ピアノのあがり症を克服するには?本番で実力を発揮するための7つの方法|今日から実践可能!

「練習では弾けるのに、本番になると緊張してうまく弾けない…」そんな悩みを抱えているピアノ学習者は少なくありません。

もしや、この記事を読んで下さっているあなたもそのひとりでは?

実はピアノ講師である私自身もあがり症で、本番ではいつも緊張と向き合いながら演奏しています。

長年弾いてきた身ながら未だに「緊張しなくなった」ということはありません(ノ_<)

 

前回の記事では、あがり症が起こる仕組みを医学的な視点を取り入れて解説しました。

今回はその続編として、ピアノの本番で少しでも実力を発揮するための具体的な方法を7つご紹介します。

どれも特別な努力や才能は必要なく、今日から実践できるものばかり。

緊張をなくそうとするのではなく、緊張とうまく付き合いながら演奏するためのヒントになること間違いなしです!

 

ピアノのあがり症はなぜ起こるのか?まずはあがり症の正体を探りましょう!↓

ピアノのあがり症はなぜ起こる?本番で実力が発揮できない理由|「緊張」を医学的に考えてみた

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ピアノのあがり症を克服する7つの方法

ピアノ発表会のステージ

ピアノのあがり症を克服する7つの具体的な方法は以下の通りです。

  1. 本番を想定した練習で「緊張」に慣れる
  2. 演奏前はカフェインを控える
  3. 本番前は十分な睡眠をとる
  4. 呼吸を整えて自律神経を落ち着かせる
  5. ウォーミングアップで身体の緊張をほぐす
  6. 緊張を受け入れる
  7. プレッシャーに強い脳を育てる

 

「緊張しない人になりたい」と思っていても、実際には緊張を完全になくすことはできません。

私自身も本番では毎回緊張しますし、「まったく緊張しない」という人にはほとんど出会ったことがありません。

でも安心してください(^_^)v

大切なのは、緊張しないことではなく、緊張していても普段どおりの演奏ができる状態を目指すこと。

これからご紹介する7つの方法は、私自身が実践して効果を感じてきたことに加え、医学や心理学の考え方にも基づいたものです。

どれも今日から始められるものばかりですので、ぜひご自身に合った方法を取り入れてみてください。

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【ピアノのあがり症克服法】①緊張に慣れる

鍵盤と植物

根拠

本番に強くなるために、最も効果的な方法の一つが「本番の雰囲気に慣れること」です。

脳の扁桃体は「未知の状況」に強く反応します。

同じ状況を何度も経験すると「今は危険な状況ではない」と学習し、交感神経の興奮が起こりにくくなります。

逆に普段はどれだけ上手に弾けていても「人前で演奏する経験」が少なければ、本番では脳が「これは特別な状況だ」と判断し、必要以上に緊張してしまうというワケです。

実践例

  • 家族や友人の前で演奏する
  • ストリートピアノなどを利用する
  • スマホで一発録画する
  • 本番と同じ服装、靴でリハーサルをする

 

私自身もあがり症なので、本番が近づくと意識的に「人前でピアノを弾く機会」を想定した練習をするようにしています。

もちろんこれだけで緊張しなくなるわけではありません。でも不思議なことに、何度か繰り返すうちに「前回ほど怖くない」「意外と弾けた」という感覚が少しずつ増えてきます。

 

ここで大切なのは「人前で弾いても大丈夫だった」という経験を積み重ねること。

こうした小さな成功体験が脳に蓄積されることで、本番を「危険な場所」ではなく「いつもの演奏の延長」と感じられるようになっていくのです。

練習では弾けるのに本番で実力を発揮できない人は、「ピアノを弾く練習」だけでなく「人前で弾くつもりで演奏する練習」をぜひ取り入れてみてください。

なんなら聴衆として、ぬいぐるみを置いておくだけでも違うものです(笑)

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【ピアノのあがり症克服法】②カフェインを控える

ピアノの置物

根拠

コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインには、脳を覚醒させる作用があります。

また交感神経を刺激してアドレナリンの分泌を促すため、心拍数の増加や手の震え、動悸などが強く出ることがあります。

特にあがり症の方は、その影響を受けやすいと考えられています。

実践例

  • 本番の一週間前から徐々にカフェインを減らす
  • コーヒーやエナジードリンクを控える
  • 外食時はミネラルウォーターや麦茶、ルイボスティーなどカフェインレスの飲み物を選ぶ
  • 本番当日はカフェインを摂らない

 

「眠気覚ましにコーヒーを飲んでから本番へ」という方もいるかもしれませんが、あがり症の方には逆効果になる場合も。

普段からコーヒーを飲む習慣がある方は、急にやめると頭痛や眠気などの離脱症状が出ることもあるため、本番当日だけ我慢するのはNG。

1週間ほど前から少しずつ量を減らしておくのがおすすめです。

身体を落ち着いた状態に整えて本番を迎えることで、余計な緊張を招きにくくなります。

【ピアノのあがり症克服法】③十分な睡眠をとる

鍵盤と楽譜

根拠

睡眠不足になると、不安や恐怖を感じる「扁桃体」が過剰に働きやすくなり、緊張をコントロールする前頭前野の働きも低下します。

そのため、普段より不安を感じやすくなり、ピアノ演奏本番であがり症の症状が強く出ることがあります。

実践例

  • 本番の一週間前から7〜8時間の睡眠を心がける
  • 就寝、起床時間をなるべく一定にする
  • 前日の夜更かしや遅くまでの練習は避ける
  • 寝る前にスマホやPCを見る時間を減らす

 

「前日だけ早く寝れば大丈夫」と思われがちですが、それだけでは十分とはいえません。

ピアノ演奏の本番直前は緊張や不安から寝つきが悪くなることも多いため、1週間ほど前から睡眠リズムを整えておくことが大切。

十分な睡眠は脳を良いコンディションに保ち、集中力や判断力を高めるだけでなく、余計な緊張も和らげてくれます。

本番当日にベストな演奏をするためにも、練習と同じくらい睡眠を大切にしましょう。

【ピアノのあがり症克服法】④呼吸を整える

五線紙の上の花

根拠

緊張すると交感神経が優位になり、呼吸は浅く速くなります。すると心拍数が上がり、手の震えや筋肉のこわばりも強くなります。

反対に、ゆっくり息を吐くことで副交感神経が働きやすくなり、心身を落ち着いた状態へ導くことができます。

実践例

  • 鼻から4秒かけて息を吸う
  • 4秒ほど息を止める
  • 口から6〜8秒けてゆっくりと息を吐く
  • 吐く時間を吸う時間より長くする
  • 演奏前に3〜5回繰り返す

 

ピアノ演奏本番前に「緊張しないようにしよう」と意識すればするほど、かえって体はこわばってしまいがち。

そんなときは気持ちをコントロールしようとするより、まず呼吸に意識を向けてみましょう。

ポイントは、大きく吸うことよりも、細く長く吐くこと。吐くときに肩や腕の力をふっと抜くイメージを持つと、より効果的です。

意識的に息を止めることでよ、り呼吸に対する集中力が増します。

呼吸が整ってくると心拍数も自然に落ち着き、指先の余計な力みも和らいでくるハズ。

 

この方法は他人にはわからない間に実践可能で、舞台袖や椅子に座った直後など本番直前の数回行うだけでも変化が実感できます。

ぜひ本番前の「お守り」として取り入れてみてください。

【ピアノのあがり症克服法】⑤身体の緊張をほぐす

ピアノを弾く両手

根拠

緊張すると交感神経が優位になり、肩や首、腕、手の筋肉が無意識に硬くなります。

この状態では指先まで余計な力が入り、普段どおりのタッチや指の動きができません。まして繊細な動きが要求されるピアノ演奏ではなおさら。

演奏前に筋肉の緊張を意識的にゆるめることで、身体が「リラックスした状態」を思い出し、演奏しやすくなります。

実践例

  • 両肩を5秒間ぎゅっとすくめ、一気に力を抜く
  • 両手で軽く握り拳を作り、5秒後に一気に開く
  • 両腕に力を入れて5秒保ち、一気に脱力する
  • 肩・腕・手首を軽く振って余計な力を抜く

 

本番前は「力を抜こう」と意識するだけでは、かえって身体が硬くなってしまいがち。

そこで私が行っているのが、一度筋肉にしっかり力を入れ、その後に一気に脱力する方法です。

力が抜けた瞬間の感覚を身体に覚えさせることで、肩や腕の余計な力みが取れやすくなるのです。

 

ピアノの演奏は、腕や肩の緊張がそのまま指先に伝わります。

本番に向かう前の30秒ほど上記のように身体をほぐすウォーミングアップをするだけでも、筋肉の緊張感が驚くほど変わることが。

要は、指だけを準備するのではなく「身体全体を演奏できる状態に整える」という意識を持つことが大切なのです。

【ピアノのあがり症克服法】⑥緊張を受け入れる

紫陽花と楽譜

根拠

近年の心理学では「緊張をなくそう」とするよりも、緊張していても演奏できる」と受け入れた方が、本来の力を発揮しやすいことが分かってきました。

緊張を無理に抑え込もうとすると、脳はかえって「緊張」に意識を向け、不安や手の震えを強く感じやすくなります。

一方で、緊張を自然な反応として受け入れると、演奏そのものへ意識を向けやすくなります。

実践例

  • 緊張している自分を否定しない
  • 「緊張していても弾ける」と自分に言い聞かせる
  • 「心拍数が上がるのは身体が演奏の準備をしている証拠」と考える
  • 「ミスをしないで弾く」のではなく「音楽を届ける」ことを目標にする

 

私も以前は、「緊張してはいけない」と思えば思うほど身体が硬くなり、余計に思うような演奏ができませんでした。

でも「今日は緊張していて当たり前。その状態でも音楽を届けよう」と考えるようになってからは、不思議と演奏に集中できるようになってきたように感じます。

 

実際、プロのピアニストでも本番で緊張しない人はほとんどいません。

彼らと私たちの違いは、緊張を消そうとするのではなく、緊張したまま演奏する技術を身につけていること。

緊張は、本来敵ではありません。大切な本番に向けて身体が準備を始めたサインなのです。

そのサインを受け入れ、意識を「自分」ではなく「音楽」へ向けることが、本番で実力を発揮するための大切なポイントです。

【ピアノのあがり症克服法】⑦プレッシャーに強い脳を育てる

明るい森の中

理由

本番に強い人は、生まれつき緊張しないわけではありません。

日頃から脳を鍛える習慣を続けることで、プレッシャーがかかっても冷静さを保ちやすい状態を作っているのです。

 

脳には「神経可塑性(しんけいかそせい)」という性質があります。

これは、日々の習慣によって脳の働き方が少しずつ変化する能力のこと。

 

人が強いストレスを感じると、恐怖や不安を司る扁桃体が活発になり、心拍数の上昇や手の震えなどの反応が起こります。

これが私たちが日頃悩んでいる「緊張による震え」の正体ですね。

一方で、注意力や感情をコントロールする前頭前野が十分に働くと、扁桃体の過剰な反応を抑えやすくなります。

つまり、日頃から「集中力」や「注意をコントロールする力」を鍛えることは、本番でプレッシャーに負けにくい脳づくりにつながると考えられています。

実践方法

  • 静かな場所でイスに座る
  • 呼吸の感覚だけに意識を向ける
  • 雑念に気づいたら、そのまま呼吸へ意識を戻す
  • 評価や反省をせず、「今」に意識を戻す練習を続ける

 

毎日5分〜10分でOK。また、最初はうまく集中できなくても構いません。

演奏当日だけでなく、普段から続けることが重要です。

ピアノとの関係

「‥コレがピアノと何の関係が‥?」と思いますよね。

 

本番では「失敗したらどうしよう」「周りはどんな風に思うだろう」「恥ずかしい思いをするのはイヤだわ‥」という考えが次々と浮かんでくるもの (>_<)

しかし、普段から注意を切り替える練習を続けていると、そのような考えに振り回されにくくなり、「今弾いている音」に意識を戻しやすくなります。

その結果、余計な力みや手の震えを抑え、本来の演奏を発揮しやすくなるという訳です。

 

このように、意識を呼吸に向ける瞑想法を「マインドフルネス瞑想」といい、緊張緩和に効果的だとして近年研究が進んできています。

ぜひそのエッセンスを取り入れて「緊張に負けない・プレッシャーに強い脳作り」を意識してみて下さい。

ピアノのあがり症を克服する7つの方法 まとめ

グランドピアノ

ピアノのあがり症を克服する7つの方法についてお伝えしました。

 

あがり症は、気合いや根性だけで克服できるものではありません。

しかし、本番に慣れることや睡眠・呼吸・身体のコンディションを整えること、そして緊張との向き合い方を少し変えることで、本番でも実力を発揮しやすくなるのです。

 

私自身もかなり重度のあがり症ですが、これらを意識するようになってから、本番への苦手意識は少しずつ和らいできました。

緊張を完全になくそうとする必要はありません。

今日からできることを一つずつ積み重ねながら、緊張とうまく付き合い、自分らしい演奏を目指していきましょう!

 

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