ピアノの先生が怖い!その理由とタイプ別対処法|ピアノを嫌いにならないために
「ピアノの先生が怖い」。
ピアノを習う人が一度は感じるのが、このような「ピアノの先生に対する恐怖感」です。
「ピアノは好きだけれど先生が怖いのでレッスンに行きたくない」とか「かつて習っていたピアノの先生が怖すぎてトラウマになってしまった」という声は多いもの。
ピアノ以外の習い事ではあまり聞かない話である「先生が怖すぎる」お悩み。
ピアノの先生はなぜそんなに怖いのでしょうか。また、もしもあなたの先生が怖い人だったなら、どのように対処すれば良いでしょうか。
怖い先生のタイプ別に解決方法を考えてみました。
簡単な質問に答えると、AIがあなたにぴったりのピアノの先生を5人ほどマッチングしてくれます。↓
目次
怖いピアノの先生のタイプ
一口に「ピアノの先生が怖い」といっても、色々なタイプの怖い先生がいます。
ここでは、大まかに3つのタイプに分けてみました。
- ヒステリック
- 無表情・威圧感
- パワハラ体質
ヒステリックな先生
「怖いピアノの先生」の典型的なタイプ。
とにかく怒りっぽく、さしたる原因もなくしょっちゅう激昂する。
間違えるとチッと舌打ち、「そこ違う!何度言ったらわかるの!」「ヘタクソ!!」などと怒鳴られる。
果ては椅子の足を蹴飛ばされる・手を叩かれる・楽譜をなぎ払われる、など、物理的攻撃も混じる恐怖のレッスンを行う先生。
威圧感のある先生
子供の頃の先生がこのタイプでしたσ(^_^;)
レッスンの最初から終わりまで能面のように張り付いたお顔。ひんやりした雰囲気で進められるレッスンは威圧感ビシバシ。
練習不足だとハーッとため息をついて首を横に振り、「何にもできてないのね。何しに来たの?」などの冷たいお言葉が。
最悪の場合「そこで練習してなさい」と先生がレッスン室を退出、放置。泣きたくなります(>_<)
パワハラ体質の先生
生徒の扱いに差をつけたり、特定の生徒だけをひいき・逆に粗雑に扱ったりする先生。
あるいは生徒の演奏に対して鼻で笑うなど小馬鹿にするような素振りを見せたり「才能ないのね」などの意地の悪い言葉がけをしたり。
「他の習い事をするな」「旅行に行くな」などの私生活への介入、さらに「〇〇しないと発表会に出さない」などと脅す、という話まであります。
指導者としての資質に欠けた、パワハラ体質の先生といえます。
この他にも「コンクール参加を強要され断ると不機嫌に」とか「言葉のかけ方がとにかくキツい」とか、様々なタイプの怖い先生がいる模様。
つまりそれだけ「ピアノの先生の怖さ」に悩んでいる生徒さんが多いというわけですね。関連記事はこちらからどうぞ↓
「おかしなピアノの先生」の特徴とは?見定めるポイントと教室変更の目安
ピアノの先生に怖い人が多い理由
なぜ世の中にはそんなに怖いピアノの先生たちが多いのでしょうか。その理由を考えてみました。
- 楽器の性質上他人に合わせる必要がない
- 生徒に自身と同じようなピアノへの献身を求めてしまう
- 教えるのが苦手なタイプの人も
「ピアノは孤独な楽器」と言われます。
弦楽器や管楽器などは、基本的にアンサンブルをすることが前提の楽器なのに対し、ピアノだけは演奏者ひとりで音楽が成り立つという特徴があります。
伴奏などの例外はありますが、基本的にピアニスト一人で演奏するのがピアノ。
人によっては協調性を養うことなく音大を卒業し、そのまま先生になっているケースも多いもの。
どうしても唯我独尊に陥りやすい楽器であるといえます。
ピアノという演奏困難な楽器を、人に教えられるほどの腕前になるのは大変です。
小さな子供の頃から寝食を忘れてピアノに打ち込み、日によっては10時間近く練習する人も珍しくありません。
文字通り、人生のほとんどをピアノに捧げているようなもので、しかもご本人にとっては「それが当たり前」という感覚に。
ある意味人生経験の幅が狭いので、人には人の、生徒には生徒の都合があり、ピアノばかり弾いているわけにはいかないという事情に気づかないのです。
なので、生徒が練習不足だと「練習せぬままレッスンに来るとはけしからん!キーッ!」となってしまうのでしょう。
ピアノを巧みに演奏する技術と、それを他人に伝える技術は全く別のものです。
ピアノの先生は「ピアノという楽器のインストラクター」であり、ピアニストではありません。
ところが、この部分が曖昧なまま音大を卒業し、ピアノの先生をしている人が非常に多いのです。
ピアノという難しい楽器を人に教えるのは多大な忍耐力の必要な難事業なのですが、なかにはご自分の演奏活動の費用を稼ぐために割り切ってピアノを教えている先生もいるのが現状。
そして、もともと人に物を教えるのが苦手なタイプの人がピアノの先生になった場合、忍耐力の不足と沸点の低さにより、生徒にたいし爆発・暴発する案件につながっている模様です。
ピアノの先生が怖いとき・タイプ別対処法
ヒステリックな先生
ある意味最もシンプルな「怖いピアノの先生」。
このタイプの先生は人間的に成熟しておらず、よく言えば「純粋」、悪く言えば「幼稚」。
感情のコントロールがヘタなタイプで、音大時代にも周りに大勢いました( ´ ▽ ` )。ただ、もともと天然というか悪気がない場合も多いのです。
ヒステリックな先生への対処方法としては、師事する「メリット」と「デメリット」を秤にかけるのがおすすめです。
不思議なもので、人間的にややアンバランスな人が、極めて魅力的な演奏をする例を多く見てきました。
友人と「あの子、性格はアレだけどピアノはとにかく上手いよね」なんて噂しあったものです(例外はあります)。
「ピアノの先生はインストラクターでありピアニストではない」とはいえ、どうせならピアノの上手な先生に習いたいのは当然のこと。
先生がとても魅力的なピアニストなら、ここは少しあなたの方が大人になって「多少のヒステリーは大目にみる」というのはアリです。
もちろん受忍限度というものがありますのでケースバイケース。
ですが、ひとつ冷静になって「ヒステリックな先生にどこまでお付き合いするか」をじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
そして、「ピアノが嫌いになることのない程度であれば我慢する」、「ピアノまで嫌いになりそうなら教室を変える」などの選択肢を検討してみるのが良さそうです。
威圧的な先生
この項では私の個人的な話を致します。私は子供の頃、前述のように威圧感のある先生に習っていました。
レッスンの日が憂鬱で、とにかく先生宅に向かう足取りが重く、レッスン中は背中に変な汗をたくさんかいていました。
友達が「ピアノの先生とこんな話で盛り上がった」「先生からプレゼントをもらった」「ピアノの先生大好き!」なんて言っているのを心底羨ましく感じたものです。
ところが学年が進むにつれ友人たちはピアノをやめてしまい、逆に私は音大付属の高校に進みピアノ講師になりました。
色々書きましたがσ(^_^;)今では件の先生に感謝しています。
厳しく威圧的な先生のもとで、何年ものあいだ修行に近いピアノレッスンを受けたことは、私の人生にとって有意義なことでした。
無言・無表情など威圧的な先生に師事するデメリットは「レッスンが楽しくない」ということ。
もしもあなた(のお子さん)が楽しいピアノレッスンを求めるなら、威圧感のある先生は向いていませんよね。
でも、もしもピアノの上達を第一に考えるなら、威圧感のある怖〜い先生はむしろありがたい存在。
イヤでも練習する気になるからです。
もしもあなたがこんなタイプの先生に習っているなら、ぜひしっかりとピアノを練習しましょう。
明るく楽しく和気藹々とピアノが上達するならそれに越したことはありませんが、残念ながらピアノはそんなに甘い楽器ではありません。
緊張感のあるレッスンを、ピアノ上達のための道しるべと考えて乗り切って下さいね。
パワハラ体質の先生
「パワハラ」とはパワーハラスメントの略語。「ハラスメント」とはもともと「人権侵害」の意味です。
そこから、「パワハラ」は立場の上下を利用して被害者に不利益や苦痛を与えることを指します。
端的にいえば「いじめ」や「嫌がらせ」であり、受けた側が苦痛を感じればハラスメントに当たります。
ピアノ教室は密室、かつ先生と生徒が一対一で向き合う場なので、残念ながらハラスメントが起こりやすい環境にあるといえます。
上の項「怖いピアノの先生のタイプ・パワハラ体質の先生」で挙げたような、先生による意地悪などの身勝手な行為は、どれも許されるものではありません。
もしもあなた(のお子さん)がこんなタイプの先生に当たって苦しんでいるなら。
音楽教室であれば、即!本部に掛け合って先生を変えてもらいましょう。
また個人のピアノ教室であれば、早めに退会して教室を変わることをおすすめします。
このタイプの人の精神状態は普通の人とは違い、注意して治るものではないからです。
単にヒステリーなだけならこちらが大人になって生暖かく見守ることもできますが、パワハラ体質の人の心の底には悪意があるため、「見守る」「我慢する」ことはマイナスにしかなりません。
まして生徒側は月謝を支払っている立場。お金を払いながら意地悪に耐えたり脅しをかけられる理由は皆無です。
どれほど先生のピアノ演奏が立派でも、生徒たちの演奏が上手でも、コンクールの入賞者を多く出していても、習い続けることはおすすめしません。
世の中には良心的な先生、決して生徒に意地悪などしない先生の方がずっと多いのです。
ピアノが嫌いになってしまう前に早めの対処をおすすめします。
まとめ
- 「怖いピアノの先生」3タイプ「ヒステリック」「威圧感」「パワハラ体質」
- ピアノの先生に怖い人が多い理由は「楽器の性質上」「生徒への課題な献身要求」「教えるのが苦手」
- ヒステリックな先生は習うメリットとデメリットを秤にかける
- 威圧感のある怖い先生はそれを逆手にとってピアノ上達の原動力に
- パワハラタイプの先生からは早めに離れる
「ピアノの先生が怖い」と悩む人は多いもの。
本記事では大まかに3つのタイプに分けましたが、まだまだ細かい流派というか系統はありそうです(笑)。
また、ヒステリーとパワハラが混在したタイプとか、威圧感バリバリでしかもヒステリックなど、症状の複合した怖いピアノの先生もいそうですよね。
確かにピアノは難しい楽器ではありますが、先生が怖すぎてピアノそのものまでイヤになってしまっては元も子もありません。
音楽とは本来喜びを感じられるもの。
厳しいながらも充実したレッスンを長く続けていくことが、ピアノ上達のための確実な方法であり、正しい在り方なのだと考えます。
この記事が、あなたとあなたのお子さんのピアノレッスンの悩みを解決するためのヒントになることを願っています。
ところで、ピアノの先生が怖くて悩んでいるなら、一度別の先生のレッスンを受けてみてはいかがでしょうか。
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