ピアノとエレクトーン|子どもに習わせるならどちらがおすすめ?ファイナルアンサーはこちら!
幼少期の子どもの習い事として、ピアノとエレクトーンのどちらを選ぶかで悩む保護者の方は多いもの。
「近所にピアノ教室とエレクトーン教室両方があるけれど、どっちにしようかしら」
「そもそもピアノとエレクトーンってどう違うの?」
「どっちの方が習わせるメリットがあるのかな」
など様々な疑問が湧いてきますよね。
本記事では、就園前・就学前の保護者の方々、多くはお母さんたちの長年の疑問の最終回答を提示します。
悩めるあなたの指標となれば幸いです。
目次
ピアノvsエレクトーン|ファイナルアンサーは
「結局、子どもにはピアノとエレクトーンのどちらを習わせたら良いのだろうか」というあなたの疑問。
結論からずばりと申し上げます。
子どもの習い事としてピアノとエレクトーンを比較した場合、圧倒的にピアノに優位性があります。
これは管理人が自信を持って提示する最終回答(ファイナルアンサー)。繰り返されてきた議論の結論です。
「え〜、それはアナタ(管理人)がピアノの先生だからでしょ?」
「ポジショントークじゃん(笑)」
「エレクトーンをディスる気満々ってわけね!?(怒)」
違います。(;´д`)
ピアノと同様エレクトーンも演奏の難しい楽器であり、系統だって学ばなければ上達しないことに変わりはありません。
管理人が子どもの習い事としてエレクトーンよりもピアノをすすめるのは、楽器としての優劣ではなく現実的なシステムと経済の問題です。
エレクトーンよりピアノをおすすめする最大の理由
「ピアノ」は言わずと知れた楽器名。世界中どこでも「ピアノ」で通用します。
それに対して「エレクトーン」は、ヤマハ株式会社が製造・販売する電子オルガンの商品名であり登録商標です。(登録番号0529966など)
「セロテープ(ニチバン)」や「カップヌードル(日清食品ホールディングス)」、「サランラップ(旭化成ホームプロダクツ)」などと同じ。
なお本記事では以下「エレクトーン」と表記します。
そしてこの事実こそが、習い事として「エレクトーン」よりもピアノをおすすめする最大の理由なのです。
ピアノに対する「エレクトーン 」のデメリット
以下、ピアノに対する「エレクトーン」のデメリットを挙げてみましょう。
- 「エレクトーン」は企業の寡占商品であり競争原理が働かない
- 発表の場が少ない
- 学習環境が私企業の経営方針・戦略に左右される
競争原理が働かない
ピアノと違い「エレクトーン」はヤマハ株式会社の電子オルガンのブランド名です。
が、あなたはこの事実を知っておられましたでしょうか‥あまり知られていませんよね。
河井楽器製作所からは「ドリマトーン」という電子オルガンが販売されていますが、一発では変換できませんσ(^_^;)それほど「エレクトーン」は日本人に馴染みのある楽器名なのですね。
ただし、「エレクトーン」を製造販売できるのは当然のことながらヤマハ株式会社だけ。
そこに競争原理が働くわけがありません。
「河井楽器製作所」だけでなく世界中に「スタインウェイ&サンズ」「ベーゼンドルファー」など強力なライバルのひしめくピアノ市場との最大の違いです。
発表の場が少ない
「ピアノコンクール」と名のつくイベント は日本中、世界中で開催されています。
「ショパンコンクール」「チャイコフスキー コンクール」などの国際的なものから日本の学習者向きの「ピティナピアノコンペティション」などの全国規模のもの、地方自治体が主宰するコンクールなど百花繚乱。
演奏に参加するばかりでなく聴衆として聴き入るのも楽しみのひとつです。
それに対して企業の登録商品である「エレクトーン」には、私の知る限り有名コンクールは存在しません(あればご教示下さいませ)。
また、現在では「ストピ」と称して駅や商業施設などにピアノが置かれていて、誰でも演奏することができるようになりました。
名人芸を披露するセミプロからアマチュアの度胸試しまで、ピアノを愛する多くの人々で賑わっています。
対して、「エレクトーン」が街中に置かれて自由に演奏できる環境というのは寡聞にして知りません。
「エレクトーン」はピアノと比べて、上達しても発表の場がどうしても少なくなってしまうのです。
企業の経営方針に左右される
ヤマハ株式会社は、東京証券取引所に株式を公開する民間企業です。
社会貢献とともに、株主の意向を取り入れながら利益の最大化をはかり、収益をあげるのがその使命です。
ヤマハは全国に音楽教室を展開し優れた教育を行なっていますが、それもこれも優良企業としてしっかり利益を出しているから。
今後、少子化などにより経営方針が変わる可能性がゼロとは言えません。
例えばですが、現在お住まいの近くにあるヤマハ音楽教室が統廃合され、ターミナル駅の店舗に集約されることもありうるのです。
万が一、徒歩圏内にあった「エレクトーン」教室が遠くに移転してしまったら、困ってしまいますよね。
そんな時、ピアノの先生はあちこちにいますので教室を移れば良いのですが「エレクトーン」ではそうはいきません。
普遍的な価値を持つ楽器であるピアノと比べ、「エレクトーン」は習う場所も限られ、またその環境もこの先ずっと安定している保証はないのです。
習い事としてのピアノの「エレクトーン 」に対する圧倒的優位性とはまさにここにあります。
ピアノと「エレクトーン」のさらなる比較
それでもやはりピアノより「エレクトーン」が気になる、あるいはお子さんがピアノよりも「エレクトーン」に興味を示していて悩んでいるケースもあります。
さらに比較してみましょう。
- 相性の良い音楽ジャンル
- 楽器としての性質
- 左右の手の役割
音楽ジャンル
ピアノはクラシック音楽と、「エレクトーン」は音の性質上ロックやポップスなどポピュラー音楽と相性が良いです。
なのでお子さんに将来モーツァルトやショパンの作品を弾けるようになって欲しいのなら、迷う余地なくピアノを選択すべき。
「エレクトーン」ではショパンを弾くことは難しいと思われます。
将来、誰もが知る「エレクトーン 」の名曲が現れる可能性はゼロではありませんが、現在のところ歴史に残るような鍵盤楽器の芸術作品はほとんどがピアノのために書かれています。
楽器の性質
ピアノは打弦楽器。鉄の弦をハンマーで物理的に叩いて音を出す楽器です。
それに対して「エレクトーン」は電子楽器。ピアノだけでなく弦楽器や管楽器、打楽器など様々な種類の音を出すことができます。
ただし、アコースティックなピアノのように打鍵のコントロールによって音色を変えることはできません。
また、「エレクトーン」という楽器の性能はきれいにお値段に左右されます。
当然、Aという機種で出来たことが、価格の低いBでは不可能ということが起こってきます。
左右の手の役割
ピアノは両手を様々に操りながら音楽を紡ぎ出していきますが、「エレクトーン」では左右の手の役割がほぼ決まっています。
右手でメロディ、左手ではコードを弾くことが多く、足鍵盤でベース音を担当します。
つまり、ピアノのように左右の手を連携させてメロディと伴奏を一体化させるような技術は必要なし。
長年にわたる練習が必要なピアノに対し、「エレクトーン」はより早い時期からゴージャスな音の厚みを楽しむことができます。
ただその分、音色や表情の付け方など、演奏者の個性が発揮されにくいともいえます。
保護者が子どもの習い事に求める要素は様々です。音楽を気軽に楽しむことに主眼を置くのなら「エレクトーン」もまた有力な選択肢。
一方、長い目で子どもの成長を見守り、地道にコツコツと努力する力を養いたいのならピアノに軍配が上がることは間違いありません。
まとめ
「子どもに鍵盤楽器を習わせるなら、ピアノと『エレクトーン』どちらがおすすめか」という長年の質問に対する、管理人なりのファイナルアンサーをお伝えしました。
管理人が「エレクトーン」よりもピアノを進めるのは、単にポジショントークでないことがお分かり頂けたと思います。
例えば、あなたが世界中どこに行ってもヤマハのピアノが置かれているのを目にすることができるでしょう。
その一方、同じヤマハの「エレクトーン」が電子オルガンとして学ばれているのは、日本の他には限られた地域のみです。
ヤマハ株式会社は日本を代表する企業群の一つ。
浜松市に本社を置き、グローバルに事業を展開する優良企業であり、長年に渡って日本の音楽産業・教育を支えてきました。
そんなヤマハが開発した「エレクトーン」よりも、ピアノの方が世界中で愛されているのは興味深いところです。
ピアノと「エレクトーン」。
どちらを選ぶにしても、あなたのお子さんが音楽好きになり、音楽を友として人生を歩んでいけるのならとても素敵なことです。
本記事がそのお手伝いをできるなら幸いです。
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