと合っているか、などからご判断下さるはず。

 

以上のような手順により的確な選曲が可能となることでしょう。

しかも、「発表会用名曲」というものは、普段の練習曲とは違い様々な技術の応用力が求められるもの。

自然と「1ランク上」の選曲となるというわけです。(^_^)v

なお、さらに細かい難易度ランクが知りたければピティナPTNA・ステップ課題曲で検索してみて下さい。↓

PTNA ステップ課題曲

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【ピアノ発表会】選曲の裏ワザ

五線紙の上の花

ピアノ発表会の曲選びは楽しくやりがいのある作業ですが、一方で「みんな考えることは同じ」という側面が。

知っている人が多い曲は人気がありますし、競争率も高くなります。

 

‥そりゃあ誰しも、「どうせなら有名で華やかでカッコ良い曲を弾きたい」んですよね。

なので、発表会のプログラムにはいつでもどこでも同じような顔ぶれの曲が並びがち。

結果、よほど上手でない限り「またあの曲か‥」という印象に。せっかく頑張ったのにイマイチ映えない!ということもあるのです。

 

そこで本項では、あえて本流を外し、あなた(のお子さん)が発表会の場で「良い意味で目立つ」裏ワザを考えてみました。

コツは以下のようになります。

  • 「誰でも知っている超有名曲」は外す
  • 傾向の違う複数曲を組み合わせる
  • あえてテンポの遅い重々しい曲を選ぶ

 

超有名曲は外す

世間には、ピアノ発表会に頻出する「超有名曲」というものがあります。

ホラ、「エリーゼ」とか乗馬の曲とか「お風呂が沸きました」の曲とか子犬が走り回るワルツとか‥σ(^_^;)

よほど自信がある場合を除き、日本中のピアノ教室がこぞってプログラムに入れるこれらの曲は、思い切って候補から外すのも一案。

多くの人々があちこちの発表会で耳にしており、聴き比べられる傾向があるからです。

複数曲を組み合わせる

管理人がよく生徒の発表会において使う手。

実は、長い曲を一曲ドンと弾くより、雰囲気の違う短めの曲を組み合わせて弾く方が演奏効果が上がり、聴く人の印象に残りやすいのです。

しっとりした曲の後に賑やかな曲、重々しい曲の次に華やかな曲を選べば演奏効果も抜群。

また、J.S.バッハの後にショパンなどロマン派の曲、モーツァルトなどの古典的な曲の後に現代曲、などの選び方もおすすめです。

あえてテンポの遅い曲を選ぶ

そんなわけでピアノ発表会のプログラムには元気で明るく華やかな、似た雰囲気の曲目が並びがち。

ここはひとつ、その傾向を逆手にとってあえてテンポの遅い、重々しい曲を選ぶという究極の裏ワザはいかがでしょうか。

この技には向き不向きがあり、どちらかというと大人っぽいお子さんや年齢の高い出演者にふさわしいやり方です。

 

暗い雰囲気の曲や重々しい曲には、華やかな曲にはない味があるもの。あえてそんな曲を発表会で選べば、目立つ事請け合いです。

もしもあなたが若くなくても、指が素早く動かなくても、派手な曲に向かないタイプのお子さんであっても、ゆっくりと心を込めて演奏すれば聴く人の心に感動をもたらす事ができるのです。

まとめ

ステージ上のグランドピアノ

  • ピアノ発表会の選曲の基本ポイントは5つ
  • 普段の実力の「1ランク上」のレベルの曲を選ぶのがおすすめ
  • ピアノ発表会の選曲の手順
  • 選曲の裏ワザ

 

についてお伝えしました。

 

ピアノ発表会は、実に貴重な機会です。

ピアノを習っていれば、発表会には何度も出演することはできます。でも、例えば「小学校1年生の時の発表会」は一生に一度きり。

同じように5年生の発表会も一度きり、中学◯年生の発表会も一生に一度きりなのです。

この貴重な機会をぜひ心ゆくまで楽しんで頂けたらと思います。

本記事がお役に立てればと願っています。

 

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