【大人のピアノ】独学のために最低限必要なものは?これだけで始められる!ミニマムリスト
ピアノ独学を始めるための、最低限必要なグッズとは何でしょうか?
まずピアノ(電子ピアノ)はどうしたって必要。それから独学用のピアノの教材を選ぶ必要があります。
大人のためのピアノの楽譜には、教室に通って学ぶことが前提の、独学に向いていない編集のものもあるからです。
‥そのほかに必要なものは?
本記事では、ピアノ未経験の大人が独学するにあたって最低限必要なものだけをリストアップ。
とにもかくにもこれさえあれば、ピアノが始められるようにと考えてみました。
この記事が、ピアノを始めることをあまり重くとらえず、気軽に始めてみたいあなたのためにお役に立てることを願っています。
目次
【大人のピアノ】最低限必要なミニマムリスト
大人のピアノ未経験者がピアノを始めるにあたり、最低限必要な「ミニマムリスト」は以下の3点です。
- 電子ピアノ
- DVD付き教材
- 補助教材
大人初心者の独学のお供となるピアノは、アコースティック(生の)ピアノよりも電子ピアノとなるケースが一般的。
キーボードではなく88鍵盤を持つ電子ピアノを選びましょう。
シンプルで場所をとらないタイプのもの、具体的にはCASIO PX-1100などがおすすめです。↓
独学用の教本・教材にも色々ありますが、DVDなどの映像付きのものを強く推奨します。
理由は、初心者の独学には指導者不在を補う「正しい姿勢や弾き方」のモデルが必要なため。
「まずはこれさえあれば」な1冊には、「はじめから1人で学べる大人のためのピアノレッスン」上巻(YAMAHA)がおすすめ。
なんと言ってもこれ1冊でOKなシンプルさと、ていねいな解説がピアノ初心者にぴったりです。↓
大人のピアノを挫折してしまうケースにありがちなのが「覚えて弾く」クセ。
譜読みを苦手なものとして避けようとする心理が、かえって上達の妨げになりがちです。
練習用教材のほかに、「楽譜の読み方」を解説した譜読みのための資料を手元に置いておき、困ったときに参考にするのが良いでしょう。
また、少々複雑な楽典(音楽の文法のようなもの)の理解のために、辞書的に使える教材もあると便利。
「できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方超入門」、「よくわかる楽典の教科書」がおすすめです。↓
できるゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方超入門 いちばんやさしい楽譜とリズムの本 [ 侘美秀俊 ]
さらに「覚えて弾くクセ」をつけないためには、できるだけ数多くの楽譜に当たって譜読みに慣れるのが一番。
ヤマハ「ぷりんと楽譜」のような楽譜のサブスクシステムは極めて有効です。ぷりんと楽譜公式サイトはこちら↓
【大人のピアノ】独学のためのおすすめ楽器
独学のための楽器選びのコツ
- 88鍵盤の電子ピアノ
- 値段が手頃であること
- 場所をとらないもの
大人のピアノ未経験者のための楽器選びのポイントは、ずばり「シンプルであること」です。
最もシンプルで上質な楽器とは生の(アコースティック)ピアノなのですが、重量や置き場、音の問題がありなかなか厳しいのが実情。
そこで真っ先に候補に上がるのがちゃんと88鍵盤を持つ電子ピアノ。なかでも場所を取らない卓上タイプのものが購入しやすいと思われます。
お値段のおすすめは5〜6万円程度。
とるものもとりあえずサクッとピアノを始めたい未経験者へのおすすめ機種としては、自動伴奏機能とかスピーカーの数などはそれほど気にしなくても大丈夫。
となればこれくらいのランクのもので必要かつ十分です。
CASIO Privia PX-1100
さて、サクッとピアノを始めたい大人初心者の独学におすすめする電子ピアノの機種をご紹介しましょう。
それはCASIOのPriviaPX-S1100です。
管理人は楽器店の店頭でこの機種を見かけ、そのスタイリッシュな外観にまず興味を持ちました。
試弾させていただいたところ、鍵盤の感触が生のピアノに近く、打鍵の際のタッチもこのランクの電子ピアノにありがちな違和感がまったくありません。
上記3つのポイントを満たしているだけでなく、何よりも音色にグランドピアノを思わせる深みがあり、実に美しい。
置き場所があればスタンドを使って本格的な電子ピアノとしても使えますし、なければ机に置いて気軽に触れるようにしておくのもよし。
見た目が格好良いので部屋のインテリアにもなります。
スペースさえあれば2台目の(電子)ピアノとして我が教室のレッスン室に置きたいくらいと感じました。♪( ´▽`)
CASIO PriviaPX-S1100、おすすめです。人気機種なので在庫があるうちにお早めにお求め下さいまし。
【大人のピアノ】独学用おすすめ教材
独学用おすすめ教材の条件
楽器が決まったら次は教材選びです。
この項では、とにもかくにも「最低限これだけで始められる」教材をおすすめして参ります。
大人が手っ取り早くピアノを独学で始めるための教材には、以下の条件に当てはまるものがおすすめです。
- 不要な項目がない
- 進度がゆっくりめ
- DVDによる映像資料付き
- 正しい練習方法の解説
以上4つに当てはまる教材は、実はそれほど多くありません。
上記の条件を満たす管理人の一押しは、「はじめから1人で学べる大人のためのピアノレッスン上巻 DVD付き」(YAMAHA)です。
「はじめから1人で学べる大人のためのピアノレッスン」
「はじめから1人で学べる大人のためのピアノレッスン」は、以下の点でピアノ未経験者におすすめです。
不要な項目がない
本書には「ピアノの歴史」だの「ピアノの構造」だのといった項目はありません。「正しい姿勢」からサクッと始まります。
正直、ピアノを独学で始めようとしているあなたはピアノという楽器の過去の姿や音の出る仕組みなどには興味がないはず。( ´∀`)
意外とそのような教材は多く、正直無駄に感じてしまいます。
「はじめから〜」には不要なページはまったくありません。はしからはしまでじっくり取り組んでみてください。
進度がゆっくりめ
本書の一番の特徴は「進度のゆるやかさ」でしょう。
大人用ピアノ教材の多くは、指導者がいることが前提で書かれているものが多く、独学で使うには進度が速すぎます。
また独学を謳う教材であっても、指導者目線で見る限りレベルアップが急すぎ、未経験者の大人にはややキビシイものが多いのが実情。
そこへいくと「はじめから〜」はピアノ初心者に完全に寄り添い、ていねいに解説をしながらゆっくり進むことに徹しています。
これこそが独学のキモ。挫折を防ぐ親切設計こそが、本書をまったくのピアノ未経験者におすすめする一番の理由です
DVDによる映像動画付き
ピアノ未経験者が独学するには資料となる映像動画がどうしても必要。以下の記事に詳しいです↓
大人のピアノを独学するには|何から始める?未経験者の学び方のポイントと注意点
正しい練習方法のやり方
ピアノが上達する否かは、正しい練習を続けられるかどうかにかかっています。
「はじめから〜」の良い点は、指使いの指示が細かく、ピアノに慣れない学習者にとって難しい箇所をしっかりと練習させること。
本書では未経験者がつまずきがちな部分をていねいに説明し、4小節程度に分けて部分ごとに練習した上で、それらを組み合わせて1曲を仕上げていく方法をとっています。
これこそまさに正しいピアノ練習方法であり、ごく初歩の段階からこうして部分練習を積み上げるクセをつけておけば、将来曲が長くなっても困ることはありません。
本書をおすすめする一番の理由です。
【大人のピアノ】独学用補助教材
「できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方超入門 CD付き
多くのピアノ独学者がつまずくであろうポイントは、やはり楽譜の読み方、いわゆる「譜読み」ではないでしょうか。
譜読みの勉強は外国語の学習と似ていて、慣れれば読めるようになっていくものです。
ただし、練習している教材だけでは少々足りないのも事実。
そこで補助教材として「楽譜の読み方」「リズムのとらえ方」を学ぶための以下の入門書をおすすめします。
本書の特徴は、最初に「音の高さ」ではなく「音の長さ」すなわちリズムのとらえ方と読み方を学ぶこと。
複雑なリズムを言葉に当てはめて覚えていくのですが、その文言が実に傑作(^○^)
「タータタ」をラーメン、「タタータ」がステーキ、「タタター」がカロリー、などはまだ序の口。
「たべすぎやっぱりたべすぎすとっぷ」「メタボメタボメーターボー」「ビールダメービールダメー」などなど、極めて切実な文言が散りばめられ、わかりやすいことこの上なし\(^o^)/
CDが付いていますので、ぜひ折に触れて聴きながら練習してみて下さい。複雑なリズムの把握が進むこと請け合いです。
クスリと笑えてしかも大真面目な本書、大人のピアノ独学のお伴に強くおすすめするものです。
「よくわかる楽典の教科書」
楽典とは初歩の音楽理論のこと。
楽譜を読んだり楽器を演奏したりする際に必要となる基本的な約束事の総称で、語学の学習でいうところの「文法」に当たります。
「文法」と聞いて顔をしかめる大人の方も多いと思われますが、音楽の理屈や仕組みがわかればピアノの練習にもおおいに役立ちます。
特に独学では指導者に質問できないため、質の良い資料を常に手元に置いて、わからないことがあればすぐに調べるようにすると良いでしょう。
おすすめはこちら。↓
ピアノ学習を進めていくと、楽譜上には次から次へと謎の記号やら意味のわからない言葉などが出てくるはず。
それらをいちいちググって覚え込むのは大変です。
「よくわかる楽典の教科書」は、このような時に紐解いて辞書のように使うのがおすすめ。
最初からしっかりと読み込む必要はなく、必要な時に必要な情報にアクセスすべく、ページをめくって頂きたいと思います。
ヤマハ「ぷりんと楽譜」
大人のピアノ初心者が陥りやすいのが「譜読みが苦手なため楽譜を覚えて弾こうとする」ことです。
楽譜を覚えて弾くのは、一見暗譜が得意で良いよにう見えますが、初心者では注意が必要。
なぜなら「記憶に頼って弾くクセ」がつくことで、クラシックピアノに必要な譜読みの力がつきにくくなってしまうのです。
そうならないためには、できるだけ数多くの楽譜に当たって譜読みに慣れるのが一番。「ぷりんと楽譜」など楽譜のサブスクサービスはとても有効です。
ヤマハの「ぷりんと楽譜」は、欲しい楽譜を1曲単位でダウンロード購入できる楽譜データ販売サイトです。
ピアノをはじめとする主要楽器28万点以上の楽譜データが常時配信され、毎月新曲がアップされます。
また、定額プラン「アプリで楽譜見放題」は、約5万点の対象楽譜の中から毎月決まった数の楽譜を スマートフォンやタブレットで閲覧できる楽譜のサブスクサービス。
初回登録時は初月無料!(^○^)入会2ヶ月目以降(無料お試し期間終了後)は楽譜ダウンロードが半額になる特典もあります。
月額990円のスタンダードプランと480円のライトプランから、ご自身に合う方を選ぶことができます。
楽譜というものは実はそれほどお安いものではなく、一曲一曲と購入していると結構な金額になることも‥
でもサブスクサービスなら定額ですので、そんな心配はありません。要検討!ですね(^_−)−☆
まとめ
- 大人のピアノ未経験者の独学に必要なミニマムリストは「楽器」「教材」「補助教材」
- 楽器はCASIO Privia PX-1100がおすすめ
- 独学用教材は「はじめから1人で学べる大人のためのピアノレッスン」上巻がおすすめ
- 独学用補助教材は「できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方超入門」「よくわかる楽典の教科書」がおすすめ
ピアノを最短で始めるためのミニマムリストをお届けしました。
ここに挙げたのはもちろん一例ですが、かなり適切なチョイスであると自負しています(^○^)
ここにあげたグッズを揃えるだけなら、ピアノを始めるって、そんなに大変なことじゃない!ですよね。
どうか気軽にピアノに取り組んで頂けたらと思っています。あなたのお役に立てますように♪( ´▽`)
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