【ピアノ発表会】男の子におすすめ!入門レベル曲10選|幼児〜小学校低学年向き
男の子向きのピアノ発表会の曲選び、入門レベル編です。
本記事では、3歳〜5歳の幼児から、小学校低学年の男の子にぴったりの曲を集めてみました。
はじめてのピアノ発表会に出演する男の子にふさわしい、楽しい曲や元気の良い曲が多め。少々変わった雰囲気の曲もあります。
もちろん、女の子が弾いてもカッコいい!
曲選びの参考にして頂ければ幸いです。
目次
【ピアノ発表会】入門レベルとは
ピアノの「入門レベル」とは、ピアノを習いはじめて間がなく、両手奏は可能だけれど複雑な動きはまだ難しいレベル。
4分音符や8分音符までが中心の、シンプルなリズムの曲が弾けるようになってきた時期です。
管理人は、「入門レベル」として以下のテキスト、曲集などの学習者を想定しています。
- うたとピアノの絵本「りょうて」
- ぴあのどりーむ 初級テキスト ①〜③
- バイエル 上巻
- バーナムピアノテクニック ミニブック
- トンプソン はじめてのピアノ教本 ①〜②途中まで
ピアノ曲の難易度の解説はこちらから↓
ピアノ曲の「難易度」とは?レベル設定と基準について解説!入門から最上級まで
上のテキストや教本のリンクは、以下の「入門レベル向き発表会曲・女の子編」記事からそれぞれの販売ページに飛ぶことができます。
こちらで紹介した曲についてもぜひ参考にしてみて下さい。男の子の中にはこんな曲が好きなタイプの子もいます↓
【ピアノ発表会】女の子におすすめ!入門レベル曲10選|幼児〜小学校低学年向け
【ピアノ発表会】入門レベルの男の子におすすめの曲の特徴
以下の要素を持つ曲がおすすめです。
- 「乗り物」「動くもの」
- 大きな音の出るもの
- 2〜3ヶ月程度で仕上がる難易度の曲
幼稚園〜小学校低学年の男の子たちは、とにかく「乗りもの」が大好き。
電車や車、なかでも「はたらくくるま」は大好物。せっせと動き回る工事現場のクレーンや重機に目を輝かせる男の子は多いもの。
また、乗り物以外でもスピーディに動くもの、太鼓など大きな音の出るものも好きな傾向にあります。
じっとしてお話を聞くよりも身体を動かす方が得意な子も多いので、弾むような動きのある曲もおすすめです。
この時期は男女ともに成長が著しいので、あまりに早いタイミングで曲を決めるのは少々もったいないといえます。
2〜3ヶ月程度で仕上げに持っていける曲を弾くのがおすすめ。
とはいえ、この時期の男の子は女の子よりも発達がゆっくりめなことが多く、また気分にムラのある子も珍しくありません。
ある程度本番までに時間的なゆとりをもって曲を選ぶ方が安心です。
【ピアノ発表会】男の子におすすめの入門レベル曲
以下、3〜5歳の幼児から小学校低学年の男の子が喜んで弾いてくれそうな曲を選んでみました。
易しい曲から、比較的難易度の高い曲の順番に並んでいます。
作品の日本語のタイトルと共に可能な限り原題を記載。また作曲者の氏名、不明な場合をのぞき生年と没年を記載しました。
難易度の判定基準についてはこちらから↓
ピアノ曲の「難易度」とは?レベル設定と基準について解説!入門から最上級まで
マーチング・バンド
- 曲名:マーチング・バンド
- 作曲者:田丸信明
- 難易度:入門A
- 収録:小学生のためのピアノ小曲集 上(Gakken)
- 演奏時間:40秒
ピアノを習いはじめて間がなく、まだ両手を自由に動かせない子向きの易しいマーチ。
左手は右手と一緒にトントントンとリズムを刻むだけなので、ピアノに慣れていない子でも安心です。
教育者でもある田丸信明氏は、日本の子どもたちのための初心者用テキストや併用曲を数多く作曲している方。
音の並びやリズムが比較的シンプルで弾きやすく、初心者向きの発表会曲はどれも定評があります。
ピーナッツ
- 曲名:ピーナッツ
- 作曲者:グローバー(D,C.Glover, 1925-1988)
- 難易度:入門A
- 収録:グローバー・ピアノ併用曲集VOL .1(PIANO REPERTOIRE・東亜音楽社)
- 演奏時間:約45秒
アメリカの初歩社向けピアノ教材として定評のあるグローバー・ピアノ教育ライブラリーのテキスト併用曲集vol.1。
この「ピーナッツ」は全曲黒鍵の全音音階だけでできていて、左手はほぼ移動がなく、とても弾きやすいです。
それでいて全音音階特有のジャズ感のある響きが楽しく、ちょっと風変わりな発表会曲として目立つこと請け合い。
最後に黒鍵のポジション移動で上に登っていくところなど、なかなか聴き映えもしておすすめです。
大きな消防車
- 曲名:大きな消防車(The New Red Fire Engine)
- 作曲者:バスティン(J.S. Bastien, 1936-2018)
- 難易度:入門A
- 収録:バスティン 先生のお気に入り レベル1(BASTIEN FAVORITES level1・株式会社東音企画)
- 演奏時間:約1分15秒
「ウーーー(Ooh–)」というサイレンの響きで始まるこの曲、男の子が大好きな、はたらくくるまの代表である消防車のうたです。
イントロの後は両手のメロディ奏で勇敢なファイヤーマンの歌を歌い、最後にはカーンカーンカーン!という金属音で終わるという楽しい作り。
喜んで練習してくれそうではありませんか!(^○^)
最後にペダルの指示がありますが、無理に踏まなくても充分ボリュームのある音が出ます。
特急列車
- 曲名:特急列車(The Streamliner)
- 作曲者:トンプソン(J.Thompson, 1889-1963)
- 難易度:入門B
- 収録:現代ピアノ教本1(MODERN COURSE FOR THE PIANO The First Grade・全音楽付出版社)
- 演奏時間:約1分
ロングセラー「トンプソン現代ピアノ教本1」の終盤に載せられたこの曲は、特急列車が走り出して止まるまでを音で表現しています。
特急列車がゆっくりと動き出し駅を出発し、だんだんとスピードを上げていきます。
途中威勢よく汽笛を2回鳴らして疾走した後、徐々にスピードを落としやがて駅に到着して止まるところまで、テンポを変えることなく描き出されるのがなんとも面白い。
手のポジションがほとんど変わらず、それほど難しくないのに難しそうに聞こえるお得な曲と言えましょう(^○^)
小さな羊飼い
- 曲名:小さな羊飼い(The Little Shepherd)
- 作曲者:ギロック(W,Gillock, 1917-1993)
- 難易度:入門B
- 収録:ビギナーのためのピアノ小曲集・はじめてのギロック(ACCENT ON SOLOS・全音楽譜出版社)
- 演奏時間:約45秒
20世紀のアメリカの作曲家ギロックによる、ビギナー向けの「はじめてのギロック」。
初心者向きでありながら魅力的な演奏会向けのピアノ曲が44曲も収められていて、すでに発表会では欠くことのできない曲集です。
中で「小さな羊飼い」は一風変わった曲調。
左手の完全5度の和音の上に、右手で哀切を帯びた羊飼いの歌が歌われ、曲集の中で異彩を放っています。
「歌」なので呼吸を大切に、フレーズの終わりを意識しながら弾きましょう。
新しいローラースケート
- 曲名:新しいローラースケート(New Roller Skates)
- 作曲者:ギロック(W,Gillock, 1917-1993)
- 難易度:入門B
- 収録:ビギナーのためのピアノ小曲集・はじめてのギロック(ACCENT ON SOLOS・全音楽譜出版社)
- 演奏時間:約35秒
「はじめてのギロック」からもう一曲。スピーディな疾走感のある曲です。
新しいローラースケートを手に入れた少年(少女)の意気揚々とした気分が伝わってくるよう。
8分音符が転ばないように、また両手のポジション移動でもたつかないようによく練習しましょう。
体全体を使ってダイナミックに弾けるとカッコ良いです。
ピアノ発表会名曲集1にも収録されています。
おかしな出来ごと
- 曲名:おかしな出来ごと(The Little Twins Op.39-7)
- 作曲者:カバレフスキー(D.Kabalevsky, 1904-1987)
- 難易度:入門B
- 収録:カバレフスキー24の小品集Op.39(TWENTY FOUR LITTLE PIECES Op.39・全音楽譜出版社)
- 演奏時間:約40秒
カバレフスキーは20世紀のソビエト連邦の作曲家。子供のための教育的な小品を数多く遺しています。
「24の小品集」はごく初歩の段階から使用できる曲集で、発表会にぴったり。簡単な音の使い方でありながら、カバレフスキーの斬新な響きを味わうことができます。
「おかしな出来ごと」は、全曲とも左手の1小説フレーズとまったく同じ音を右手で再現するカノンの形式で書かれていて、一度に鳴る音は一つだけというシンプルさ。
おどけた雰囲気が出ると良いですね(^○^)
トランペットとたいこ
- 曲名:トランペットとたいこ(The Trumpet And The Drum)
- 作曲者:カバレフスキー(D.Kabalevsky, 1904-1987)
- 難易度:入門B
- 収録:35のやさしい小曲集 こどもの冒険(35 EASY PIECES FOR PIANO Op.89・全音楽譜出版社)
- 演奏時間:約45秒
カバレフスキーからもう一曲、「35のやさしい小曲集 こどもの冒険」より。
「トランペットとたいこ」は、左手が太鼓の音、右手がトランペットの音を表しています。
正確なリズムを刻む太鼓の音の上にやや調子っぱずれなトランペットの音が響く、ユーモラスな曲。
左右の手が違う音色を表現できれば最高ですが、ちょっと難しいかな?
マーチ
- 曲名:マーチ(March)
- 作曲者:ショスタコーヴィチ(D.D.Shostakovich, 1906-1975)
- 難易度:入門B〜初級A
- 収録:先生が選んだピアノ発表会名曲集(YAMAHA)
- 演奏時間:約45秒
西洋音楽におけるマーチ(行進曲)は、しばしば兵士の行進を意味します。
ショスタコーヴィチのこの曲も同じ。兵士たちの一糸乱れぬ行進の様子を表すように正確に弾きましょう。
4分音符が並んでいますが、2分の2拍子の感覚をもって、大股で歩くように弾くとぴったり。曲の最後の、現代曲らしい緊張感ある音の響きをぜひ楽しんで下さい。
ピアノ発表会名曲集1に収録されています。
いたずら影法師
- 曲名:いたずら影法師
- 作曲者:池田奈生子
- 難易度:入門B〜初級A
- 収録:虹色パレット(全音楽譜出版社)
- 演奏時間:約1分10秒
作曲者の池田奈生子氏は、ギロックに影響を受けて作曲を始め、アメリカやカナダで先に評価されたのち日本でも知られるようになってきました。
「いたずら影法師」は、使われている音数は少ないのですが、繰り返される2小説の短いフレーズそれぞれに違ったニュアンスが必要で、素敵に弾くにはかなり難易度は高いとみます。
「あなたに遊んでもらうため」に、はっきりとは目に見えない影法師が仕掛ける、不思議ないたずら。
ミステリアスな雰囲気が表現できると良いですね。
以下のサイトでは各曲の難易度検索ができます↓
まとめ
初めてのピアノ発表会にのぞむ、3歳ごろから小学校低学年までの入門レベルの男の子たちにおすすめの曲をご紹介しました。
ピアノを習い始めて間もない男の子たち。
はじめての経験に緊張しつつクールに振る舞ったり、逆にハイテンションになったりしているのでは?
曲選びについては、保護者の方が選ぶケースであっても、先生にご相談しつつ決定するのがおすすめです。
本記事がご参考になれば幸いです。
お子さんの最初の発表会が素敵な思い出になるように、心からお祈りしています!(^○^)
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